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StreamDeckの音楽再生機能を試す

今回のテーマは外部キーボードの「STREAM DECK」を使った音楽再生です。

「STREAM DECK」はカスタマイズ可能な外部キーボードで、OBSやATEM miniとも連携できることからライブ配信でも使用されることが多いです。

今回はそんなSTREAM DECKの音楽再生機能を試してみました。どのような操作感なのか、またライブ配信でも使えるのか、気づいたことをまとめてみます。

STREAM DECKとは

皆さんは「STREAM DECK」をお持ちでしょうか。

Stream Deckは、カスタマイズ可能な外部キーボードです。画像や動画の編集、ゲームなど、幅広いパソコン作業をボタンから操作でき、効率化デバイスとしては有名なツールです。

このデバイスは複数のボタンを持ち、それぞれのボタンには液晶ディスプレイが搭載されています。これで任意のアイコンやラベルを割り当てることができます。

私のSTREAM DECK
今はMKⅡがありますが、初代の方です

基本的な使い方

STREAM DECKはパソコンと組み合わせて使うデバイスです。専用ソフトが用意されており、そこで機能をカスタマイズしていきます。

ソフトでは様々な機能が用意されており、これをパネルに割り振っていくことで設定ができます。

標準で搭載されているもの以外にも、ストアには様々なプラグインが公開されています。またWebで配布されているものもあるようです。

例えば、以前紹介したROIスイッチャー「A-PRO-1」では、HPから入手したプラグインを追加する流れでした。こういった拡張性の高さがSTREAM DECKの魅力です。

ライブ配信でも使える

StreamDeckはライブ配信でもよく使われています。

例えば、OBSと連携してシーン切り替え、音量調整、コメントの表示などの操作をワンタッチで行うことができます。OBSは標準でも連携機能が用意されており、幅広いことがこれだけで操作可能です。

あとはATEM miniとも連携ができます。「Bitfocus Companion」という外部ツールは必要ですが、様々な機能を割り当てることが可能です。

それこそマクロを割り当てれば、大体のことはできてしまいます。この辺りの連携は過去にも紹介しているので、良ければご覧ください。

音楽再生もできる

他にも、STREAM DECKはBGMやSEの再生にも使えます。噂には聞いていたのですが、私も初めてどんなものなのか検証してみました。

大前提として、STREAM DECKのソフトウェアをインストールしたPCが必要です。STREAM DECKはUSBケーブルで接続します。

ソフトウェアでは、まずオーディオの再生機能をボタンに割り当てます。任意の音声ファイルを添付して再生することが可能です。

再生の仕方とフェードにはオプションがあります。

フェードイン・フェードアウトがあるのは嬉しいですね。ただ、アクションの「再生/再開」はちょっと違いが分かりませんでした。

試した印象としては、レスポンス良く反応をしてくれて、スムーズに使えそうでした。

一方で気になった点だと、一時停止して同じ場所からの再生はできないように思います。また、押している間だけ再生する、といったギミックも用意されていないように見えました。

細かい点ですが、Macだと音声の出力先を選べずシステムの出力先固定のようです。Windowsでは出力先も設定が可能だったので、こちらの方が配信だと使い勝手はいいですね。

著作権フリーのBGM・SE

そしてSTREAM DECKが嬉しいのは、著作権フリーのBGM・SEが豊富に用意されていることです。

なんと数千のファイルがストアには用意されています。これらが自由に使えるのはありがたい点です。

Storeのミュージックページ

コミュニティの活用事例

そんなSTREAM DECKの音楽再生機能ですが、コミュニティメンバーのあけさんからは活用事例の紹介もありました。

なんと一つのイベントで30の楽曲をSTREAM DECKで再生したそうです。パソコンこそ必要ですが、STREAM DECKで手軽に楽曲コントロールができることに可能性を感じたお話でした。

そんなSTREAM DECKですが、いくつかモデルがあります。基本的なモデルは「STREAM DECK MK.Ⅱ」です。他にもMINIやXLがあり、ボタンの数が増減します。

また、少し前には新型の「STREAM DECK +」が発売されました。

こちらはモニターとツマミが用意されており、より幅広い方法で操作ができるようになりました。音声系の操作がある時は、こちらの方が良さそうですね。


以上、STREAM DECKの音楽再生機能を試してみました。今回は検証でしたが、いつか配信でも使ってみたいなと思います。

余談ですが、先日のZoomオフ会では、録画終了後に配信の音楽再生ツールが話題になりました。

より突き詰めていくとハードウェアではできることの限界があり、ソフトウェアとハードウェアの連携に行き着くようでした。具体的には、「Ableton Live」というソフトとサウンドパッドを組み合わせている方法が話題になりました。

有償のソフトですが、本当に幅広いことができるそうです。理想のものに出会えていない方は、試してみる価値があるかと思います!

追記

nakajimaさんが掲示板へ関連ノウハウを投稿してくださいました。

MacのAutomatorというオートメーションツールを使い、ファイルの更新作業の手間を減らしています。

こういった発想は自分にはなかったので、とても参考になりました。ぜひご覧くださいませ。


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