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【開催レポ】6/7「YOLOBOX ULTRAを試す会」
今回は、昨日開催したオフ会「YOLOBOX ULTRAを試す会」の開催レポートです。
YoloBox Proはオールインワンかつ携帯性の高い、ライブ配信スイッチャー&エンコーダーです。
今回テストしたのは、その最上位モデルに当たる「YolBox Ultra」。昨年末に発売され、今までにない量の機能が詰まった高機能な製品です。
実際に触ってみてどうだったのか、紹介をさせていただきます。
きっかけ:Instagram配信のツールとして
今回のオフ会のきっかけはInstagramの配信でした。
例えば、YouTubeに配信している内容をInstgramにも配信したい、そうクライアントに言われたとします。そんな時はどうすれば良いのでしょうか?
Instagramはスマホ以外からの配信方法がかなり限られているそうです。「Yello Duck」というツールを使うとOBSからも配信ができますが、以前試してみると少し怪しさの残るツールでした。
実際に、今回のきっかけはYellow Duckで配信ができなくなったことでした。今後もどうかは分かりませんが、別の確実な手段も欲しいところ。
今回試したYoloBox Ultraは数少ないインスタライブができる配信機材です。Yellow Duckに比べると安定して配信ができると思われます。
また、YouTubeやfacebookなど他のプラットフォームにも配信ができる、汎用的な配信機材でもあります。
そこで、今回はYoloBox Ultraを実際に試してみることにしたのでした。
YoloBox Ultraとは?
そもそもYoloBox Ultraは、YoloLiv社が提供するライブ配信機材の最上位モデルです。
YoloBoxは配信機能、映像スイッチャー、モニター、音声ミキサーなどの機能が一体となった機材シリーズです。本体に操作できるボタンなどは殆どなく、タッチ操作で山ほどある機能を操作することができます。
私は以前にYoloBox Proを使っていたことがありました。その時にもいくつか記事は書いているので、基本的な活用イメージは是非そちらをご覧ください。
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今回試したYoloBox Ultra、は従来比2倍の能力を持つCPUを搭載しています。それにより、今まで以上に強力な機能を搭載しています。
それこそ20万円を超える高額な機材ですが、搭載されている機能を見れば価格以上の価値が詰まっていると思います。
ここではUltraならではの機能にフォーカスして特徴を紹介したいと思います。
4K配信に対応
YoloBox Ultraは4K映像の入力・配信に対応しています。
最近4K対応の配信機材も増えているものの、この価格でこの数の入力・配信ができる機材は他にないレベルだと思います。
実際にYouTube Liveに4K配信を行うこともできました。4Kの配信機材としてYoloBox Ultraは市場では魅力的な存在です。
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多様な映像ソース
YoloBoxシリーズ最大の魅力は、その多様な映像ソースです。Ultraでは更にソースの数・種類が増えています。
HDMI入力は4つ、USB Webカムインは3つに増えました。動画・画像・PDFを再生することができ、別のYoloBoxからのRTMP配信をソースに扱うことも可能です。
また、Ultra独自の機能としてNDI入出力にも対応しました。最大3ソース扱うことが可能です。
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縦方向配信への対応
旧モデルでは「YoloBox Pro」などが横方向、「Instream」が縦方向の配信に対応していました。
Ultraでは一台で横方向・縦方向の両方に対応しました。
これにより、YouTube・Facebookなどへの横配信、InstagramやTikTokなどの縦型配信の両方が可能です。
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ISO録画機能
各HDMI入力ソースを個別に録画でき、ライブ配信後の編集や再利用が容易になります。
確認したところ、画像や動画などは録画ができませんでしたが、HDMIやNDIなどの映像ソースは個別録画ができました。
ATEMスイッチャーのように動画編集ソフトとの連携こそありませんが、ISO録画の対応は後編集の安心感が大きいです。
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Instagram配信を試す
では、今回の主題であるInstagramの配信はどうだったのでしょうか。結論から言うと、ばっちりと配信を行うことができました。
仕組みとしては、YoloBox Ultra自体がAndroidで動作している端末で、その中のInstagramのアプリにカメラ映像として取り込むことができる、という感覚です。
一般的なスマホアプリでログインする感覚なので、認証の不安定さももちろんありません。
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もちろん、流し込む映像はYoloBox Ultraの各機能でミックスした映像になります。
映像のスイッチングはもちろん、動画や画像の再生、各種機能を使うことができます。そのため、かなりリッチなインスタライブができるかと思います。
instagram liveのコラボ配信もできそうでしたが、相手の音だけを聞く方法が無いような気がしています。そのため、恐らく一方向だけの配信を想定した方が良い印象でした。
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気になったこと
以上のように、Instagramへの配信は安定・確実に行えることを実感できました。
ただ、運用面として気になる点が大きく2つあったので紹介します。
縦と横の同時配信はできない
YoloBox Ultraは縦配信と横配信の両方ができます。ただし、これは切替が必要なので同時にはできません。
どうやら、縦と横では起動する内部アプリケーションが異なるようです。確かに、縦と横で本体の画面方向も変わってしまいます。
そのため、例えばYouTubeへの横配信と、Instagramへの縦配信を同時に行うような使い方はできないようです。
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本体が大きい・重い
YoloBox Ultraは確かにスペック・機能・入出力端子はスゴいです。ただし、代わりにサイズと重量が大きくなっています。
もちろん持ち運びが大変になる程では無いのですが、困ってしまうのが縦配信の時でした。
縦配信ではYoloBox Ultraの画面も縦方向に向ける必要があります。しかし、YoloBox Ultraは縦方向だと側面にの三脚穴がありません。そのため、一般的な小型三脚ではその重量とサイズを支えるのは難しいと思いました。
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InstagramだけならInstreamで良いかも
YoloBox Ultraは全てが詰まった最上位モデルです。その点では、この機能やサイズに違和感はありません。
ただ、今回の主目的であるInstagram配信だけで見ればオーバースペックな印象がありました。
それこそ、縦型配信に特化した「Instream」という姉妹機があります。こちらなら、よりコンパクト・小型に運用ができ、小型三脚でもまだ運用がしやすそうです。
そのため、今回の目的だけで言えば、Instreamが合っていると思いました。
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とは言え、instreamは横配信はできません。入力数も少ないですし、4KもNDIもISO録画も対応はしていません。やはりYoloBox Ultraがハイエンド機として魅力的な機材であることは間違いありません。
触っていて不安感を感じる挙動もなく、安定感もある端末だった印象です。時間経過によるものか、プロセッサ強化によるものか、YoloBoxも信頼感が高まってきたのかなと思いました。
横配信をする方はYoloBox Proでは足りない方、また縦配信も横配信もする方にとっては、YoloBox Ultraはとても魅力的な機材なのではないでしょうか。
ぜひ興味を持った方は検討されて見てください。
今回のオフ会開催に当たっては、コミュニティメンバーのだるまさんにYoloBox Ultra・Instreamをお貸しいただきました。また、きっかけをいただいたなべちゃん・Bonさん、またご参加いただいた皆様には、改めて感謝申し上げます!
引き続きこのコミュニティではオフ会に力を入れていきますので、機会が合いましたらご参加ください。
※通常オフ会のレポートはメンバー限定ですが、本件はサポートいただいた皆様との関係で公開設定とさせていただいております。