伊藤さんに教わったハウリングサプレッサー「dbx AFS2」の魅力
今回のテーマはハウリング・サプレッサー。ハウリングを自動調整で防げる確率が上がる機材です。
今回は「dbx AFS2」という機材を、コミュニティメンバーの伊藤さんに教わりました。
私もまだまだ勉強中の分野ではありますが、その魅力をご紹介させてください。
ハウリング・サプレッサーとは
今回紹介するのは「ハウリング・サプレッサー」というカテゴリの機材です。「フィードバック・サプレッサー」とも呼ばれ、ようはハウリングを防ぐための機材です。
この機材は、その会場でハウリングしやすい周波数を特定し、自動的にその部分だけ音量を下げてくれます。
そもそも音って1本柱なものではなく、周波数帯によって大小があるものです。それでいて、会場の広さ、形、材質、マイクやスピーカーの位置などなど…様々な要素に影響を受けてハウリングが起きます。
音響担当者がいればその上で調整してくれますが、そういった人を用意できない配信も多いです。そんな時に自動で調整をしてくれる心強い存在が、ハウリング・サプレッサーというわけです。
dbx AFS2の魅力
お恥ずかしながら、私自身ハウリング・サプレッサーは今回が初めての体験でした。それでも「dbx AFS2」は、伊藤さんが使う様子を見るだけでも、非常に魅力を感じる機材でした。
まず、驚くほど簡単に使うことができます。本体のツマミで数回操作するだけで、音を自動分析して調整を行なってくれます。
一度行った後も分析は続いており、ハウリングが起きそうな周波数は自動で調整を追加してくれます。伊藤さんが操作する様子を見ていて、あまりにも簡単で驚きました。
それでいて原音をできるだけ変えずに調整が可能です。ターゲットとなる周波数をピンポイントに狙って調整することで、音質の変化を最小限に抑えられるとのことでした。
その調整フィルターを入力ごとに24個持てるため、非常に柔軟かつ細やかなハウリング防止の調整ができるとのことでした。
実際に試した様子
先日の伊藤さんとの配信では、実際にこのAFS2を試しながら配信を行いました。
敢えてマイクにスピーカーを向け、音量も大きめに調整した悪環境の中、AFS2は驚くほど抑えてくれていることが分かりました。
配信からどの程度通じるかは分かりませんが、39:32頃からON/OFFをして比較を行なっています。
AFS2をOFFにすると、現地では今にもハウリングが起きる寸前のような状況となりました。
ONにすると、多少の反響感は残りながらも、イベントを問題なく継続できるレベルになっています。
初心者の強い味方
いかがだったでしょうか。この魅力をテキストで伝えるのは難しいのですが、リアル会場のハウリングに不安を覚えていた初心者の方は、ぜひ一度試してみて欲しいです。
panda studioでも2,640円/日でレンタルすることができます。まずはこれで試してみるのが良いのではないかと思います。ちなみに先週は在庫がなかったのですが、追加要望を出したからか復活していました笑
もちろん、これがあれば全て解決する訳ではありません。やはりその他の要素も含めて調整されるべきで、音響担当者がいるに越したことはないです。
ただ、そうもいかない環境の中では、初心者にとっては非常に心強い味方だと思いました。人員や時間が少ない、また新しい会場で配信するような場合には、使ってみていただくと良いかと思います。