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【配信事例】OBSで遠隔中継ライブ配信 〜マトリョーシカ方式でテレビのような配信を実現〜

7/4に開催された「みんなのライブ配信発表会 Vol.3」では、3名の視聴者さんにライブ配信の事例を発表いただきました。今回はそのお一人、田中 淳也さんの発表内容をご紹介します。

このイベントについて

2020年、ライブ配信が急激に広まった一方で、初めて間もない我々初心者は構成・スタイルに悩むことも多いと思います。このイベントは、お互いの事例をシェアすることで、ライブ配信の引き出しを増やすことが目的です。

一つだけ大事なことは「すごくなくてもいい」の気持ちです。配信は100現場100通りの配信があります。機材が沢山ある配信も、シンプルな配信も、それぞれの目的に合った形があります。一つ一つの事例をリスペクトして、そこから学ばせてもらいましょう!

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当日の概要説明より(07:23頃

配信の経緯

登壇者の紹介
株式会社シャインカービングアカデミー 田中 淳也さん
https://shinecarver.com/

普段は彫刻刀アート「シャインカービングアカデミー」の先生をやっている田中さん。その一環としてYouTubeで非常に美しい4Kのライブ配信をやられています。

この経験を活かして、所属する青年団体の記念事業をライブ配信で行うことになりました。目指したのは県内の6拠点を繋ぐようなライブ配信です。1週間で毎日5時間、合計24時間の番組を配信することになりました。

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配信の様子

最終的な配信映像は、まるでテレビ番組のような華やかさがあります。配信内容に合わせて事前にオーバーレイ素材を用意しておき、それをOBSで重ねて配信をしていました。

基本的には内容は現地のチームに任せて、田中さんは遠隔で内容に合わせて画面のレイアウトを変えていきます。時折田中さんのいるスタジオの映像も挟んで、間を繋ぐこともあったそうです。

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機材構成

配信をする上で課題はいくつかありました。毎日5時間の負荷もそうですが、配信の経験者は田中さん一人、また予算も最小限しかありません。

そこで考えたのが「ライブ配信マトリョーシカ方式」です。現地からiOSアプリ「Live Now」でYouTubeへ配信。その配信映像 をキャプチャして、そこにOBSで装飾をして配信を行うというものでした。 

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リッチな映像とは裏腹に、ワークフローは比較的シンプルです。現地とスタジオの二拠点間は、常に音声通話でコミュニケーションを取りながら配信を進めています。とはいえ映像には遅延が避けられないため、状況の共有が大きな目的だったようです。

なので、二つの拠点は独立していて、あとは田中さんがよしなに装飾をして配信をする、という体制でした。とはいえ実に数百以上の素材があります。これは「elgato STREAM DECK」を使うことで効率的に操作ができたようで、その魅力はアフタートークの配信でも実演してくださいました。

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現状の問題点、今後の課題

ただし、この方法にはいくつかの欠点があり、それも紹介をしてくれました。

やはり回線や配信の安定性は大きな課題です。現地からはスマートフォンの配信なので、回線が安定しない場所もありました。中には現地映像が乱れる時もあったようです。

あとは配信コントロールをする田中さんに依存する体制でした。そのため、万が一 田中さんが病欠などで参加できない時は、配信自体を延期するように話をしていたそうです。この辺りを割り切ることができるからこその配信だったと言います。

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アーカイブ動画

イベントでは他にも様々なノウハウをご紹介いただきました。また、発表後には質問時間もあり、+αのお話も色々と伺うことができました。

ぜひより詳しい内容はアーカイブ動画をご覧いただければと思います。また、こぼれ落ちる裏話を語るアフタートーク配信も別枠であります。ぜひ併せてご覧ください^^

1:04:00よりご覧ください