Twitterライブ配信を試してみた "ライブを補うライブ”に可能性を感じる
会社の仕事でTwitter配信を試してみました。
使ってみるとYouTubeとはまた違う特性があり、中々に可能性を感じる配信基盤だと思います。
感想と学び、そしてビジネスにどう活用できそうか。ファーストインプレッションをまとめます。
Twitterライブ配信とは?
厳密には、Twitter社が買収した「Periscope」が密連携しながら配信をします。スマホから手軽に配信する方法がメインのようですが、外部カメラ・マイクを使った高品質な配信も可能です(エンコーダー配信)。
最大の特徴は、フォロワーのタイムラインに配信がお知らせされることでしょう。効率的に参加を促すことができます。スクロールすると隠れるので、個人的には邪魔に感じません。また、facebookみたいにやたらと通知も送らないのもGood。
ライブ中はコメントでインタラクティブなコミュニケーションが可能です。また、そのコメントも含めたアーカイブが自動保存・公開されるのも嬉しい点。参加できなかった人が、すぐに視聴することができます。
配信後に、すぐいただいた反響。嬉しい。
実際にやってみた
今回、2つの企画でライブ配信をしてみました。どちらも仕事ですが、全然異なるシーンになります。
1.自社イベントの開催直前ライブ
私が勤めているサイボウズの製品「kintone」のイベントです。開始前の時間にゲリラ的に配信してみました。スマホ撮影&キャリア回線&会場が電波弱ということで、ちょっと品質が微妙です。。
2.自宅からのライブ
自宅からゲリラ的にライブ配信してみました。固定カメラ&光回線ということで、さすがのクオリティ。ちなみにエンコーダーから配信しました。
やってみた感想
他にも何度か試した結果、YouTubeとは違う特製を持つツールなことが分かりました。Twitterライブ配信は、"突発性が意味を持つ企画"なら効果を発揮するはずです。
YouTubeと比較した最大の違いは、「配信予約ができない」だと私は思います。事前に枠を作りURLを案内できるYouTubeに比べ、TwitterはPC版でもその機能がありません。つまり、前提として突発的に配信する為に作られているのです。
一方で、フォロワーのタイムラインに告知できることは大きな可能性を感じています。私が突発的に始めても、大した告知をせずともフォロワーが10名前後は集まってくれます。どうやら、タイムライン最上部は効果的に集客ができる場所のようです。
Twitter配信が合うシーンとは
以上の経験から、私が可能性を感じたのはライブ配信を補う為のライブ配信です。予約ができない以上、企業イベントではメインで使う物ではありません。しかし、メインの配信を補う為には最適だと思います。
1.メイン配信のサブ配信
当日話題になることを狙い、メインとは別に配信する考えです。
事前に申込むような層には、YouTubeのURLをしっかり案内しておきます。Twitterのターゲットは事前に申込まない飛込み参加の層。話題になっていれば参加する人達なので、バイラルに拡散するTwitterと相性が良い方法だと思います。
YouTubeとTwitterに同時配信することで、更なる参加を狙う方法です。
2.メイン配信の合間の配信
↑の2つの配信はコチラ。メイン配信の間でさえ、接点を作っていく為の配信です。
コチラのターゲットはより熱量の高い層になります。都合さえ合えば参加してくれるファンを、より熱量を高めていくための配信になります。
イベント開催前の配信は、実況スタンバイをするような熱量高いファンにむけて、より現地との一体感を感じて盛り上がって欲しい意図がありました。実際に「現地の雰囲気が知れて楽しかった」と、あの低画質な配信でさえ反響をもらうことができました。
自宅からの配信は、Twitterのファンとより距離を縮めて交流する意図がありました。YouTube 配信の機会は増やしていますが、カッチリした配信は中々に準備が必要です。これくらいのラフさなら、余裕がある時にフラッと始めることができます。
つまり、イベントとイベントの間の繋ぎを意図しています。
微妙な所
使っていて微妙な所も挙げてみます。正直な所、謎な仕様も多いです。やっぱりYouTubeの方が優等生で、安心できるのは間違いないです。
a.チャット参加のハードル
どうやら、ただTwitterアカウントがあるだけではチャット参加ができないようです。Periscope連携の設定が必要らしく、これは参加者にとってハードルだなと思いました。
b.バックグラウンド再生のハードル
スマホアプリでバックグラウンド再生も可能ですが、Periscopeアプリでの設定が必要なようです。。Twitterアプリの再生なのに、別のPeriscopeアプリで設定が必要って...。謎仕様です。
c.ゲスト配信は不安定
最大3人のゲストを呼んだ配信が可能です。ただ、今のところ成功していません。。お互いWi-Fiでもうまくいかないので、そういうものなのかなと思っています。
これからの期待
1つ試したいのが、Zoomとの組み合わせです。
仕組み上、Zoomの映像を配信できるはずなので、これを使ってゲストを呼びたいなと。ゆるっとラジオ的に配信して、相談したい人がいたらZoomでゲスト参加してもらう。その人の相談を、参加者と一緒に考えていく的ない配信。
少なくとも今日の一方通行な配信は反応が良かったので、双方向性を上げることで参加者の熱量を高められるのでは、と感じています。空間を共有せずとも今まで以上に身近に感じてもらい、製品のファンを増やし、熱量を高めていきたいです。
最後に
繰り返しになりますが、Twitter配信は企業イベントのメイン配信基盤にはなり得ないと思います。また、Twitterの特徴としても「突発」の方が相性は良さそうです。
この「突発性」を活かせるイベントであれば、積極的に使うと効果的なのではと予想しています。何より、スマホ1台で始められる気軽さは中々に素晴らしいです。
まだ始めて3日ほどのファーストインプレッションなので、より研究を深めてまたシェアしたいと思います!^^