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小学校の学芸会 劇配信に向けて考えているマイクのこと

今回のテーマは小学校の学芸会の劇配信について。

来月コミュニティメンバーさんのお手伝いを予定しております。特に音響面は考えるべきことが多そうなので、コミュニティの皆さんにもオフ会で相談をしていました。

今回はメインのマイクについて、教わったこと・調べて分かったことを元に、今考えていることをまとめていきたいと思います。

学芸会の劇配信について

今回のテーマは、来月予定している小学校の学芸会の配信について。体育館のステージで行われる劇を配信します。

これはコミュニティメンバーの秋元さんが、PTA活動の一環で行う配信です。前回は運動会の配信をお手伝いさせていただき、その様子は記事にもしていました。

運動会はカメラこそ独特な画角が必要でしたが、音声は雰囲気が伝われば十分なものでした。しかし、今回の劇配信は音声が難しいテーマだと思います。

私自身も経験のない配信なので、コミュニティの皆さんにもアドバイスをいただきながら、トライしていきたいと考えています。

今回は今時点で考えていること・分かったことについて、特に音声に焦点を当てて紹介をしたいと思います。

どのようにマイクを配置するか

今回の配信で一番分からなかったのは、どのようにマイクを配置するのが良いのか、ということでした。

ベストは一人一人にマイクを渡せることです。ピンマイクやヘッドセットを付けたり、実際の劇ではカツラの中にマイクを仕込む場合もあるようです。

しかし、今回は小学生の学芸会です。事前にマイクを仕込んだり、一人一人が持つことは現実出来ではありません。

そのため、ある程度の範囲を集音していく構成になると思います。ただ、なかなか調べても程よいレベル感の情報を見つけることができなかったのでした。

いただいたアドバイス

困った時はコミュニティの皆さんにご相談、ということで9月のZoomオフ会でご相談をさせていただきました。

そこでは、まさに文化祭などのPAも担当されているモトムラさんから、大きく2種類のマイク設置の方法を教えていただきました。

バウンダリーマイク

一つ目はバウンダリーマイクを設置する方法です。

バウンダリーマイクは机や床に直接設置をする平らな形状のマイクです。コンパクトに設置ができ、また無指向性で広い範囲の音を拾うことが多いようです。

<バウンダリーマイクの一例>

このマイクをステージの縁に複数設置することで、比較的目立たずにステージ全体の音を拾うことができそうです。

例えば設置のイメージはこのような形かなと思います。

バウンダリーマイクの設置イメージ

ただ、バウンダリーマイクの欠点としてはステージの足音を拾いやすいことがあります。床から直接振動が伝わって来てしまうからです。

そのため、普段モトムラさんもマイクの下には吸音スポンジを置いているそうです。また、ステージの音を中心に拾うように、スポンジで角度もつけているとのことでした。

ただ、それでも足音は多く拾うため、今回の小学生の劇だと向かないのではないかなと考えています。衝突の可能性も高そうなのも気になる点です。

ペンシル型のコンデンサーマイク

もう一つの方法はペンシル型のコンデンサーマイクを使った方法です。

ペンシル型は細長いマイクで、こちらは無指向性も単一指向性もあるようです。バウンダリーに比べると設置の手間はありますが、通常のマイクよりはコンパクトに設置ができます。

<ペンシル型の一例>

こちらもステージの前に複数設置することで、比較的目立たずにステージ全体の音を拾うことができそうです。

例えば設置のイメージはこのような形かなと思います。バウンダリーに比べるとマイクスタンドを設置が必要で、見た目も存在感が出ますね。

ペンシル型の方が、まだバウンダリーマイクより足音の影響を受けづらいと思います。また多少離れるだけ、衝突のリスクも下がると感じました。

小学生の行動が予想しづらいことも考えると、今回はペンシル型コンデンサーマイクを使ってみたいと考えています。

なぜ"ペンシル型"の"コンデンサー"なのか

オフ会後に改めて考えてみると「なぜペンシル型コンデンサーマイクが良いのだろう」という疑問が湧いてきました。

というのも私は音響経験が浅く、コンデンサーマイクを使った機会も少ないです。改めてマイクの特徴を理解したくなったんですね。

後日、コミュニティチャットでPAのBonさんとお話しする機会があり、自分の中でも考えを整理することができました。お聞きしたり、調べた内容をまとめてみたいと思います。

ダイナミックかコンデンサーか

マイクには大きく「ダイナミック」と「コンデンサー」の2種類があります。

コンデンサーマイクは、より感度が高く繊細な音を拾うことができるマイクです。逆に言うとダイナミックマイクは、感度が低く音の精細さに欠けます。

代わりにコンデンサーは電源が必要で丁寧な扱いが求められます。一方のダイナミックは、電源不要で多少雑に扱っても大丈夫な耐久性のメリットがあります。

よくあるダイナミックマイク(左)とコンデンサーマイク(右)のイメージ

では、今回ダイナミックマイクを複数並べるのではダメなのでしょうか?

今回はマイクから音源子供達の間に距離があります。そのため、離れた音も感度高く拾うコンデンサーマイクの方が適しています。ダイナミックだと音は拾えても聞き取りづらい音になる可能性があるそうです。

ダイナミックマイクと言えば、口の近くで話すハンドマイクのイメージです。今回のようなケースでダイナミックマイクが使われることは無いとのことでした。

ペンシル型のメリットは?

ではコンデンサーマイクを使うとして、それでも色々な種類があります。なぜペンシル型が良いのでしょうか。

今回の場合は、目立ちにくいことが挙げられます。ステージは親御さんも見ているので、できるだけ存在感のないマイクの方が良いです。

より大きなコンデンサーマイクの方が感度高く精細な音を拾えますが、やはり存在感が増します。マイクが大きい分スタンドも重量が必要になりますね。

ペンシル型なら最小限の組み合わせで利用することができそうです。

他にもペンシル型には以下のようなメリットがあるそうです。

・高耐圧な許容音圧レベル
・音の立ち上がり
・広い周波数特性

これらは楽器演奏などの収録で得られるメリットなので、今回の劇配信だとあまり大きなポイントではないのかなと感じています。

ただ、大きければ良い訳でもないのだなぁ、というのは面白い点でした。私はこちらの記事が参考になったので、気になる方は読んでみてください。

最後に

以上の内容から、小学校の劇配信ではペンシル型のコンデンサーマイクを使ってみたいと考えています。

パンダスタジオさんにはニコイチの機種があったので、これを4つ並べてみようかと考えています。

更に増やした方が音も拾いやすそうですが、マイクが増えるほどノイズや反響感も増えてしまいます。ひとまずは4つから試していきたいと思います。

あとは私が使っているミキサーには「オートミキサー」の機能もあるため、これが役立ちそうです。マイクが複数立っている状況でも、ノイズや反響感を軽減できるはずです。

今回はメインのマイクについてでしたが、音響関連については他にも考えるべき点があります。

この辺りはまた追々まとめていきたいと思います。ご期待くださいませ。

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