プロンプターを導入!「NEEWER X12」のレビュー
今回は新しく購入した機材の紹介です。プロンプターの「NEEWER X12」を購入しました。
カメラ目線でカンペを読みながら撮影できるプロンプター。人生で初めて触ったのですが、思っていた以上にシンプルで、また実用的なツールでした。
プロンプターとは
いわゆるカンペツールです。カメラの前に置くことで、カメラ目線のまま台詞を読むことができます。
仕組みは単純で、置いたモニターの映像を、斜めに置いた透明のパネルを通して届けます。この映像は光の屈折によりカメラには映りません。話者だけはその映像を見ることができます。
NEEWER X12を購入
プロンプターもピンキリのようで、Amazonでは数千円から、業務用では二桁〜三桁万円であるそうです。その中から、聴き慣れたブランドかつ小慣れた金額ということで、「NEEWER X12」を購入してみました。
ちなみに姉妹品で「Neewer X1」もあります。X12がタブレットサイズ、X1がスマホサイズと言った違いです。先に言うと、自宅で一人撮影するレベルならX1で十分ですが、他人を撮影するならX12がちょうど良さそうです。
実際に使ってみた
購入したX12ですが、早速撮影で使ってみました。その様子がコチラです。設置しているモニターはiPad Pro 11インチ。横幅的にはピッタリなサイズ感でした。
この日の撮影は2分弱のナレーションでした。事前に台本があったものの覚えるのは辛い量です。カンペの存在は出演者には非常に喜ばれました。
撮影する側としても、撮影時間の短縮に繋がりました。3テイクだけで撮影を終えることができたのはこのプロンプターのおかげだったと思います。これがなければ、セリフ忘れで何度も撮影が止まっていたはず。
この時の最終的な動画がコチラです。多少文章を目で追っている感はありますが、全体的に終始カメラ目線がキープできています。バックに大きなモニターだと、こうはならなかったんじゃないかなと。
本体の詳細
もう少し本体を詳しく見てみたいと思います。カメラを外した状態ではこんな感じ。
フードを外すとこうなります。フードはカメラ側から光が入るのを防ぐためのものです。光が入ると演者側から見える映像に光が差し込み、見えづらくなってしまうためです。ちなみにフードはマジックテープで固定します。
しまう際はこんな形で畳む必要があります。
面倒なのは、いちいちカメラの台座を動かす必要があることです。後ろの方にある高い台がそれですが、ネジをクルクル回して台座を動かし、ミラーパネルを傾けてから再設置する必要があります。
他のプロンプターを使ったことがないので比較はできませんが、あまり良い体験ではない感覚です。ちょっと面倒な作業ですね。
同梱のケース
意外だったのは、NEEWERにしてはしっかりしたハードケースが付いてきたことです。照明だとソフトケースが付いているイメージですが、価格なのか、ミラーパネルの保護のためか、中々しっかりしたケースです。
ただ、中身は開封時点で傷が付いているなど、やはりこのあたりはNEEWERクオリティといった感じ。とは言え価格が価格なのでこんなものなのかなと思います。
アプリについて
NEEWER X12は無償のプロンプターアプリが紹介されています。「紹介されている」と言うのは、公開しているのがNEEWER社ではないようなんですね。App Storeでは「志毅 黄」と言う名前でした。
実はこの存在に気づかず、↑の撮影では別のアプリを利用していました。なので、実際には利用をしていません。ただこれを機会に触ってみると十分に使えそうな印象でした。
ネガティブな点はフォントが明朝タイプで固定なことです。個人的にはゴシックの方が読みやすいかなと。
また、Bluetoothのコントローラーも同梱されています。専用というよりは、説明書を見ると汎用的なVR・ゲームも想定したコントローラーのようです。
軽く触った感じでは、ちょっと信頼性が低い印象でした。たまにキーを押しても動かない時があります。また、本体を触った感触もチープさは否めない感じです。オマケと言う印象かなと。
別のプロンプターアプリ
実際に撮影で使ったアプリはコチラです。一応無償のアプリですが、実用的に使うには月1,080円のサブスクリプションが必要です。
ただプロンプターとして使うなら↑の無償アプリでも良いのですが、コチラは便利な機能が色々と搭載されています。
その機能は設定画面で分かるかと思います。先程のアプリにはなかった細かな機能が多数搭載されているのが分かります。
分かりやすいのはフォントの変更です。iPadにある任意のフォントに変更することができます。これは先程の明朝固定に比べると大きなポイントですね。
あと、今回の撮影で便利だったのはカウントダウンです。スタートしてからカメラに戻る時間がありとても助かりました。ただ5秒固定なので、これは任意で設定できてもいいのにな、と言う印象。
その他にもデザインやリモートコントロール、更にはフロントカメラで撮影までできるのは面白いなと思いました。サブスクリプションを求めるだけあって高機能ですね。
ライブ配信でも使えそう
個人的にはライブ配信での利用に可能性感じています。テキストを読むのではなく、Web参加しているゲストの顔を見る用ですね。
私は普段からオンラインのイベント配信を主催していますが、ゲストの映る映像はカメラの横にあるモニターを見る必要があります。なのでアーカイブを見ると、やはり目線が斜めなんですよね。
試しにWeb会議で使ってみましたが、中々に良い感じでした。常にカメラ目線で話をすることができます。これは早速次のイベントで使ってみる予定です。
ということで、以上プロンプター「NEEWER X12」のレビューでした。まとめると価格相応のクオリティーですが、実際に現場で効率化ができる、私には必要なツールでした。