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「瀬」

福岡は年末のライブイベントと呼べるものが大都会に比べて少ない。遠くの地で友人たちが賑わすタイムラインはもうそんな時期かと思わせてくれる要因のひとつであるが、最早それらへ憧憬の念を抱くことはほぼ無い。(RADIO CRAZYのELLEGARDENは観たかった) 12/28に新神楽の恒例イベント「愛と誠」に遊びに行ったものの、たまたまその日が休日で好きなバンドが出ていたからという理由にすぎず。とはいえこの時期の友人との別れ際に何となく口にし合う「よいお年を」は、勝手に再会を約束した気にさせてくれてうれしくなってしまうのもまた本心だ。往来の数を見て思う、年末年始は何かと忙しない。

振り返ると2022年は不思議な年だった。他人や他人の起こす現象によって多くを考えさせられたし、それによってこれまで自らの根幹にあった固定観念や強固としたはずの決心は割と簡単に揺らいだ。反面、さらに強く根を張る信念もあった。(というと仰々しいが適当な言葉が見つからない) 

あとは「期待しない」を意識することで少し楽に生きられるようになった。次は無意識下に持って行くことが目標。期待していない自分に期待している。(青空のせいじゃない〜)

こうして文字に起こすと自分がちゃんと思案を諦めずに生きてきたことを実感でき、ひとまず安心している。病気の面では少しずつ付き合い方のコツを掴んできたことで、上を向けている自信もある。しかし、マッドアイ=ムーディも言っていた通り、「油断大敵!」なのである。

結局は人との関わり合いの中で決着や折り合いをつけていく、それの繰り返しだ。全てと真摯に向き合おうとしていた過去の自分はとうに居ないし、今またそうしようという気概も持ち合わせていない。正直「優しさ」の正体がよくわからなくなった一年(というかここ最近)でもあった。でも、せめて自分の手に届く範囲くらいは温かく在りたい。それだけは手放したくないなー。

「ライブ」

先日2022年に自分が行ったライブの数を数えて、そこにかかった諸々の費用を考えて卒倒しそうになった後、我ながら呆れてしまった。明記は避けるが、過去最高の年間本数だった。昨年から「明日死ぬかもしれない」という想いで選んできたはずが、途中からただの「あれもこれも行きたい……いくしかない!」にすり替わっていた気がする……いやそうだ。だからといってセーブしようとは特段思っていない。(もう少し賢いお金の使い方はしたいが) 2023年もどうせきっとスケジュール帳と睨めっこしてシフトと戦う日々を送るのだろう。

大きかったのはUNFAIR RULEとの出会い。正直ここまでライブを観に行きたいと思えるバンドに未だこの歳で出会えるとは思ってなかった。3月にサーキットで初めて福岡に来てから7回もライブしに来てくれた(小倉と久留米を合わせて) 大阪にも彼らの地元岡山にも観に行った。来年も観に行くことがもう決まっている。先に「期待しない」と書いたが、UNFAIR RULEの大躍進にはかなり期待を寄せている。

ちなみに2022年一番ライブを観ていたバンドはさよならポエジーの27回、次点でBAN'S ENCOUNTERの25回だった。

「日向坂46」

まさか自分が10年ぶりにアイドルを好きになるとは思わなかった。しかもこんなに真剣に。先日もドキュメンタリー映画のBlu-rayを観て何度か泣いた。なんというか、観てたらハッピーになれるグループです。叶わなかったが当選すれば東京へライブにも行くつもりだった。来年こそは必ず観に行く。いつか観に行きたいじゃなくて、必ず観に行くと決めた。これは必ず。絶対に結実させる。


「推し」

年の瀬に元推しの不倫がバレました。
11月には11年来の推しが遂にご結婚なさいました。
4月には推しのグループが解散しました。
夏には新しい推しができました。
みんな最後は幸せになってください。

明日2023年になって何かが劇的に変わるわけもないし、いよいよ何がおめでたいのかもよくわからなくなってきた。期待はしないが希望は捨てず、媚びはしないが温かく。世話になった数は忘れずに。2022年のすべて、ありがとうございました。

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