UNFAIR RULE「いつものこと」に寄せて

遂に出た!!
出ました、寄せてシリーズ。過去のブログでやっていた(主にBAN'S ENCOUNTERのリリース時に)超主観的レビューもかなりご無沙汰。やらなくなった理由は読み返した時に「俺は誰やねん……」感がすごかったので。でも今は「俺はファンやねん」と思っている。最初からファンや。

こんなに発売が待ち遠しかったCDは久しぶりでした。去年末のELLEGARDENのアルバムよりわくわくしてた。知ってる曲ばっかりなのにね。ツアー初日までに書き上げるつもりで始めたのだが、この前置きを書いているのが岡山に向かう道中というね。まあ物好きの方は読んでってくださいな。

1.非行少女

ライブでは最早定番の新曲。恋愛の歌詞が多い中で、みはの学生時代から2022に至るまでのドキュメンタリーで書かれた曲。歌詞自体は先行配信の時点のタイミングで初めてちゃんと読んだのだけど……。一体どんな気持ちでこの歌詞を書いたんだろうって想像してもしきれない。

正直10代の女の子の書いた恋愛の歌詞に、28の野郎が(最近では自分のことを若手おじさんだと思っている)「わかる〜!!」とは思わないわけで。これは否定とかじゃなく、事実そうだし仕方のないこと。(部分的になんかわかるなぁとかあるよなーとかはあるし、表現として好きな歌詞はたくさんあります)
生きてきた時代、見てきたもの、そんなに近くはないだろうし。でもこの歌詞は彼女のドキュメンタリーと決意だから。共感じゃなくてこっちがどう受け止めるかだから。どの曲よりもすっと入ってきて、2回目でうるっときて3回目では遂に泣きましたね。おじさんだからさ、こういうのに弱くて……。(©︎サトミツ ※わからない人は「ひらがな推し サトミツ 号泣」で調べてみてください笑)

多分これから「想定外の日々」も「頷くのが難しい」って思うことも増えてくと思う。その日々が良い意味で想定外であってほしいし、簡単に頷けないことに迎合しないでほしいし、まあただの理想なんだけど。明るい未来を願うばかりです。

「それでいいって教えてもらってない
それでいいと認めてくれた人がいただけ」

って歌詞がすごく好き。俺こんな表現できないよ。経験談だから書けたんかな?
最近のMCである過去のことを話していて、詳細は書きませんが、それを知ってしまったからほんとに良かったねって思う。(4/1@tick-tack、あのトチ狂ったイベント)

だから認めてくれた人が居て「ほんとに良かったね、ほんとに良かったなー!!泣」と思わずにいられないんです。若手おじさんですので。



長えな、この調子で全曲いけるんかな。

2.馬鹿みたい

スプリットシングルからの再録。音圧が出てパワーアップ! ライブではバラードからの切込隊長的なポジションでもあり、ラストスパートかける時のさらなる追い込みポジでもあり、客目線ですけどね。

「不意に見せる嫌な顔を私は盗んでいかなくちゃ」
って表現が本当に好きで。見落とさないとか見つけたいじゃなくて盗むってのが秀逸ですよね。

3.次の日のこと

1st demo "わすれもの"からの再録。この曲のMVを初めてYouTubeで観て「めっちゃいい! ライブ観たい!」と好きになったんだよなー。なので個人的な思い入れは強いです。出逢いの曲とでもいいましょうか、デモを買うより先にずっと聴いてた。デモをライブで買うまでYouTubeで音だけ流して聴いてたから、みはが俺の好きなバンドのキャップ被っとる! って気付いたのはしばらくしてからです。同じの持ってます。

旧録をかなり聴いてたから歌い出しから「歌声……力強くなったね……泣」とまたもおじさんだからさ、こういうのに弱くて……(©︎サトミツ)です。

「見てもらうために買った服も」の急な早口好き。

4.ラストソング

こちらも1st demoからの再録。前作の'大阪'や今作の再録曲全てに言えることですが、再録あるあるの「これじゃない感」「結局デモの方を聴いちゃう」が全く無いなと。落ちサビ裏の歌ってるみたいなベースがすごく好きで、そのまま最後だけ歌メロとユニゾンするところがたまんないですね。皆さん、ここライブではようちゃんを観るところですよ。

「明日が来る」の差し込み方とかすげえ好みだし、
「朝が来て」がライブでも音源でも毎回聴いてて気持ち良いんですよね、曲先なんだろうね。このメロディにはこの歌詞しか無いって聴いてる瞬間が度々あるんやけどまさにそれ。ぶわーって後光がさして開けてく感覚。完全に拳ですね。

その前のドラム以外全部消えるところなんてもう拳ぶんぶんですよ。

あとは、コーラスのピッチが合っててすごく安心します。笑

5.気づいてほしい

前作 "わすれもの"からの再収録。唯一の新録ではない曲。リマスタリングだけかな。あのCDをタワレコで買って早一年、すっかり聴き慣れたもんだ。この曲順だと安心感すらある。ライブだとカウントからほぼ毎回笑ってしまうほどの超速なので、音源だと遅く感じてしまう現象……たまにありますよね。('こんな日には'とか9mmの速い曲とかね) ライブではよく最後に置かれてることが多いから「待ってました!!」感が強いというか。何度聴いてもテンションあがりますね。9mmがいつどこでどんなタイミングで何度'Talking Machine'を演奏しようとも盛り上がってしまうアレに似てます。たとえが9mmばかりで申し訳ない。

多分一番知名度が高いというか、既に代表曲になってると思う。俺も人に勧める時まずこの曲のPVみせるもんなぁ。ライブの時のこっち!!はすごく楽しいので注目するのをお勧めするよ。

あと改めて歌詞カードでこう見るとこの歌詞で、「もう期待しないで」で結んだこの曲のタイトルが'気づいてほしい'って……深読みが捗りますね。

6.ふたりのうた

シングル「わがまま」からの再録。ちなみに勝手に古い順から緑盤、青盤、赤盤、って呼んでるんですけど今作は桃盤? ファースト、セカンドって呼んだりもしてるけど。しばらくは「新譜」ですかね。

なかなかライブでは聴けない、今作唯一のバラード。随所に出てくるギターとベースのユニゾンが気持ちいいですよね……ですよね! 毎回そのパートくると破顔です。エモーショナルが極まる瞬間がこのバンドには何度もありますが、この曲はかなり上位に入るのではないでしょうか。

歌詞は最初読んだ時、「うおお、、、お、重いっすね、、、」だったんですけど。
こういうのもスーパーヘビーにならず、意外とEmo (イーモ)路線もかっこいいんじゃん?って思えるのがすごいというか。
これはあんま言葉にできませんすいません放棄します。

7.いつものこと

表題曲にしてCD限定収録。だからあまり詳しくは書かないけど、これがあるのと無いのとでは次の曲が全く違う印象になるなぁと。配信の並びで先に聴いてしまったからこそ。

8.わからないままで

ライブではいたりいなかったりのこやつが殿ってやつ。(シンガリ、です)

申し訳ないが、この曲が圧倒的に好き。このバンドはどの曲も好きなんだけど、現時点では頭ひとつ抜けて好き。というか、初めてライブで聴いた時の衝撃が凄くて。曲が進んでく最中も「なにこれすごい」「もしかしてこれとんでもない曲なんじゃない?」ってずっと思ってた。思ってたら曲が終わった。それからもライブで聴くたびにどんどんそれは確信に変わってって。

セットリストの紙にはずっと'新曲'って書いてあったんだよね。タイトル決まるのも楽しみにしてたなぁ。

改めて山本珠羽ってとんでもないメロディメーカーなんだなと思い知らされる。美メロ泣きメロって言葉があるけれど(もう死語ですかね) 本当に美しいし泣いてしまうメロディが惜しみなく放たれてくる。

あとはBメロのコーラスの差し込み方とか、落ちサビで唄とベースだけになるところとか……あれ、こう考えるとようちゃん大活躍曲じゃないですか?笑

「ごめんね」
ってワードに元来弱いのですが、
この曲もとんでもない箇所で差し込まれてきますね。
……こうして字面で改めて読むと音としては自然なのに、この曲は取り分け日記みたいな歌詞だなって。

ここ数年ライブではどのバンドに限らず「セットリストは何でもいい」と思っているが、(かなり乱暴な書き方かも)
このアルバムのリリースツアーに限って言うとこの曲をたくさん聴ける(であろう)のが本当に楽しみです。

アウトロのふわぁぁ〜んの微かに救いの残したような余韻も好き。

初の全国流通盤、おめでとう!!
ツアー初日もソールドアウトおめでとう!!
人ぱんぱんなの苦手だけどソールドしてるってのがうれしいよ!!
と最後の一文をママツーにて書きながら開演を待ちたいと思います。

以上!!!

【追記】

岡山のzooってバンドのボーカルのみちのぶ先生が2マンした時に「UNFAIR RULEは私たちの希望」と話していた。なるほど、確かにその通りだよ、とぱんぱんのフロアを眺めて考えていた。

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