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すぐ感情的になる人の特徴と3つの対策

世の中には湯を沸かしたようにすぐに頭に来てしまう人がいる。何を隠そう、かつての自分だ。相手の言葉尻でカッとなって瞬間湯沸かし器のように頭が湧いたり、「あなたのすぐ感情的になるところ、なんとかならないの!?」と仕事で叱られた事もあった。感情的になると仕事で確実に損をしてしまうので、治療したいがどうしていいかわからず困っている人もいるだろう。

しかし、現在は心理学やアンガーマネジメントを学び、ビジネスで様々な経験を経て今は本当にまったく怒らなくなった。もちろん、相手から不義理な対応をされれば気持ちの良い感情にはならないが、それで声を荒げたり、怒りに任せて相手を打ち負かそうなどとは思わず、あくまで冷静に対処できる。

だが人間の感情の伝達速度は理性より圧倒的に早いので意識だけでは変えられない。小手先のテクニックではダメなのだ。ではどうやって自分は克服したのか?そのエッセンスを取り上げたい。

対策1.気持ちの余裕を持つ

いかなるテクニックよりも有効なのが、余裕を持つことである。すぐ感情的になる人の特徴として、常にパツパツで余裕がないということがあげられる。

余裕とは時間的、経済的、精神的な意味だ。たとえば筆者のかつての上司がそうで、彼は平日の殺人的に忙しいスケジュールで仕事をしている時はドカドカ雷を落としてきたのだが、休日出勤の時は怒らずに優しく教えてくれた。一つには時間の余裕が彼を怒りから遠ざけたのだろう。

つまり、すぐ感情的になる人はそもそも自分が置かれた環境を見直すべきである。すぐできるのは睡眠や休憩を取ることだ。疲れていたら怒りっぽくなるのでしっかりと夜寝るようにする。「忙しくて難しい」と反発したくなる人も、寝る前はスマホで夜ふかしをしているものなので休息は仕事と捉えて遊びたくても睡眠を優先するべきだ。おすすめは時間になったら自動電源オフになる設定をすることだろう。

また、お金の余裕、時間の余裕がないとどうしても気持ちは殺伐としてくる。そこで生活習慣を見直して、常にお金の心配をする原因となっているムダな出費や見栄の出費などをなくしてしまう。時間がないなら職場のすぐ近くに引っ越したり、ゆったりとした職場に転職してしまうのだ。

人間の意識の力はあまりにも弱いので、怒らないように意識するくらいでは無理だ。まずは環境を見直すべきである。

対策2.コミュニケーションを学ぶ

すぐにカチンと来てしまう人のほとんどは、コミュニケーションの知識がない。「いや、カチンとくる言い方をする相手が悪いのだ」と思うかも知れないが、コミュニケーションの知識とはまさしくどういわれるかわからない相手の話し方を柔和に受け止める技術でもあるのだ。

自分はコミュニケーションや心理学を学んだことで得た知見は、「ほとんどの言い争いは内容ではなく、伝え方の不備で起きている」ということである。つまり、相手に悪意なんてなく、ただただ言い方が下手でカチンと来ているのだ。しかし、それはお互い様である。誰しも、完璧に言い方に配慮できている人はいない。強い言い方などしていない、という人自身も遠慮しすぎて遠回しで何がいいたいかわからず、相手のイラつきを誘っていることも少なくない。自分自身の伝え方は改善し、相手の伝え方の不得手には寛容になるために、コミュニケーションを学ぶべきである。

「ああ、相手は角が立たない言い方を知らないだけなのだな。まあ自分もいい方が完全でないのでお互い様だ」と思えばそこまで腹も立たない。

対策3.信用しても期待しない

相手に腹を立てるのは相手に「こうしてほしかったのに」「こういう言い方をしてほしいのに」と期待し過ぎである。誰しもその段階は通るものだが、世の中は自分と同じ人間はいないので20代で依存的なメンタルを卒業してしまう方がいい。

「期待するな」などというと、人間的に冷たい、覚めていると思われてしまうかもしれない。だが、信用と尊重はすることは忘れるべきではない。相手を一人の人間として尊重をするし、話も聞くし、信用して仕事はお願いする。だが、結果や態度は自分の思う通りにはいかないのでありのまま受け取るという考えだ。

自分の意図しない返答や言い方で返ってきても、そこに怒り出すのはナンセンスである。なぜならそれはあくまで相手側の課題だからだ。自分の課題は相手の返答をいかに解釈し、合理的に処理できるか?という部分に過ぎない。自分の思い通りに相手を変えようとするのは傲慢でしかないので、人は人と割り切るのである。


すぐ感情的になる人は余裕がない、コミュニケーション下手、相手への期待値が高いという3つが特徴で、それぞれ対策は存在する。どれだけ怒りっぽい人でも、24時間365日ずっと怒っているわけではなく、必ずトリガーが存在する。そのトリガーは何より自分自身が原因なのですべて自助努力で解決が可能だ。

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