プロジェクトの種類を5つに整理してみる

プロジェクトの種類について

プロジェクトの種類について考える機会があったので整理をしてみました

A:プラモ製作型)「プラモデルを組み立てる」

B:自由製作型)レゴを買ってきて、自宅で飾るための1/20サイズの東京スカイツリーを設計書なしでつくる

C:自由研究型)秋葉で材料をあつめて、自分の日々の遊びで使えるコンピュータをつくる

D:ブルーオーシャン掌握型)「政府など有力組織の強力な後押しによって治療薬をつくり、日本シェア1位になる」

E:市場制圧型)「ゼロ状態からコンピュータをつくり、世界シェア1位になる」

といったタイプがあることに気付きました。

それぞれのタイプの特徴

A)はゴールが明確なために、外部環境の影響も受けづらく、設計書もあるために、工程やスケジュールが見通しやすい。

B)はA)のように設計書はない。設計書がないために、設計書をつくるための材料集めから始める必要がある。しかしゴール状態に対しては明確にイメージできる

C)Bと同様で設計書はない。違いはゴールイメージがあいまいなプロジェクトであるということ。ただ、ゴール基準には外部環境が混じっておらずゴール状態は自分でコントロールとイメージできる。ただアプローチはたくさんありゴールは近くも遠くにも設定できる

D)はC)の要素を含んでいるが、ゴールへの道のりが自分だけではコントロールできない状態である(探索的要素がある)。しかし競争環境は市場環境は政府などの有力組織によって(もしくは自社の独占的地位や圧倒的ノウハウで)進路が保護されており迷わない。そのため市場獲得という面では失敗する要素がない

E)はC)の要素を含んでいるが、Dとの違いはゴールへの道のりが自分だけではコントロールできず、競争環境や市場環境はじめ外部環境に対応しなければならず、そのため間違った道に進んでしまう可能性(大きな時間ロスや経路依存性が起きて後戻りができなくなる失敗)を孕んでいる

問題となるのはEの市場制圧型ですね。

市場制圧型プロジェクトの場合どうするか?

Eの場合は、自分でA,B,Cを設定して、その結果を組み合わせていく事になります。

組み合わせた結果が、外部環境変化によりゴールに達したり、そうでなかったりします。

そうなると、スケジュールに対しては設定しずらくなる。A,B,Cを組み合わせてスケジュール通りに動いていった結果、成功すれば良いが失敗すると、その位置から再チャレンジすることになるからです。

そうだとしても、「どのようなA,B,Cを設定して進めるか」について仮説をつくることはでき、そのスケジュールをセットすることはできそうです。

ただし、BやCの場合は、完成予想時期が見通しずらいところもあるので、スクラム開発のような手法を用いる。期限(予算に限界があるので)を切って、そのタイミングまで走る事になります。

Eの成功確率を上げるには、多様性・チームの能力・モチベーションを最大限に高めていくしかなさそうです。

Eは不確実性に対してスケジュールがバンバン変わるので、ハイリスクなプロジェクト。
成功確率を高めるためには、適切なA〜Cを組み立てて仮説検証し続けて、D状態に遷移する方法を見つけることかもしれません。

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