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林成之『勝負強さの脳科学』と競馬予想のメンタルと

林成之『勝負強さの脳科学』(朝日新聞出版)を読んでましたら、競馬予想のメンタルに関わる話が書かれていたのでご紹介します。

競馬予想をして馬券を買う精神的な部分って、あまり語られない部分です。競馬予想本や馬券本には書かれないネタです。

しかし、本の中に「競馬」の「け」の字も「馬券」の「ば」の字も出てこない本に競馬予想のメンタル、馬券を購入するときのメンタルに関わる話が書かれていることはよくあります。

読書って大事ですね。

競馬予想も馬券も大好きですが、読書することも大好きで読んでない本、いわゆる積ん読本だけで軽く500冊くらいはあるでしょうか(読み終えて古本屋さんに売る本だけでダンボールの山がきづかれてる←はよ、どうにかせいっ<家族一同>)。

競馬本・馬券本は少しでも気になるところがあればどんどん買うほうです。競馬雑誌も買いますね。最強の法則(現・競馬の天才)や競馬王のバックナンバー全部そろえたかったり(数年前にヤフオクに出品されてたの落札しそこなったんだよなぁ〜。出品されてても状態悪いものだったり)。

古い競馬本でも知らないもの・いつか買うぞとアマゾンの欲しいものリストに入れてる競馬本がブックオフの「競馬」とフダの差されたところで売られていますと、喜びまくってしまいます。

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競馬本・馬券本以外でも馬券に役立つ本はいくらでもある

当たり前と言えば当たり前の話なのですが、競馬予想の本以外にも、間接的に「競馬と関わりあうこと書かれてるなぁ」本はたくさんあります。

『アイデアのつくり方』を書かれた、ウエブヤング曰く「アイデアというものは、既存にあるものの組み合わせ」であると。なので、競馬本や馬券本だけ読んでても競馬のこと、馬券のことの既存にある組み合わせなアイデアは生まれますが、誰も考えてない組み合わせにはなかなかなりません。

まだその本を読んでないのでアレですが、ダートコースが湿ると飛ぶのは水分含んで「泥」っぽくなる。乾いてくると水分量が抜けて滞空時間が短くなって、飛ぶというよりも細かい砂が滞空するようになります。

この現象は「重力」が関わってることです。

そこで重力に関する本を読めば何か競馬予想の参考になる部分があるんじゃないかと踏んで本を買ってたり。

まだ全然読んでませんが。「風」を競馬予想に取り込む人がいるんだから「重力」も何かヒントになるはず(勘違いの可能性もあるけど)。

自分は「風」を競馬予想に強く取り入れてませんが、止まってる物体に風が当たるレベルから→流動しているものに風が当たるときのことを理論武装していけば何か競馬予想的に面白いことはわかりそうだよなぁと思ってたり(その手の本高いんだよなぁ)。

「どうして読書するんですか?」の答え

「どうして読書するんですか?」

と訊かれて、

「今より、競馬予想と馬券が上手くなるためです」

と答えそうになる。愚問ですけどね。「買った本は全部読むんですか?」だったり。

間接的に競馬予想や馬券の購入に関わる本も読みます。たぶん、そっちの本の方が多いかと。

人間は知ってきたことを使って選択する生き物ですから、知らないことは選択肢に登らない。知った上で「今はその選択肢はいらない」と消せる感覚は大切です。

競馬予想でも、条件変更に対応して「印を打つ・回す」「今回はいらない」と決めてるのは、予想する時点でその人その人が知ってきて物差しに刻んできたことを当てがってるわけです。

前置きが長くなりましたが、競馬予想とメンタルの話

林成之『勝負強さの脳科学』(朝日新聞出版)を読んでて、冒頭から胸が痛かったです。ほんと、競馬の「け」の字も出てこない本ですが、引用した部分は競馬予想を続けてきた方々にはハンカチが3000000枚くらいあっても足らない話でしょう。

馬体重だったり、パドック、返し馬、急遽の乗り替わり、突然の雨、誰かがぶっこんでオッズの変動……。

時間かけまくって前夜予想して結論が出てたのに、レース直前の「新しい情報」に瞬時に反応してしまうこと多し。

われわれの脳は、われわれの脳は。

われわれの脳と競馬予想、そして本能

林成之『勝負強さの脳科学』、引用部分の前にはこう書かれている。

〝われわれの気持ちは、前もって「こうしよう」と思っていても、本番直前に迷いが生じると、本能的に直前の考えに合わせた行動を取ってしまいます。「最初に考えた通りにすればよかった」と後悔する体験は、誰でもあるはずです。この場合、気持ちと本能が一体で機能し、意識的にはコントロールできない反応を起こすので、本能を鍛えることは難しいと考えられてきました〟(林成之『勝負強さの脳科学』(朝日新聞出版)18p)より。

いやあ、もう。わかる。
ハンケチ洗濯しないといけないくらい泣く話だわ。『本能』。椎名林檎さんですよ。同い年なんだよなぁ(違うだろ)。

もちろん、競馬予想の場合、本能的に直前の考えに乗って馬券が当たったこともあるので「そっちがいいんじゃないか」ともなるんでしょう。

混迷を極めるって話でございます(実際にそういうシーンになったとき、結果をメモっておくのがいいと思います。ツイッターにつぶやくのでもいいですし←そういうデータは誰も取ってくれないので、自分でやるしかない)。

自分の場合は直前で本命変えると外れることの方が多いです。
なので、一定の条件を除いて馬体重もパドックも返し馬も見ません。急遽の乗り替わりの場合は騎手の特徴が変わるかは気にします。
天候の変化が一番気にするところでしょうか(パンパンの良馬場から雨が降って、稍重になったら必ず予想を変えないといけないので)。
誰かがぶっ込んでオッズが上がる下がるは気にしません(半分くらい「ほっといてあげたら」って思う)。

本能を鍛えるには?

林成之『勝負強さの脳科学』をひきつづき読んで行きますと、本能の鍛え方について色濃く書かれています。

「勝ち続ける チームをつくる」とタイトルに書かれているだけあって、個人的に競馬予想して馬券を買うところから外れる部分もありますが、参考になるところが多く、正直内緒にしておきたいところです(いや、本能で書いちゃうけど)。

〝覚えておいてほしいのは、人間の脳は相手がいることで力を発揮する仕組みになっているということです〟(67pより)
〝脳においては、最初の考えが不十分で使われなかった神経細胞が、くり返し考えることで、さらに、良い考えを生み出してきます。つまり、脳は神経細胞をリストラしないのです〟(72pより)

この話はよくわかる話。
レース映像分析をしてて「参考になる本が数冊しかない」ところから模索しまくってて、繰り返して繰り返してるうちにターゲットで汲み取れない切り口のデータが溜まってきて、傾向が見えてきて、試しに該当するパターンな馬がいたので馬券を買えば大穴馬券、なんてことがぽつぽつと出てきたり。

競馬予想でも繰り返し繰り返し考えるのは大切なことですね。

この「本能を鍛える」ということと「自信を養う」ことは近しいことでしょう。
競馬予想のそして、馬券を購入する自信を考える上でとっても参考になる1冊です。

競馬予想の間に是非どうぞ。

以上、林成之『勝負強さの脳科学』と競馬予想のメンタルとという話でした。

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