目深に被った阿弥陀様
新しく買った帽子。
あなたのあたまを包むもの。
自分の中で1番上にくる存在。
だから、
ある人はそこで所属を示し、
ある人はそれで身体を守り、
ある人はそれで個性を表す。
頭に冠をのせてみたい。
そんな気持ちもあったりする?
魔女も、サンタも、海賊たちも。
コックも、武将も、ナポレオンだって。
みんな必死に頑張って生きていた。
彼らの帽子の中の世界を探検してみたい。
もしかしたら今日僕が被る帽子はミッテランの帽子なんじゃないかって、
運命の変わるその日になるんじゃないかって思ったりする。
すてきな帽子に出逢いたい。
そうして迎えた今日。
今日に限ってはあの阿弥陀様が、
帽子を目深に被っていた。
被り方ひとつとり、
いつもと違う日だと思った。
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