『Pokémon LEGENDS アルセウス』の主人公は、現実世界の自分の分身?
※メインクエストのネタバレに触れるので注意
◯ポケモンゲームの主人公は、その世界の自分
ポケモンをプレイする時、私は『ポケモンという(ゲーム、パラレルワールド、マルチバースの)世界の自分』という体でプレイしている。
しかしレジェンズアルセウスは従来のポケモンと違い、おそらく未来からヒスイという地方がある時代のポケモン世界に主人公が呼ばれる、送り込まれるところから始まる。
今までではなかったこのような大胆な始まり方に驚きながらも、今までのポケモン以上にワクワクしたことを覚えている。
ゲーム開始直後は、主人公は未来から送られてきたのではと思ったが、プレイしていくうちに「これはもしかしたら現実世界の自分たち(プレイヤー)なのかもしれない」と思うようになった。
なぜそのように思ったのか具体的な言葉は出てこない。直感だ。
ヒスイ地方を旅するワクワク、ポケモンに襲われる恐怖、新たなポケモンや人々に出会う楽しさ。これらはゲームのストーリーだとしても、ゲームを通して感じる気持ちは自分たち自身の心から湧き上がる本物の感情だから。
メタ的に言うと、主人公は表情豊かで言葉を発する、言葉を伝える描写はあるが、それを具体的なセリフで見せないところにもある。
それがポケモンというゲームの好きなところだ。
主人公が言葉を発しないからこそ、自分と重ねることができる。
初代ポケモンの主人公レッドという存在もあの時の(過去の)私であり、ポケモンというゲームの世界の私としても捉えられる。
だからこそレッドという強いトレーナーにゲームの主人公(プレイヤー)として対峙した時、懐かしくも熱く不思議な気持ちになる。
私にとってレッドとは過去作の主人公であり、超えるべき自分としても捉えられるのだ。
◯BDSP主人公とレジェンズアルセウスの主人公の関係
とまぁ、熱く語りましたが…。やっとダイパリメイクの方でもアルセウスと出会えたので、天界の笛イベントの感想を書いていきます。
イベントを終えた感想は「思ったよりもあっさり! なんも喋らないのね!」ということ。アルセウス何か一言くらい喋るのかなと思ったけどそんなことなかったですね。
ただ、天界の笛を鳴らした時の「進研ゼミでやったところだ!」みたいな感情。すごく良かった。階段を登る音も綺麗でしたね。
レジェンズアルセウスでのヒスイ地方を旅してから、改めてシンオウ地方でテンガン山を超えてアルセウスに出会った時の感慨深さはひとしおでしたね。胸がいっぱいになりました。
天界の笛を入手するために自宅に戻ったら、ナチュラルに置いてあって笑いました。
違和感なく置いてあったことが逆に不思議で、「レジェンズアルセウスの主人公とBDSPの主人公は、祖先と子孫なのかな」と思いましたが…。
それはそうなのかもしれないけど、どちらも同じ自分(プレイヤー)だからアルセウスから天界の笛を贈られたのかもしれないと思いました。
そう思ったきっかけはこちらの動画。
◯レジェンズアルセウス、BDSPの主人公は現実世界の自分(プレイヤーそのもの)でもある
こちらの動画では、BDSPとレジェンズアルセウスの主人公は同一人物説に触れられています。ですが、そうではないかもしれないとも考察されています。
同一人物説は置いておいて…。
アルセウスは、レジェンズアルセウスやBDSPというポケモンの世界を通して我々の(現実)世界を観測している。
だから、レジェンズアルセウスやBDSP(自分がプレイしてきたポケモン)の主人公は、自分自身なのではないか、とより一層思えたのです。
この動画を見て「それな!わかりみフカマル通り越してガブリアス!」ってなりました。
そして「打破せよ!」でおなじみのあの人があの本性を曝け出した時「これは、もしかしたらあり得たかもしれない、正道から逸れてしまったもう1人の自分の姿」でもあるのでは、と心が苦しくなりました。
◯レジェンズアルセウスで出会ったアルセウスは分身
レジェンズアルセウスで邂逅したアルセウスも分身でしたし、BDSPのアルセウスも人語としてのセリフがなかったので素のポケモンに近い分身なのかもしれないですね。
で、このアルセウスの“分身”というセリフがキーワードになると考えました。
アルセウスが自分の分身を作ったように、ポケモン世界の主人公も我々の分身なのでは。レジェンズアルセウスの主人公は、もしかしたらアルセウスが作り出した現実世界の我々の分身として、捉えてみるのもおもしろいかもしれません。
つまり、ポケモン世界の私は美少女ってコト!? それだと少し複雑なので、どちらかと言うと遊戯王のもう1人の僕的な感じかな?
もしくはウルトマンタイガとヒロユキ(変身者)、ウルトラマンゼットとハルキ(変身者)、ヴェノムとエディみたいな関係?
◯余談 シェイミのイベント「大人の仲間入りをしたトレーナー」というセリフのエモさ
思えば、シェイミのイベントで「大人の仲間入りをしたトレーナーのありがとうという気持ちを刻むらしい」とありました。
この大人の仲間入りというのは、ダイパ世代のプレイヤー的な意味なのでしょうけども…。レジェンズアルセウスの主人公がヒスイ地方の時代では成人だと考えると、色々な考え方ができますよね。
追記
昨日、さおうさんがアルセウスという存在への考察、マルチバースの解説動画を投稿されました。
図鑑のアルセウスの姿についても触れられていて、〜フォルムじゃないことに違和感があったのでしっくりきました。
以下動画に投稿したコメントとほぼ同文。
『やはりレジェンズアルセウスでのアルセウスの「分身」というセリフがキーワードだったんですね。
アルセウスはポケモンが実在する世界を中心に、ポケモンがフィクションとして存在する世界などさまざまな宇宙、マルチバースを見ていると思うと…。
マルチバースやパラレルワールドを知らなかった幼い頃から考えていた、フィクションの物語でもどこか別の世界で実在しているのではないか、という想いに通じて胸が熱くなります』
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