配信開始!実写ドラマ「ガンダムビルドリアル」

 つい先日告知されてざわついたガンダム界隈。

 その告知内容は、ガンプラ40周年記念「GUNPLA LINK PROJECT」の一環として作成された40周年記念の”実写”映像作品をYouTubeのガンダム作品公式チャンネル「ガンチャン」で配信するというものでした。

 この告知と予告映像、公式サイトが開示されてからざわめきが止まりませんでした。

 なんといってもあのビルドシリーズから実写作品が出るわけですから!


 ビルドシリーズとは、「ガンダムビルドファイターズ」から始まった『自分が組み立てたり、様々なパーツを合わせたりして独自に作り上げた改造ガンプラを使って戦うガンプラバトル(試合形式のゲーム)』を楽しむアニメでした。
 もちろんその中にも人間ドラマがあり、従来のガンダム作品とは違って戦争などの殺し合いじゃないからこそ全力で戦えて楽しめる、いわゆるeスポーツに通じる競技として描かれていました。

 そんなガンダムビルドシリーズの最新作「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」が一昨年から去年にかけて放送されて、次の新作は何年後に出るのだろうかと思っていたところでの実写映像作品ですからね!


 ちなみにガンダムビルドシリーズといっても、ガンダムビルドリアルと従来の作品に繋がりは全くありません。
 豆知識としてビルドシリーズについて簡単に説明しましょう。


🔴ガンダムビルドシリーズってどういう作品?

 ビルドシリーズ1作目「ガンダムビルドファイターズ」、2作目「ガンダムビルドファイターズトライ」。この2作品は世界観を共通していますが、2作目ビルドファイターズトライでは、前作の登場人物について軽く触れられるだけで登場することはありませんでした。
 主に、自分で作り上げたガンプラ(主に改造したガンプラ)でガンプラバトルをして大会を勝ち抜いていくという作品でした。なお、ガンプラバトルは、特殊なフィールド内で実際にガンプラを戦わせるのでダメージを受けると破損するし、最悪修復不能にまで壊れることもあります。

 次に3作目「ガンダムビルドダイバーズ」、4作目「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」。ダイバーズからは世界観が一新されており、ガンプラバトルという用語もありますが、それとは別にガンプラデュエルという言葉が出るなど『ビルドファイターズ作品とは世界が異なる(繋がりがない)』と設定されています。
 で、このダイバーズ作品は、”ガンプラバトル・ネクサスオンライン (GBN)”という仮想(VR)空間で作成したガンプラをMSとして乗り込んで操縦し様々なミッションをクリアしていくVRのネットゲーム(ガンダムベースにあるアーケードゲーム機でアクセスするのが主体)になっていることが最大の特徴でした。
 そして、なんとビルドダイバーズRe:RISEは、ビルドファイターズ作品とは違って前作の登場人物たちが…?ということもあって、ファンが見たかったものを見せてくれる形になっていたのもあってめっちゃ熱い作品でした。


🔴ガンダムビルドリアルってどんなスタッフが集まったの?

 そして、今作ガンダムビルドリアルという作品は、従来の作品とはつながりがないため、今までビルドシリーズを見たことないって人も初見でも入れる作りになっていました。

 ガンダムビルドリアルは、邦画で有名な監督が作品を手掛けています。

 総監督は、「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」でおなじみの本広克行さん!最近だと「亜人」を手掛けてましたね。
 監督は、「警視庁捜査資料管理室」シーズン2の田中佑和さん。

 音楽は野崎良太さんで、主題歌はロックバンドの月詠み。

 この豪華なメンバーが集まりました。


🔴ガンダムビルドリアルを見た感想

 まず予告映像と公式サイトを見た瞬間「あ、これは良い作品になる」と思いました。

 で、見た感想ですが。

 私の所感ですが、基本的にどの作品も第1話は登場人物の紹介と世界観の説明、登場人物の関係、そして現状というのがざっくりと説明されているわけですよ。もちろん作品によっては、あえて描かずにじっくり謎を明かしていくものもある(のに、もう8話なのに説明が全然ない!とか何も考えずにそういう文句言う人もいるけど)、とかそういう話は置いといて。
 第1話は、ゴッドファーザーで例えるなら冒頭のパーティ部分。これで伝わる人には伝わるかも。
 主人公の幼少期のYouTubeの投稿動画風の映像で、彼らがどんなグループでどんな仲だったのかが描かれているわけですよ。で、そこからの再会と彼らの現在の関係性が紹介されて…。
 そういや、動画撮影兼編集してた子って終始無言で幼少期の回想の最後のほうに出てたけど、そこでも全くセリフがないんですよね。まあこの辺は後々ストーリーに絡んでくるだろうからいいとして。

 って説明なんかしなくても見ればわかるはず!

 難しいことは考えなくてもいいから見て!

 全部わかりやすいように小道具やセリフ回し、俳優の演じ方の間だとか、そういったあらゆる要素で説明してくれてるのがめっちゃ良い!!!
 視覚からも聴覚からも全部教えてくれてる!

 ガンプラバトルの大会でスタッフが、ガンプラを返す時に「MS(モビルスーツ)をお返しします」って言ってくれてるのもとても良い!
 今までガンプラを、ガンプラという存在に敬意を払ってガンプラと呼ぶのか、それともMSと呼んでいいのか迷っていた部分があったので、それに対する答えが示された感じがします。

 ガンダムビルドリアルは、趣があって情緒もある。これぞ邦画! というドラマな感じがとても良い!!!! これぞ青春群像劇!!!! ジュブナイル!!! そんな雰囲気がとても良い!!!!!

 なんだろう、すごくこの世界でのドキュメンタリーって感じがあってとても良い…。

 あと個人的に面白かったのは、吉本プラモデル部の部長さん(パンクブーブーのあの人に似てるけど、芸人さんの方は兄という設定)が模型屋の店長として出演してたのが個人的にタイムリーで良かったです。ちょうど陣内さんのネタジンとのコラボを見たばかりだったんですよね。

 で、なんやかんや久しぶりに主人公たちが、ガンプラバトルの大会に出場するわけですよ。

 バトルフィールドは、実際の風景にドローンが囲んだ場所におそらく実際のMSと同じ大きさ、もしくはガンプラの縮尺をノンスケールにしたものが投影されるので迫力がすごい。爆発などのエフェクトも投影されていました。
 おそらく機器で読み込んだガンプラをドローンがホログラム投影しているのでしょう。フィールド外に観戦しに来た観客たちがスマホなどで、文字通り”大地に立った”ガンダムを撮影している描写がありました。

 でまあ、どでかいガンダムたちがCGで、現実の風景を舞台に戦うわけですよ!!!!! これがまあ、ビルドシリーズ最初のビルドファイターズを思い出す1対1形式での戦いだからこそ、現実の景色の中で縦横無尽に動き回るガンプラや爆発などのエフェクトがめちゃくちゃ大迫力でめちゃくちゃ熱いんですよ!!!! そして、なによりガンプラを細かく描写しているから、MSの腰回りのディティールとかもすごくリアルに再現されているわけ!!!!!

 いやー、私たちがいる世界にガンダムたちがいたらこういう感じなんだろうな、というものを見せてくれて本当に良かった!!!!!

 でねでね! 主人公たちが使うガンプラはRX-78-2。言わずと知れたガンダムです! 主人公たちからはナナハチという愛称で呼ばれています。あ~、ナナハチ。めちゃかわいい愛称! 好き!

 今回主人公たちと戦ったチームのガンプラは、ユニコーンガンダム。ユニコーンモードという独特な一本角で初見ではガンダムとはわからない姿から、デストロイモードという”これぞガンダム!”な姿に変形します。その際の変形ギミックと、例のパイロット画面の表示、そして光り輝く姿がめちゃくちゃかっこいいんですよ!

 いやー近いうちにガンダムUCを見ようと、思っていたのでタイムリーでした! なお、その日思いたってまずは逆襲のシャアを見てました。めちゃくちゃ良かった…。ストーリーめっちゃ好き…。

 今回のバトルに使用されたガンプラは、改造を施されていないそのままのパーツを丁寧に組み上げて塗装された作品でした。

 アニメのビルドシリーズのようにがっつり改造して戦うという感じではないのは、ガンプラといえば「商品として完成しているガンプラ」が幅広い視聴者に認知されてるからというのもあるんだろうなと思った。そしてやはり手を加えずに完成しているガンプラの良さを再認識しました。

 ちなみに、公式サイトではザクⅡ(シャア専用機)がピックアップされてますが、左肩に丸い盾が装備されています。私は宇宙世紀シリーズは初代ガンダムの激情3部作と逆襲のシャア氏かまだ見れていないため、これがオリジナルの改造なのか、公式で表現されたものを再現したのかはわかりませんでした。


 とまあ、こんな感じでガンプラに対する愛と熱量に溢れた作品になっていました。

 いやー、今後のストーリーが楽しみですね!

 ガンダムビルドリアルのおかげで、またガンプラをくみ上げたくなってきました!

 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?