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なぜ先バレ搭載機はつまらなく感じるのか

最近の先バレカスタム搭載機を打っていて、自分なりの考えを備忘録代わりに書こうと思いました。

◆前置き


こんなタイトルの記事を書いておいてなんですが、
私個人の感想として先バレは面白いと思います。
おいおいさっそく話が違うじゃねえかと思うかもしれませんが、嘘は言っておりません。
「先バレ」という事象自体は面白い。
ただ、「先バレ搭載機」はつまらない
これに尽きます。
※本記事は私個人の感想および、厳密な根拠に基づくものではない内容を多分に含みます(=便所の落書き程度に読んでもらえればと思います)

◆「先バレ」は面白い


へそに銀玉が入った瞬間、台からけたたましい音が鳴る。
この瞬間は面白い。
期待感を纏ったサウンドが耳から脳へ伝達し、
謎のお汁を分泌させる。
この遊技性自体は非常によいと思います。

◆「先バレ搭載機」はつまらない


ただ…この先バレ、そんなにポコポコ来るものではありません。
もちろんパチンコ自体が1/319(本記事ではミドル機を想定して記載します)を毎回完全抽選しているので、先バレももちろん偏って発生することはありますが。

例えばですが、先バレの先駆けとなったPリゼロ鬼がかりverであれば先読みは1/128で発生するという解析が出ております。
また、この機械はボーダーが16.7回転(4円等価)となっており、
大体の店がボーダー通り回させてはくれない…ということを仮定し
-2回転した14.7回転とここでは仮定しましょう。
(回る店を探せばいいとか、マイホは10も回らんぞとか様々なご意見はあるでしょうが、まあまあ落ち着いてください)

仕事帰り、サクッと万発出そうと思いリゼロに座るとしましょう。
1万円だけ打つとすると、先ほどの仮定から
14.7(回転)×10(k)=147回転
大体これくらい回るとすると、1万円で7割弱先バレが引ける計算になります。
まあ、1万円入れて7割くらい先バレが体験できるならええか…


・・・とならない方は次へ(NEXT)

◆「先バレ搭載機」はつまらないー疑似2-


先バレを味わうだけで満足ができるなら、
先述の通り1万円あれば2回に1回以上はそれを満たせるので概ね問題はないのかなと思います。
ただ、先バレが来ればもう満足だぜ!それ以上はいらねえ!
という人はかなり稀で、
たいていの人が「当たってほしい+α」という感情もあると思います。

打つ時の心理イメージとしては
◆初当たりを取りたい。(1/319)

◆RUSHの振り分けを取りたい。(50%突入であれば1/638)

◆RUSHで爆連させたい。(1/????)

というような感じだと思います。

ただ、これだと最初に待つものが1/319とまあまあ気が遠くなるので…
「当たるかもしれない」という一個手前の心理イベントとして
スーパーリーチや先読み(先バレ)を期待しているという寸法になります
◆当たるかもしれない(1/???)

◆初当たりを取りたい。(1/319)

◆RUSHの振り分けを取りたい。(50%突入であれば1/638)

◆RUSHで爆連させたい。(1/????)

結局のところ、先バレは「当たるかもしれない」として機能してるからいいんじゃないの?
と思うかもしれません。
確かに機能はしています。1/128で40%の煽りが来る。40%という数字も、期待を持つ(面白いと感じる)には十分な数字でしょう。
台の概要を説明する側としてもやりやすい。
SANKYO台の先読みチャンスのようなものだ、とすぐに理解できた打ち手も多かったことでしょう。

・・・しかし、個人的には「つまらない」。
そう、ここでようやく本題に入ります。
「先バレ」は面白いが、「先バレ搭載機はつまらない」。
なぜつまらないと感じるのか。
次の章で自分なりの考察を述べさせていただきます。(NEXT)

◆「先バレ搭載機」はつまらないー疑似3-


ようやく本題に入りました。
「つまらない」と思う理由(考察)をいくつか記載させていただきます。
理由を2項目にまとめてみました。↓
理由1:先バレ合わせでメインの変動秒数選択割合が設計されている(説)
理由2:先バレ対象の変動開始後に、ある程度当たりはずれが察せてしまう

理由1:先バレ合わせでメインの変動秒数選択割合が設計されている(説)
ちょっと突っ込んだ話になりますが
パチンコはどの演出カスタムでも消化効率が変わることはありません。

レバブルカスタムをしようがしまいが、1時間当たりの平均回転数は変わらないということです。

もうちょい掘り下げると、レバブルカスタムをしようがしまいが、
「n秒の変動が選ばれる確率」は変わらないと思われます。
どういうことかと言いますと…

パチンコというのはメイン基板・サブ基盤というのがあり
メイン基板というのは簡単に言うと当たりはずれ、リーチの時間を管理する基盤。
サブ基盤というのは液晶の演出、音を管理する基盤となります。

メイン基板から「今回は100秒時間を使うよ、当たるよ」という情報が来たら、サブ基盤の方で「じゃあ100秒分の演出を出そう! 最後は当たりの映像を見せよう!先バレを鳴らそう!」という具合で、打ち手に様々な演出・告知を行うといった具合になります。

これは外れも同様で
メイン「今回は10秒時間を使うよ、外れるよ」
「50秒時間を使うよ、外れるよ」「70秒時間を使うよ、外れるよ」

サブ「じゃあ、与えられた時間に応じて演出をしよう!」
というように、抽選に従ってはずれの演出を行います。
※聞きかじった知識なので厳密には異なるかもしれません

パチンコというのは1/319であれば318/319がはずれなわけで、
その318のうち、どれくらいの割合で
長いはずれ秒数を選ぶか(期待させるか)
短いはずれ秒数を選ぶか(テンポをよくするか)

というバランスが肝になってきます。
昨今の台は特に無駄なSP発展を減らす傾向が強く、
「長いはずれ秒数」を選ぶ頻度が少ない気がします。
その思想は個人的に問題ないと思うのですが…

問題は「長いはずれ秒数選択≒先バレ」となってしまっていることです。

完全にイコールではないと思いますが、少なくともこれまで触ってきた先バレ機はこの傾向がかなり濃い気がしています。
「先バレを40%」にするために、「長いはずれ秒数(疑似3SP後半発展)」の選択確率をかなり先バレ確率に近くしているのではないか、という見解です。
先バレが来て疑似2弱リーチ終了をさせるわけにはいかない。

かといって、長いはずれ秒数を多くするのは嫌がられる。

じゃあ、先バレと疑似3SPの確率を近くして、先バレ≒疑似3SPにすればよくね?

という感じの開発思想なのではないか。という仮説。

感覚の話にはなってしまいますが、自分はこれらの理由から「先バレはこれから疑似3SPをやりますよのサイン」だけにしか思えなくなり、
「これってパチンコの通常として面白いのか?」と穿った見方をするように。
結局、先バレカスタムを外したところで長いはずれ尺が選ばれる確率はかわらないので
約1/128で長いはずれ秒数が来るのを待つだけなんですよね。
ちなみにこれは先読みチャンスも同様です。

打ち手というのは贅沢なもので
「先バレが絡んでないときもほんの少しでいいからワクワクする瞬間が欲しい」という心理があります。
が、現状市場の先バレ搭載機は軒並みこれを満たしてくれません。

先バレをやめたとて、本質的に長いはずれ秒数が選ばれる確率がほぼ先バレと同値なので…だったら先バレ入れとくか、という消極的な理由で自分は入れています。

理由2:先バレ対象の変動開始後に、ある程度当たりはずれが察せてしまう
こちらに関しては、結構共感できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保留変化、発展先、最後のイルミの色、n大演出があるかないか。
後半の方であればともかく、最初から弱いと、多分無理なんだろうなあと察してしまいますよね。
つまるところ、先バレで味わえる面白さって基本「先読み開始~変動開始直後まで」みたいなところあるんですよ。

じゃあ先バレしたからはずれでも強い演出だしまくってゴリゴリ煽ったろ!ができるかというとそんなこともなく(まあ、そういう時もありますが)

各演出の期待度を担保する都合、当たり前ですがはずれの時ははずれで選ばれやすい演出パターンを選ばざるを得ません。(進次郎?)
毎回鬼がかりやってたら鬼がかりに期待できなくなってしまいますしね。

だからこそ、先バレ以外の長いはずれ秒数頻度をもうちょい上げて、
雑魚いパターンはそこで出現率を稼いだりすれば…と思わなくもないです。

要約すると
「先バレ以外におっとなる瞬間が一瞬もない」
「また、仕組み上カスタムを外しても先バレと同じ頻度でしかおっとなる瞬間はおそらく訪れない」

というのが先バレ搭載機がつまらないと思う理由になります。

◆最後にー疑似4-

というわけで、つらつらとしょうもないことを4000字以上書いてしまいました。
当たらない時はアッサリという台が主流となった今のパチンコ時代。
右打ち時の射幸性の高さに脳を焼かれ、左打ちは正直スマホポチポチ・・・という時代にある意味迎合した形なのかもしれません。
自分も右打ちの時はおもれーwってなってますしね。
ただ、暇な左打ち時に、(基本思想はこれでいいけど、その中にほんのりアクセントを加えるだけでもっとおもしろくなるのになあ…)とちょっとだけ思ったのでこの記事を書かせていただきました。
特に今はへそ1ボーダー回数低めが多いので、なおさら「1万円」で回せる回数に対してワクワクできるような頻度調整を再考してもいい時期なんじゃないかなと個人的に思ったり。



SANKYOの回し者ではないですが、SANKYOはこの辺がうまくて
先読みレバブルカスタムありで
先読みやレバブルなしのはずれスーパーリーチがそれなりの頻度(先読み発生より軽く感じる頻度)で来ます。
当たり時の先読みレバブル占有率が100%ではないので、うっすら期待を持ちながらリーチを眺められる(この”うっすら”が大事)
「先読みが絡まないスーパー(どうせ外れんだろうな…と思いつつちょっとだけ期待)」と「絡むスーパー(いけるかも)」の割合のバランスを
意識しているなと感じさせられます。
静かすぎず、煽りすぎず、特定のイベントがないときでも「当たることがある」を体感できるような調整が一番出来てると思われる。

たまにつまらないのもあります(からくりサーカスとかからくりサーカスとかからくりサーカスとか)が、まあ毎打席ヒットを打つのはイチローでも不可能なので仕方ないかなと思っています。

更に余談で先読みチャンスカスタムはないですが、PFEVERマクロスフロンティア4(319の方!)という台が
神のように面白いのでぜひ見かけたら打ってみてください。

最後に
この記事を読んで、少しでもPFEVERマクロスフロンティア4(319)を遊技してくれる人が増えましたら幸いでございます。

では!!











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