人工肛門とストマヘルニア
Annals of surgery Vol271, Num 4, April 2021
傍ストーマヘルニア率の1年経過時点での評価。(十時切開vs 丸切開vs 丸切開でメッシュ使用)
もう一つは、術後合併症(再入院、再手術、傍ストーマヘルニアのリスク因子)の評価。
Back ground:だいたい50%で起きてるらしい。高すぎません?
方法 スウェーデン、デンマークの3つの病院での多施設RCT.評価はうつ伏せのCTで。
結果は3群で優位差がなかった。
年齢とBMIは、傍ヘルニアがリスク因子。
皮下の深さ、周術期の出血、合併症指数と筋膜の直径、および傍ヘルニア形成の統計的に有意ではなかった。
他のSTOMA MESH試験や他のストーマに関する発表があるが、それとよりも優れた点はCTを症状うむにかかわらずやってることと、うつ伏せで撮影してることだとのこと。今回のヘルニア発生率は50%.37%.39%であるがこれは報告されているものより高い数字になったのは上記のフォローアップの仕方の問題と考えているみたいです。予防的メッシュの貼り方は他の臨床試験と同様であるってことで、ヨーロッパヘルニアガイドラインが推奨する予防的メッシュの使用は再考すべきでは?という提案で終わってます。
そもそもヘルニア発生率が高いなーというのと、ヨーロッパのガイドラインでは予防的メッシュが推奨されていることに驚きました。
日本でもやっているとこはあるのでしょうか?なさそうな気がしますが。傍ストーマヘルニアの診断をCTでやるのかどうかってところも問題なのかもしれません。 5年で81%の発生率との記載もあったので、さらに驚き。
しかしリスク因子は年齢とBMIと患者因子なのが虚しいですね。
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