SHOGUN trial

#直腸癌 #術前化学放射線療法

SOX+radiationの効果と安全性評価。

主要評価はpCR率と副次評価はR0切除、ダウンステージ、3年局所再発、3年DFS

、毒性を評価した。45人が登録されそのうち44人が手術を受けた。

いくつかの欧米のtrialでNACRTが局所制御に優れていることが示されている。しかし本邦ではまだ標準治療ではないが、徐々にその効果が報告されてきている。

FORWARC試験でFUベースのCRTにオキサリプラチンを追加すると、pCR率が有意に改善し、有害事象が増加することが報告された。他のいくつかの第III相試験で、LARCに対するネオアジュバント療法として、オキサリプラチンと5-フルオロウラシル(5-FU)ベースのCRTの併用が報告されている。STAR-01, ACCORD 12/0405 , NSABP R-04 , PETACC-6 試験では,有害事象が高率に発生した。

CAO/ARO/AIO-04試験 では、フルオロウラシルにオキサリプラチンを追加することにより、フルオロウラシル単独と比較してpCRおよび3年後の無病生存率(DFS)が改善し、グレード3-4の毒性や術後合併症には有意差がなかったと報告されている。
Rödelらは、放射線治療の3週目に「化学療法ギャップ」を設けることで、術前CRTのすべての構成要素の遵守が明らかに促進されると主張した。

適格基準は直腸中部または下部の非転移性原発性腺癌(高分化型腺癌/中分化型腺癌)の診断(cT3-cT4、任意のN、M0)を受けた20-80歳の患者を登録の対象とした。また、コンピュータ断層撮影(CT)と磁気共鳴画像法(MRI)によるTステージがT3またはT4であること、担当外科医が特別に定義した切除可能な腫瘍であること、大手術が可能な良好な全身状態(Eastern Cooperative Oncology Group per-formance status 0または1)、肝、腎および骨髄機能が正常であることなどが適格基準であった。除外基準は、直腸癌に対する化学療法歴、骨盤内照射歴、悪性疾患の既往、重症心疾患、コントロールされていない感染症、代謝異常、重症神経障害、炎症性腸疾患であった。

R0率は95.5%、Tのダウンステージは59.1%、Nのダウンステージは65.9%、両方で79.5%、Gr4の有害事象はなかった。11.1%にGr3の有害事象。3年局所再発率は0%。しかし30%が遠隔転移、1人が食道癌が見つかった。8人が肺転移、4人が肝転移3人が遠隔転移で死亡。3年DFS率は67.5%、3年OSは93%。

pCRと非pCR群わけると3年DFSはそれぞれ91.7%と58.1%、OSは100%と90.3%であった。


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