術後疼痛

とオピオイド

Annals of surgery vol273. Number 4, April 2021

術後のオピオイド使用について、オピオイド未使用患者における術後の、DS:供給日数、MME:モルヒネmg等量、QTY:錠剤投与量に対して長期的リスクをしらべた研究。

背景は2016年にアメリカではオピオイドcrisis があって、それ以降州ごとに規制を行なっているがこのことが与える長期的影響については研究されいない。

最初のオピオイドを特定し、DS、総MME、調剤されたQTYを保険請求データから取り出して高容量、低容量での長期リスクを確認しますと。

55%が術後疼痛のみに投与されて、DS5、MME中央値240、DS>7の割合が2006年11から2015年19%に増加、8%が長期使用。DS>7以上で1.16倍リスク、MME>400以上で1.17倍の長期使用リスクがあった。55%が周術期にオピオイドを投与され、そのうち8%が長期にわたるオピオイド治療を受けていたことがわかりました。術後の痛みに対してオピオイドを投与されなかった患者では、4%が長期のオピオイド治療を受けていました。

MME>400、次にDS>7が長期オピオイド投与のリスクということですね。このほかに投与したオピオイドの種類、慢性疼痛薬、手術の部位(頭部とか脊椎とか下腹部手術とか)なども調べているみたいですけど関連なかったようです。

術直後だけオピオイド使うけどこの研究みたいに90日以上使う人って見たことないし、処方したことないので素直に比較するのは難しいけど。

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