IPMNのwatch and wait

IPMNの診断と治療に関しての論文。
#膵IPMN #診断時期

近年不必要な切除に対して制限がかかってきているが、IPMNの手術のガイドラインのリスクファクターに一貫性がないため、手術時期に焦点した手術管理を提供することを目的に行われた研究です。
病理結果から早い(アデノーマ、低位軽度)、いいタイミング(中等度から粘膜内癌)、遅い(浸潤癌)で評価。
最終病理で1439人 438人30%が速すぎる、497人35%がいいタイミング、497人35%が遅すぎるになった。そのうち543人が疑わしいとされ手術に回った。術前に疑わしいと考えられた群の人はworriesome featureの有、性別男性、年齢高い、CA19-9,CEA高い,DMありを示していた。放射線医学的基準はそれぞれ速すぎるで53人13.9%、いいタミイングで53人34.5%%、遅すぎるで88.6%。
患者は速すぎる群で温存手術、遅すぎるで死亡率罹患率が最も高かった。
497人の遅すぎる群で124がwatch and waitされていた。そのうちの49人が1年以内に実は疑わしいとされていた。

too early の群では内視鏡やbiopsy を診断基準にしているものが含まれたり、嚢胞サイズだけでなく経時的変化を指標としている可能性があることが注意点。

LGDの診断では縮小手術が可能なため、予後にも後遺症にもいいと考えられる。長期的には画像での経過観察が医療費の面では早期手術よりも安いと報告されているため、適切な時期の見極めが重要だろうと。そのために有用な研究であったと。

確かに外科専門医試験のときにworriesome feature とhigh risk stigmataを指標に手術するか経過観察するか決めると勉強した気がするけど実際ほかの癌のガイドラインみたいなサーベイランス表とか、フローチャートをみたことがないのである程度の幅で臨床医が決めてるんだろうとは思ってたけど、これをみてもう一度復習しようと思いました。結構偶発的にIPMNが画像に映る高齢者いますもんね。やっぱりフォローしてていざ手術になったら膵癌になってたなんてのはきついですし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?