シングルポートとマルチポートのラパロ大腸癌手術の長期予後。

Annals of Surgery  volume 273, Number 6, June 2021

#結腸癌 #腹腔鏡 #シングルポート

背景 実際の長期予後 5年RFS OS 。
方法 病理学的に診断された、盲腸からRSまでの大腸癌 Stage 0―Ⅲにたいして、CMEを施行。
結果 2012―2015に200人がMPCとSILCを施行した。5年RFS がMPCが91% SILCが88%、5年OSがMPCで95%、SILCで93%。
MPC:100人中9人が再発も死亡。5yRFS 91% 5yOS 6% 肝転移3% 肺転移2%
SILC:100人中12が再発か死亡。5yRFS 88% 5yOS 7% 肝転移5% 肺転移 1%
統計的優位ではないが、SILCでBMI25以上、病期Ⅲが生存率が低い傾向であった。

FSのサブグループ解析の結果、統計的には有意ではなかったが、SILC群ではBMI(25)が高い患者、臨床病期IIIはMPC群の患者に比べて生存率が悪い傾向が見られた。手術の操作性の問題が原因と推測されている。であるJCOG0404試験(II期およびIII期の大腸がんに対する腹腔鏡下手術と開腹手術のRCT)でもBMIが高い患者やT4またはN2の患者の生存率が低い傾向にあった。
SILCは検出パワー不足ではあるものの治療オプションとして受け入れられるものと考えられると。

SILCがみんなでできるようになるにはまだ時間かかるかもですね。多施設の研究ではほんとに手技的なばらつきどうなん?って思う時もあります。この発表は技術認定医がやってるってことでしたが、技術認定医もっててもSILCとは違うと思われるし関係あんのかな?あとは統計学的に差がないけどSILCのほうがStageⅢが多いので関係あんのかな?とかもおもいつつ。

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