治癒的大腸癌術後の術前肝臓領域動脈化学療法

Preoperative Hepatic and Regional Arterial Chemotherapy (PHRAC)in Patients Who Underwent Curative Colorectal Cancer Resection

#大腸癌 #肝転移 #肝動注化学療法 #予後 #合併症

Ob;多施設のStage2 3のCRCの進行において、術前肝臓と領域動脈化学療法(PHRAC)
背景の要約:我々のこれまでの単施設のパイロットトライアルでは、PHRACと手術のコンビで肝転移(LM)の発症を減らして、生存を改善した。
Meth:前方多施設RCTを中国で施行。PHRACプラスAdjかAdjのみか。主要評価項目がDFS、副次的評価項目はLM率、OS、安全性を評価。主病変の位置を右側と左側で分類。
結果:5施設688人。

5yDFS は77%vs65%、5yLM 7% vs16%でどちらもPHRACが良かった。

最低1サイクル以上のケモを受けたのは92%vs90%。中央値は12サイクル。予定の12サイクルを受けた人の数は89%vs88%。Oxialiのtotal doseは767mg/㎡ vs 782mg/㎡。予定のdoseを終了したのは76%vs78%。

手術はPHRACの7日後に施行された。12サイクルmFOLFOX6が初回手術後に投与される。そして補助放射線療法は必要な時だけ施行する。適格者の15%にradiationを行った。フォローの中央値は67ヶ月。

stage2 では差がなく、stage 3では生存率に優位さP=0.025がついた。右側には差がつかなかったが左側では有意差P=0.014がついた。Grade 3/4の手術関連合併症は同じであった。

以前の報告と比べると肝毒性の合併症とカテーテル関連の合併症が少なくなったのは経験値豊富なことと血管状態の良い患者で細いカテーテルを用いたことが影響していると考察されている。

肝転移に対して有益そうなデータと思われる肝臓の術前単回投与の肝臓動注ケモ。肝臓以外の再発が増えないのか?術前ケモとの比較は?という点の記載はなかった。とりあえず術前にPHRACをするのはせずにオペするよりも生存率いいし、術後合併症がへるとのことです。

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