Acompanyに入社した理由
こんにちは、Acompany CTOの田中(@tkrk_p)です
この記事は アカンクリスマスアドベントカレンダー 2023 36日目の記事です。
Acompanyは秘密計算をはじめとするプライバシーテックのR&D、サービス開発を行う名大発スタートアップです。
なんだかんだAcompanyに新卒入社してから2年ほど経ったわけですが、入社エントリーなるものを書いていないことに気付いたので今更ですが書き残しておきます。
背景
Acompanyに入社した理由について話す前に、そもそも僕がどういう学生だったのか、というバックグラウンドを共有しておきます。
経歴
2017年(大学1年生)
名古屋大学情報学部入学。サークル、名大祭実行委員会、家庭教師、学業に打ち込みつつ趣味で競プロとwebアプリ個人開発を始める。2018年(大学2年生)
大学生協の掲示板で実務のプログラミングバイトを見つけ始める。ハッカソンやビジコンに出始める。2019年(大学3年生)
メガベンのインターン、就活、学業、起業に打ち込む。
この時期は体力的にしんどかった。2020年(大学4年生)
退社後、研究をやりつつAcompanyやメガベンでインターン。
院進したため、院試勉強と卒論を並行。2021年(大学院1年生)
名古屋大学大学院情報学研究科入学。半年後、Acompanyの成長を内部から目の当たりにして大学院卒業まで待てず、休学して正社員としてフルコミットすることを決め、入社。2022年(新卒2年目)
CTOになる。2023年(新卒3年目)
今に至る。
今振り返ると、比較的アグレッシブに動き回っていた大学生だったかなと思います。特に大学後半はキツすぎて体壊しました。
Acompanyに入社した理由
ワクワクした
純粋に秘密計算という暗号技術自体に面白さを感じました。
秘密計算とは暗号化した状態で任意の計算ができる技術の総称です。
Yao's ミリオネア問題(2人の富豪がそれぞれ資産を相手に明かさずにどちらがよりお金持ちかを知りたいという問題)の解決策として知られていて、Web3領域ではマルチシグウォレットに変わる鍵管理方式として使われていたり、DCR領域では安全にデータを保護しながらデータ連携するための要素技術として使われていたりします。
この技術の面白さについて新卒エンジニアの坂本さんが語ってくれているのでぜひ合わせて読んでください。
Acompanyは当初秘密計算の可能性に着目しサービス開発しようとしていたのですが、当時はまだ社会実装が進んでおらず、研究用途で開発されたOSSくらいしかなかったので、じゃあ自分たちで作るか。ということで0から秘密計算の論文を読んで実装していきました。
こういう未知の領域でも必要であれば自分たちで作って行こうというチャレンジングな姿勢と、それをちゃんと実現できるGreatな方が多く、こういう人たちと一緒にデカいことやっていければ楽しいだろうな〜と思いました。
ポジションと経験
これまでの経験を振り返ってみると、学生起業でCTOをやっていた時が最も成長した時期だったと思います。独学でインプットしていた時期やアルバイトでアウトプットしていた経験など色々頑張っていた時期は他にもありますが、僕の場合は責任と自由を持ってチャレンジングなポジションを担った時が最も効率高く成長したな〜という実感がありました。
なので、自信を持ってできるようになってからポジションを担うよりも、務まるか不安な状態でも、できるだけ早く手を上げて自由と責任を持っていく経験がたくさんできるような環境に身を置きたいなと思っていました。その点で、上場企業やメガベンチャーよりも、アーリーフェーズのスタートアップが自分には向いていそうだなと感じたのも一つの決め手でした。
実際、ITメガベンをターゲットに就活していた際に若手で活躍されているエース級の方と面談を組んでいただく機会が多かったので、いろいろキャリアについて聞いていたのですが、一部の例外を除いて大体新卒2~5年でテックリード、5~10年でマネージャクラスといった経歴が多い印象でした。
もちろん、会社規模やフェーズによってポジションに求められる基準値は異なるので単純な比較にはなりませんが、Acompanyのようなアーリーフェーズのスタートアップでは、実力次第で早くて新卒から数ヶ月でテックリード、半年~1年でマネージャというスピード感でポジションを任せられます。
急成長を狙うスタートアップは、必然的に急速な組織拡大に伴ってポジションが空きまくるので、早い内にバリバリ頑張って大きめの自由と責任を持ってチャレンジを積み上げて行きたい方は、新卒スタートアップという選択肢は結構ありなんじゃないかなと思います。
スタートアップはjoin時期が早ければ早いほどキャリアのアップサイドを狙えるメリットもありつつ、同時に失敗するリスクもあります。ただ、失敗したとしても、ちゃんとオーナーシップを持ってバリバリ挑戦していれば、必ずその経験は他の会社でも活きてくると思います。
Acompanyでも元CXO経験者は何名かいますが「自責思考」と「会社目線」が強い方が多く、どのポジションでも活躍していただいています。多分どの会社に行っても活躍できるはずなので、心配せずにどんどんチャレンジしていくと良いと思います。もしこの記事を見てチャレンジして失敗した時は連絡ください。是非一緒にAcompanyでもっと大きなチャレンジをしていきましょう。
優れたカルチャーとGreatな人
Acompanyは人が全ての源泉だと考え、カルチャーを非常に重要視しています。中でも、個人的にはBe CoolというValueと、2035年までに世界No.1の偉大なプライバシーテックカンパニーになるというBHAGがとても気に入っています。
Be Coolは以下のような意味合いなのですが、これはすごく当たり前の話のように見えて、意外と一貫してこのスタンスを守っている組織は少ないと思います。
攻撃的なコミュニケーションは見る人全てを萎縮させ、組織全体に悪影響を及ぼします。やはり人生の大半を占めるであろう仕事は誰しも楽しくやりたいはずです。
AcompanyはこのBe CoolというValueを非常に重視しており、採用基準や評価指標にも含まれています。どれだけ優秀な方でも、このNot Coolな言動があればよしとせず厳しくFBして改善を求める姿勢を貫いています。
2035年までに世界No.1の偉大なプライバシーテックカンパニーになるというBHAG(Big Hairy Audacious Goalsの略で、 「社運を賭けた大胆な目標」を指します。詳しくは名著「ビジョナリーカンパニー」を参照)は、入社後に作られたものですが、言語化されていなかっただけで入社当時からGreatな会社になるためには?を本気で考えるというカルチャーがありました。
共同創業者の近藤さんが初noteを投稿された際にも言及されています。
デカい目標を本気で目指すためには、Greatなメンバーを集める必要があります。そのために、Greatな人が行きたいと思えるような会社にする必要があります。これは採用ページにも記載していて、カジュアル面談でも毎回伝えています。
Acompanyは入社当時から、Greatなメンバーと挑戦的な目標を本気で目指せる環境がありました。特に経営陣はカルチャーの体現者が揃っており、この人たち、この会社になら自分の人生を預けても良いな。と素直に思えたのが最終的にAcompanyに入社した決め手でした。
まとめ
AcompanyにはワクワクするBHAGとそれを実現可能にさせるGreatなカルチャーと人がいる
年齢関係なく「ポジション」が与えられて「自分で意思決定をする」経験ができる
Acompanyに興味を持った方へ
Acompanyでは新卒、中途どちらも積極採用しています。
もし、ちょっとでも気になった方は以下のカジュアル面談フォームか田中のX(Twitter)のDMに連絡お願いします!