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【グループC】選手名鑑だけで語る2018ロシアW杯プレビュー

疲れてきた!でもがんばるぜ!

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フランス

久々の頂点目指して割といい戦力が整っているのではないか。2年前のユーロで決勝まで行った面子がほぼ残った上に新鋭も続々登場。GKのロリスは性格が暗い。CBのコシェルニーが怪我で欠場なのが痛いが、それでもバラン、ウムティティ、ラミと中央は固い。FWもエースのグリーズマンが凄みを増し、引き立て役としては世界一のポストマン・ジルーがコンビを組む。そこにデンベレ879号、ムバッペ、ルマール、トヴァンなどがいるサイドは充実。マルシャル、コマンとかが落選なんだから嫌になるよな。ただ、ジルーの控えがいない。そこはダメならムバッペがやるということなのだろうか。ちと不安なのだが、控えを入れるとなると第一候補はカリーム・お騒がせしております・ベンゼマになってしまうので、やむを得ないのかもしれない。中盤はパワフルなメンツが揃う。前回のユーロではマテュイディ、ポグバ、カンテの三連星でジェットストリームアタックをかけて見事に失敗したのだが、夢よもう一度という感じなのだろうか。エンゾンジあたりがコントロールを効かせないと、ものすごくレベルの高いワーワーサッカーになりそうである。それでも大会トップレベルのフィジカルチームであることは間違いなく、ユーロでドイツを押し切ったようにとんとん拍子で勝ち進む可能性は十分にある。が、こういうビッグトーナメントで勝ち進むためにはラッキーボーイの出現が必須で、ユーロではいつでも全力ムサ☆シソコ@人間列車がスタメンに定着してからスムーズに勝ち始めた。今回はシソコがいないので、誰かそういう存在を作り上げる必要がある。普通だったらムバッペとかデンベレ692-12号とかポグバなのだろうがそれだと普通で面白くないので、デシャン監督におかれましては、すべての攻撃が守備魔人カンテのミドルシュートから逆算されるようにチームを構築するという意外性溢れるチームをつくっていただきたい。常識を、覆せ。(ナイキのCM風)

コミュニケーションよさそう バンジャマン・メンディ
マンチェスター・シティに加入してすぐに十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまった左SBはコミュニケーションの鬼だった。しつこく「俺たちシティはシャーク軍団だ!」となぜかシャーク推しをして「わかった、わかったよ」とシティに公式に認めさせてグッズも販売。通すなよ、そんなん。「監督は手薄な左サイドバックに補強を考えています」と呟いたクラブ公式Twitterアカウントに「俺がデルフに教えるから大丈夫!!」ってTwitterで絡んでくるなどやりたい放題。結局俺は一度もプレーを見ていないのだが、シティの左サイドにメンディありというところをまざまざと見せてくれた。いったいどんなプレーヤーだかは知らないが、代表に選ばれてるくらいだからなんかすごいのだろう。コミュ力とか。レギュラーかどうかも定かではないが、もし出場したらTwitterで俺もクソリプをしてみようと思うし、たぶん陽気なリプが返ってきそうだ。フランス代表もシャーク軍団でがんばれ!

シャーク軍団Tシャツ

ペルー

1982年スペインW杯以来の出場というその年に生まれた子供がすっかり加齢臭漂うおっさんになってるくらい久々の大舞台。ただし、吉田沙保里さんが1982年生まれのため「あれ?まだまだ戦えるじゃん」という気がしてこないでもない。ともかく、選手は全員初出場だ。メンバーもほとんどが国内や南米ばかりでヨーロッパにいるのはほとんどいない。一番有名なのはジェフェルソン・ファルファンだろうか。内田とシャルケの右サイドで絶妙のコンビを作っていたスチャラカドリブラーで、記憶に新しい人も多いのではなかろうか。なお、ファルファンは現在はシベリアじゃなくてモスクワ送りになっている。他はあまり知らないので、試合を見れたらおいおい知っていこうと思う。ところで、ペルーは現在、非公式サッカー世界王者(Unofficial Football World Championships)のタイトルホルダーである。この前の親善試合でペルーがスコットランドに勝ち、残りの親善試合はサウジとスウェーデンなので、今回のW杯にUFWCのチャンピオンベルトが持ち込まれることとなって一安心である。このタイトルの動きに注目するのもW杯の1つの楽しみになるので、要注目ですな。個人的にはGL最終戦までキープしたペルーがオーストラリアに負けてアジア・オセアニアにタイトルが移動してW杯終了!という展開が希望です。

コミュニケーションよさそう パオロ・ゲレーロ
チームのリーダー的存在でありバイエルン、ハンブルガーとドイツで長い時を過ごした生粋の点取り屋。代表でW杯には縁がなかったが、キャリア最後の花道としてついに出場権を獲得し、意気揚々とロシアに乗り込むと思った矢先にドーピングで出場停止。そのショックはいかばかりかと思われる。ただ、ゲレーロの悲劇を受けて、対戦する3ヶ国がFIFAに出場の嘆願書を提出したという。もちろんそんなものが認められるわけがないのだが、対戦相手からも尊敬されるゲレーロのコミュニケーション能力の高さが窺える。しかし、しかしである。ゲレーロが引っかかったのってコカインなのである。いや、ロシアの謎の錠剤的な能力を高めるものだったら百歩譲って理解できないことはないんだけど、コカインって。絶対遊んだやん。絶対コカインやって夜通しパーリナイトやん。コカインキメてサタデーナイトでワンナイラブでメイキンチャイルドやん。なぜそんなグダグダの状態のゲレーロを3ヶ国が支援するのか。それはひとえにゲレーロのコミュ力……プライスレス……純度の高い粉を横流し……違う意味でプライスレス……!
※この後なんか「お茶に偶然コカイン入ってただけっす、アルゼンチンの陰謀っす」という主張が通り、出場可能になりました。んなアホな!笑

純度の高い粉(合法)

デンマーク

南アで日本にFK2発叩き込まれた時から2大会ぶりの出場である。割とソリッドなイメージだが、ミスター大雑把のシュマイケル息子がゴールマウスに君臨し、その前には「ロブレンと同じカテゴリー」という評価を俺がしているミスター大ポカのシモン・ケアー大先生がいるという「肉に塩かけて焼きました!」くらいのおおらかな守備陣となっている。ケアーの相棒のビェランも「ミスさえなければ完成度の高いCB」とか選手名鑑に書かれてて、そりゃどんなCBもそうじゃないのかと思ってしまう。大丈夫かデンマーク。まあ細かいことはいいんだよ!というわけで、攻撃は全権をスパーズの司令塔エリクセンに任せる。スルーパス、プレースキックを高精度で供給するほか、近年は得点力も備えてきたプレミア屈指の司令塔。そのエリクセンのパスをノルウェーリーグで得点王となってようやく開花した感のある世界最強FWニクラス・ベントナーが叩き込む!と思ったのだが、なんと怪我をしてしまって本大会は欠場が濃厚。本当に間の悪い世界最強FWである。ただ、それでも前線は面白い選手が揃っていて、左サイドのシストはちょっと1人では止めるのが難しいスピードのあるドリブラー、右サイドのポウルセンはライプツィヒのネオワーワーサッカーで絶賛ワーワー中だし、CFのヨルゲンセンはパワーのある長身FWだ。ポウルセンはライプツィヒでワーワーしすぎてゴール前で力尽きてることが多くてゴールが奪えず、ヨルゲンセンは身長190cmなのに高所恐怖症と一抹の不安が漂う。190cmで高所恐怖症ってそれ立ってたらずっと怖くないか。ただ、このグループならフランス相手以外はノリで点が取れる!はず!久々の決勝トーナメント見えてきた!

コミュニケーションよさそう カスパー・シュマイケル
レスターを優勝に導いたクラシカルGKはとにかくボールを遠くに蹴る。パントキックに定評と名鑑にはあるが、どちらかといえば有り余るキック力でスタンドに叩き込む場面の方がたくさん見ている気がする。組み立てなんぞはクソくらえであり、とにかく足元はクリアが信条のクラシカルGKである。ただ、プレミアの肉弾戦で長年揉まれてきたので、とにかくコンタクトプレーに強い。ファウルをとってくれないのでプレミアのGKには密集の肉弾戦に耐えながら前に出てハイボールをパンチするパワーが必要なのだが、シュマイケルはその能力は十分。あと、ボールの近くに味方がいても構わず吹っ飛ばしてボールを殴りに行くというサイコパス的な精神回路も必要なのだが、そこも申し分なし。モーガンだろうがフートだろうが岡崎だろうがとにかく一緒にぶん殴りに行ってお構いなしである。なぜか一時期(今も?)母国で便利屋をやっていた元世界的GKの父ピーター・シュマイケルもかなりサイコ感強かったので、十分にその血を受け継いでいると言えるだろう。その無茶苦茶感で今大会でもプレーのついでにいろいろ殴りつけまくって、選ばれてないベンゼマもついでに殴ってほしい。

今からベンゼマ これからベンゼマ

オーストラリア

ハリルにボッコボコにされた上に最終戦で日本がサウジに負けたためにプレーオフに回り、ひーひー言いながらなんとかシリアをぶちのめしてW杯出場権を獲得。しかし、その1か月後にアンジ・ポステコステテコグルー監督が辞任。今年の1月になってサウジの監督をやっててクビになったファン・マルワイクの就任が発表された。W杯まで半年切った中で監督クビにするなんてどんだけぇ~~~マジカンガル~~~と思ったのだが、さらにW杯が近づいてから監督をクビにした某日本国民がオーストラリアの悪口を言う資格はなかった。まあ、ポステコさんのパスサッカー至上主義路線は日本にズタボロにされたようにそんなに完成度は高くなかったので、不安に思うのも仕方がない。代わりのファン・マルワイク監督はわりとしっかりしたオランダタイプで、こっちのが合うかもしれない。面子はポストマンブルース監督時代とさほど変わらず、ジェディナク、ムーイあたりが中盤の軸となり、前線は巨大歩兵ユリッチとレッキーだよ!あたりが主軸なのだろうか。ここにクルーズだとかロギッチだとかが絡んでくる前線でお世辞にも強いとは言えない守備陣を誤魔化せるほど点を取るかというとそんな気は全然してこない。ファン・マルワイク監督はロングボールとか躊躇しないのでワンチャンあるグループではあるが、かなり苦しむだろう。しかし、ここで諦めてはいけない。ファン・マルワイク監督と言えばオランダ代表時代にナイジェル・デ・ヨング師範代にカンフーサッカーを命じた武闘派。南アフリカ大会でデ・ヨングが腹をキックしようが膝立てて特攻しようが決してレッドカードが出なかったように、ファン・マルワイク監督はめっちゃ審判の弱みを握るのに長けてるかもしれない。暴力は用法・容量を守って適切にお使いください。

コミュニケーションよさそう ティム・ケーヒル
オーストラリア代表の武闘派といえばティム・ケーヒルである。正直だいぶ衰えてはきたが、純粋な戦闘能力でいったらいまだに豪代表ナンバーワンだろう。ハメ殺された日本戦でも結局最後に出て来て怖かったのはケーヒルだった。先発で出ることはないだろうが、最後の一押しが欲しいときにはケーヒルがやはり一番だ。なにより相手がビビる。ケーヒルのコミュニケーションは拳だ。ただ、なんかスポンサー絡みで代表に選ばれたみたいな変な噂が立っているのは気になるところであるが、いやだなあ、そんな、国の代表チームのメンバーがスポンサーの意向に反映されるわけないじゃないですか、あ、このビール美味しいですね、はあ、日本の、はあ、首が長い動物のビール、あーこりゃうまいうまい、あはははは、いやー、そんなスポンサーの圧力なんてあるわけないですよねー!

首が長い動物の製品

次はグループDだぞ!

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