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【グループF】選手名鑑だけで語る2018ロシアW杯プレビュー

もはや駆け抜けることしか考えられない!走れ、俺!

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ドイツ

前回優勝のドイツは連覇も狙えるほどの十分な陣容である。「固い時のドイツは固い」「これでも比較的柔らかいほうだ」「カッチカチやん、もうカッチカチやん」と評判のドイツだが、質量ともに重厚な布陣だし、メルケル首相はバールで殴っても死なない。GKはノイアーが怪我明けだがバルセロナのシュテーゲンがいるし、ラームのいなくなったDFラインにはキミッヒッヒッヒッヒという新たなマルチロールが台頭。中盤もメスト・羽生直剛・エジル、クロース、ケディラという鉄板にゴレツカ、ギュンドアン、ルディが控え。アタッカーもロイス、ドラクスラー、ゲッツェ、ミュラー、サネ、ベルナーにゴメスと1人くらい日本にくれてもいいんではないか。このメンツを率いるのがヨアヒム・レーブ@歩くマンダム。ユースから一貫した方針によって次々と生まれるサッカーサイボーグたちは戦術理解能力に長けていて、レーブ監督の一朝一夕には身につかない戦術を軽くこなしていき、まるでクラブチームのような連動性を見せる。正直、このグループに敵はいない。決勝トーナメントに出てからが本番だろう。しかし、このままトントン拍子にいってもあまり面白くないので、グループリーグでは対戦相手に武器を使用させてはどうだろうか?ハビエル・エルナンデスが投げた手斧が頭に刺さるミュラー、キ・ソンヨンの放つ散弾銃で蜂の巣になるミュラー、出場選手じゃないイブラヒモビッチのかかと落としをまともに食らうミュラー、それでも生きて普通にプレーしているミュラー。あると思います!

コミュニケーションよさそう トニ・クロース
レアル・マドリードのメトロノームであり、ミスター100点のパス出し魔神である。どれだけプレスを受けても、とにかくほとんどボールを失わない。パスを出すかキープするかという判断、どこにパスをするかという判断、パスをした後にどう動くかという判断を常人では理解しがたいスピードで行っていて、その結果で出力されるプレーはめっちゃシンプルで誰でもできそうなのだが、実際には世界でクロースしかできないということもしばしば。プレースタイル的にバロンドールを取るとかそういうことは絶対にないだろうが、レアル・マドリードを支えているメトロノームは彼であることは間違いなく、もはやプレーだけでコミュニケーション能力など不要だということを納得させてくれる。試合中に慌てるということがほとんどなく常に冷静だが、2017年の新年の挨拶でブラジルに7-1で勝ったことをネタにして責められたが「何が悪いのかわからない」と本気で言ってるあたり、サッカー以外のコミュニケーションを取ることは難しそうなサッカーサイボーグである。クロースに拷問させたら顔色変えずに次々と責めていって有益な情報をどんどん引き出してくれそうなサイコパス感はある。ぜひ引退後のセカンドキャリアとして拷問吏を選んでほしいものである。

2017年を祝うトニ・クロースさんのナイスジョーク

メキシコ

ミスターベスト16第2号。前回大会もベスト16に進出し、なんと6大会連続のベスト16であり、そのうち全部負けているという無類のベスト16マニアである。今回もベスト16のチャンスは大きい。前回大会で謎の大当たりだったGKオチョアは健在。マフィアと繋がりがあることがバレそうなマルケスはわからないが、中盤以下はグアルダードを中心によくまとまっている。アタッカーも問答無用のハビエル・エルナンデス、なぜか代表を3年半ボイコットしていたベラ、ジオバニ・ドス・サントス、アキノ、コロナなど多彩。テンポよくパスを回してハビエル・エルナンデスがゴールを奪い、軽快に守ってグループを抜け、そしてベスト16で散っていくだろう。もはやメキシコがこのベスト16の円環の理から逃れることは不可能であり、このループから逃れるためにはW杯期間中にある特定の行動をするのが鍵となっていて、それが実は試合に全裸で出るという要件になっておりますのでメキシコ代表各位におかれましては全裸であのアイーンポーズをしていただく覚悟を持ち、ベスト8の扉を開けてほしいものである(なお、全裸により試合が没収されかどうかについての検討はいたしておりません)。

コミュニケーションよさそう ハビエル・エルナンデス
若い、若いと思っていたチチャリートももう30歳である。俺も年を取るはずだ。マンチェスター・ユナイテッドではあまりうまくいかなかったが、その後も行く先々で点は取っており、さすらいのメキシカンスコアラーとして活躍中である。30歳を迎えてそろそろキャリアも頭打ちになってきたので、全盛期で望めるこの大会はけっこう気合が入っていることだろう。ただ、1人でどうにかできるタイプでもないため、ベラなりジオバニなりのアシストを期待したいところであるが、この2人が強豪相手にどこまでできるかというと非常に微妙なところではある。というわけで、この大会が終わったら日本に来ませんか。めったにいないメキシコ人Jリーガー(もしかして初?)として、日本で幸せなキャリア最終章を歩まないか、というか具体的に言うとジェフユナイテッド市原・千葉で夢を叶えないか。来てくれた場合には、船山のシュートが外れていい具合にチチャリートの目の前に転がってきます。

全裸でこのポーズ

スウェーデン

地味!!!2006年ドイツ大会以来久々の出場を決めたスウェーデンだが、そのメンツの地味さにはジーンズに紺のポロシャツのコーディネイトもびっくりである。中盤の必殺プレースキック職人のラーション別人とライプツィヒでネオワーワーサッカーをやっているフォシュベリが一番有名だろうか。どちらも確かに実力のある選手だが、いかんせん華があるかというと微妙な話であり、この2人だったらまだ横浜ベイスターズに移籍した大和のほうが派手なのではないだろうか。それでも、イブラヒモビッチが「あれだぜ?代表引退したけど、あれだぜ?なんだったら、あれだぜ?撤回して、あれしてもいいぜ?なあ?わかるだろ、俺様の気持ち?」という代表復帰ほのめかし宣言を一蹴したのは正解。たとえ今のメンバーより実力は上だとしても予選に参加しなかった王様を呼んだらチームモラルが決定的に破壊されてしまう。加齢で実力も微妙になってきた選手だったらなおのことであり、監督のアンデション264号は賢明だったと言えるだろう。とりあえず2戦目のドイツにはなんかめっちゃ臭い缶詰のシュールストレミング的なものをぶつけておき、韓国戦とメキシコ戦に全てをかけるスタイルでいきたい。

コミュニケーションよさそう 俺がこの前会ったスウェーデン人
飲み屋で隣になって「サッカー好きなんだよね、ラーションとか」って話たら「あー!ヘンリク・ラーション!僕の頭と一緒!」って言って帽子をとって、自分のスキンヘッドをぺちぺち叩かせてくれた超ナイスガイだった。生まれて初めて話したスウェーデン人でした。奥さんも美人だった。

ヘンリク・ラーション使用前/使用後

韓国

予選をぎりぎりで勝ち上がった韓国だが、本戦でもだいぶ苦労しそうである。プレーオフで見た限り、チームとしてあまり整備されてなく、ウズベキスタン相手にボールをうまく運べず、守備もメタメタであった。シン・テヨン監督は地道に改善しているようだが、このグループを勝ち上がるほど仕上げられるかはなかなか難しいかもしれない。守備は根性とキム・スンギュの神がかりセーブでどうにかして、キ・ソンヨンのパスからソン・フンミンのカウンターでどうにかしたい。書いててなんか全然具体性がないのだが、まあとにかくなんとかするしかない。あと困ったらアジア屈指の電柱であるキム・シヌクに放り込んでアレをアレしたい。日本と同様にグループリーグ突破の可能性はかなり低いが、それでも悪あがきをしているところが韓国のほうがはるかに上である。あと、未来への投資として元バルサユースの20歳テクニシャンであるイ・スンウをメンバーに入れてるところも正直言ってうらやましい。Jリーグに所属するキム・スンギュ、キム・ジンヒョン、チャン・ヒョンス、チャン・スンヒョンなどもメンバーに入っているんので、ぜひ彼らには活躍してもらいたいものである。普段だったら韓国には成績で負けたくない!と多少なりとも思うのだが、今回に限ってはそんなことを言う資格さえないので、ぜひぜひ同じアジア勢としてがんばっていただきたい。

コミュニケーションよさそう キ・ソンヨン
日韓戦で得点を決めた後に日本を揶揄する「猿セレモニー」を行い「おまえらも似たようなもんだろが」と世界中から総ツッコミを受けたのも今は昔、アジアでも屈指のレジスタとなった。スウォンジーの中心選手でこれ以上の出世は年齢的にも厳しいだろうが、そのテクニックとビジョンはチームに不可欠なものとなっている。だいぶ年もとってコミュニケーション能力も上がり、例の猿アクションをしたのは若気の至りだったと反省しているかもしれないのだが、ちょっと待ってほしい。時代はリバイバルであり、ELLEGARDEN、イエモン、ユニコーンが再結成をしている。なので、キ・ソンヨンのしょうもないセレブレーションもぜひ復活させてほしい。ただ、猿アクションをやってもこのグループでは何も響かない。どうせなら、ドイツ戦で得点を決めた後にカメラに向かってナチス式の敬(以下ゲシュタポ)

総統閣下はお怒りのようです

グループGに続く

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