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アタッカー&監督&GM編【J2残留記念】2019ジェフユナイテッド千葉最終報告【何がめでたいんじゃぼけ】

前の方の人たちです!これでおしまい!来年ユン・ジョンファンが来るとか言われてるけど、同姓同名のどう見てもブラジル人が来る可能性もけっこうあると思うよ!誰でもいいからジェフユナイテッド千葉で夢を叶えてほしい!それじゃ!

後ろの方の人はこちら!

OMF

為田大貴

前半は3バックの左WBとして出場したりもしたが、4バックに戻してからは基本的に左のMF。守備の負担からある程度解放されて、オラつきながら煽り運転を繰り返した。遅攻においての確実性の高い突破口として、カウンターでの単騎での持ち上がり要員として、そして相手をイラつかせるためのボールキーパーとして、多彩な為田自身を披露。相手の神経を逆撫でするドリブルで存在感を見せ、チームトップクラスの出場時間を誇った。惜しむらくはそのチャンス創出数に比べたゴールへの繋がらなさ。ゴールはたった2ゴール、クロスもなかなか得点へと繋がらない。クロスがハマらないのは中にほとんどクレーベしかいないというチームの欠陥があるからなので為田だけのせいではないが、本当にシュートが入らない、童貞のセックスかと思うくらい入らなかった。しかし、これでシュートが入ったらG大阪とか横浜FMで夢を叶えているはずなので、J2下位チームとしては贅沢を言うこともできまい。あと、夏場が終わってようやく調子が出てきたが、毎年シーズン半分くらいは調子の上がらないまま過ごしている。節制とか全然してる感じしないし、たぶんエスナイデル時代も隠れて米食ってただろうし、もしそれが一年中調子がよかったら名古屋とか鹿島とかで(以下略)、まあそこも許容せざるを得ない。いろいろドリブラーあるあるの欠陥を持っているが、J2でその突破力は屈指。今後も頼りにしていきたいのだが、J1に戻った大宮あたりに引き抜かれてそうな感じもビンビンにするので、代わりにシモビッチください。あと、為田が娘の結婚相手として挨拶に来たら絶対断る。

矢田旭

イケメンMFは今年もボランチとアタッカーの間を彷徨い続けた。ボランチで使うといい感じにパス回るけど守備が微妙、アタッカーで使うと守備できるけどパンチが足らないという非常に曖昧で1/3の純情な感情は今年も継続。おそらく3ボランチの一角みたいなのが一番生きるのだろうけど、そんなポジションはこのチームにありません。今年は比較的アタッカーとしての投入が多かったが、1ゴールは寂しい限りで、終盤の追い上げで投入されても結果を残すことはできなかった。28歳でそろそろベテランという領域に差し掛かってきており、このまま適正ポジションが与えられぬまま選手生命を終えてしまうのかもしれない。彼もまたもうちょい規律があれば生きるタイプなので、まともな体制になって欲しいなあ、来年は。また、どういう体制でも千葉なら全然戦力になりますので、もし行くところがなかったら来年もまたそのイケメン度合いで試合結果とか怪しいゲームプランとかを誤魔化していっていただければ幸いであります。噂によると来年はイケメン勝点制が導入されるという噂ですし。

堀米勇輝

ホリゴメッシは右に左に縦横無尽に動き回ってチャンスを作りまくり、そして守備にも穴を開けた。確かに攻撃能力は素晴らしかったのだが、前線にルールが全くなかったのでフリーダムにやり過ぎた。ボールを奪われた場合の守備は崩壊し、結局は攻撃の切り札としてジョーカー扱いになるにとどまった。ただ、それが堀米だけのせいになるかというと微妙で、好きにやっていい雰囲気なので好きにやったら外されるとか、そりゃ納得ができないだろう。きちんと守備のタスクとプレーエリア、ルールを決めて、その規則の上で自由にやってくださいよ、というのが普通なのだが、そういう感じは全然なかったので、そりゃ自由にやってしまうよな、と。彼の首に綱をつけられなかった監督・コーチ陣のミスです。あと、その攻撃でも1ゴールは寂しいというが正直なところ。もうちょっと点に絡む仕事が欲しかった。来季もまたいそうな雰囲気ではあるので、もっと結果にコミットしてライザップする感じでトゥギャザーして欲しい。

工藤浩平

まさかガチの主力としてプレーするとは思わなかった。序盤にちょろっと先発して、その後は10節以上無視されていたが、唐突に終盤になってレギュラーに君臨。茶島の怪我もあり、堀米よりもバランスを保てるということで、採用されたのだろう。選手間調整が主なので、ベテランの方がそういうのはうまいということもある。組み立てに3列目まで下がり、2列目でボールを受け、サイドの攻撃に絡んで、ゴール前にはあんまりいなかった。1ゴールはその結果だし、あまりにもタスクが多すぎて整理されてなかった。また、守備でもわけわからんタイミングでGKに突進して簡単にかわされたりしていて、後ろに穴を開けてしまうことも度々。工藤が悪いというよりも、選手間調整の限界であろう。それでも、今シーズンの中では一番マシな選択だったことは確か。そして、最後はなんだか知らんがアンドリューとダブルボランチで並んでた。これを見てアナウンサーが「新しい形を見つけましたね!」と言っていたが、これは残り4節のJ2本当にあった怖い話である。獅子奮迅の活躍を見せた工藤だが、今年35歳の選手にどこまで依存していいものかというとかなり微妙であり、ぜひ来年はベテランとしてたまに出てきていい仕事をするような感じにチームを作れれば幸いである。それと、佐藤勇人の引退会見に急にオーバーオールで現れたの、なんかにこやかに5人くらい殺してそうなサイコパス感があったので、ベンチ外でスタンドの時は基本的にはこの服装にして欲しい。

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茶島雄介

前半は左WB為田、右WB茶島というファイヤーフォーメーションで挑んだが、3バックが企画倒れに終わったため、その後は右MFとしての出場が増える。矢田とポジションを争っていたが、結局出たり出なかったりで最後は怪我をしてしまった。出場時間が1200分そこらはちょっと寂しいし、アタッカーで期待されながら1得点というのも結構厳しい。ていうか、なんでこのチームの2列目は全然点取れないの。2年連続でレンタルで千葉に来ていたが、SBやらされたり今年はWBやったり中をやったり外をやったりバチェラーをやったりテラスハウスをやったり桜を見る会で桜役をやらせれたりと使われ方があまりにもむちゃくちゃで、正直彼の成長につながったかどうかはイマイチわからん。来年はさすがに広島に戻るのかと思うが、ファンサービスでサイン入りミニボールをスタジアム外まで吹っ飛ばす強肩の持ち主ということもあり、カンザスシティ・ロイヤルズあたりで中継ぎをしているかもしれん。

見木友哉

来季からの加入予定で特別指定選手なのにちょこっと試合に出てた。テクニカルな攻撃的MFという感じで、サイドで使われていたがどちらかというと中のほうが生きる感じだろうか。先発もあったし、大宮戦でピニェイロのオブストラクションくさい妨害の隙を突いてヘッドでJリーグ初ゴール。正式加入後もこういう腑に落ちないゴールを連発して欲しいものである。

本田功輝

出場なし。もうさすがにレンタルでもしないとダメだろう。がんばれ。


FW

クレーベ

中間報告で「後半はもっと点を取るかも」と言っていたが、期待以上に大爆発。2試合残して17ゴールはJ2下位チームとしては出色の成績だろう。中にクレーベ1人しかいないのに適当なクロスをねじ込む力は異常で、誰がついていようがとりあえず頭に当てる。また、アバウトなロングボールもとりあえず競ってイーブンにしてくれるし、けっこうな確率で胸トラップしてキープしてくれるので、オフェンス戦術が整備されていない千葉においては本当に欠くことのできない最重要選手だった。プレーのクソ荒さは改善する意思も能力もなかったが、チームトップの出場時間も納得。ただ、いかんせんやはり守備が鈍重なのは確かで、プレスの決まり事がほぼない千葉だとファーストディフェンダーとしては物足りなく、代わりに工藤だとか堀米だとか船山とかが突っ込んでいって後ろに大穴を開けていた。普通ならこれは解決できる問題なのだが、残念ここはジェフユナイテッド千葉でしたー。さて、ここまでチームMVPの活躍をしたクレーベなのだが、来年残ってくれるかどうかは非常に微妙。信長の野望でいったら「義理3」くらいしかなさそうなステータスなので、上のレベルから誘いがあったらほいほい行きそうだし、まあそれが当然だと思う。ブルーノ・メンデスを正式獲得できなかった場合のC大阪、パトリックが獲れなかった浦和、とにかく電柱を揃えたい松本山雅、「クレーベをくれーべ!」とか言ってきそうな長崎など引く手数多だと思われるので、まずはお金をたくさん用意して、次にジェフユナイテッド千葉で夢を叶えてほしい選手をピックアップしてください。クレーベと同じブラジル人ということで、フィルミーノとかがいいです。

船山貴之

俺たちの船山は今年も便利使いをされたが、12ゴールとけっこうな得点を決めた。終盤はクレーベ1トップが基本線になったため、出番が減少。しかし、39節には先発から1得点を記録して残留を手繰り寄せる活躍。わざわざポストに当ててからそれを自分で押し込むテクニカルな得点。1発で決めろ。今年は出せば貢献してくれるのは確かだったが、定まらないチーム戦術の下で翻弄され続けた。確かに運動量が豊富でゴールもだいぶ決定力があるのだが、自己判断で動くしかない現状ではその運動量も空振りに終わることが多く、さらには動き回りすぎてかえって他に悪影響も与えることさえも。ただ、きちんとしたタスクを与えればミドルシュート以外は期待できる選手。裏抜けとカウンターで縦に走れる選手として来季も重宝されるだろうが、J1再チャレンジとかしても別に驚かない。また、今年はスパサカにおいてロッカールームが放映された場面で、船山の船山自身も披露。そちらの面でも来季に期待が持てる内容となった。 #chinkodekasou

それ以上にこの映像で注目すべきなのは、その学級崩壊っぷり。江尻監督が一生懸命鼓舞しているのにだーれも話聞いてないという恐ろしい映像だった。他のチームとか、こんなんじゃないんだよね……?

佐藤寿人

サポーターの反乱を防ぐためにシーズン前に獲得。ほとんど先発の機会はなく、ビハインドの状況でやけっぱちで投入されることが多い。まあそんな感じなので中々できることは少ないのだが、ボールの引き出しやクロスへの入りでさすがに佐藤寿人というところを見せている。出場時間に対して2ゴールはまあまあの成績ではないか。兄も引退したのだが、引退する気は全然なさそう。あまりにも出場機会を得られないなら別のチームに行くかもなあ。まだまだできる。相模原がむちゃくちゃ狙ってそう。

アラン・ピニェイロ

「不発の核弾頭」「ソ連時代の眠った超兵器」「人工地震発生機」など一時はその存在すらも怪しまれていたピニェイロだが、終盤になって大爆発。残り5試合になってから2試合連続ゴールとついに本領発揮。そして40節に怪我をしてシーズンエンド(?)となった。遅すぎだし早すぎです、本当にありがとうございました。ただ、これはアランだけのせいでもなくて、結局使い方が全然定まらなかったこともある。ポストプレーが下手なのにクレーベの代わりをやらせようとしたり、シャドーで堀米のように間で受けさせようとしたりしたのだが、すべて失敗。結局右のMFからパワー満点でどかーんと突っ込ませる人間魚雷方式が一番しっくりいったのだ。意外と守備も真面目にこなすしね。ただ、来年もチームにいるかというと、普通に考えたら全然いる気がしないので、他のチームでがんばってほしい。頭に乗せた厚焼き玉子は美味しそうなので、一度みんなに振舞ってください。

古川大悟

あまりにも出番がなさすぎて8月にヴィアティン三重に育成型移籍。あっちではそこそこ出てそう。彼に限らずなのだが、新人を育てる余裕がなくてまともに出場させられない年がここのところずっと続いてて、こんな感じだと誰も来たがらないんじゃないかと思ってしまう。戻ってくるのだろうか。


監督

江尻篤彦

J2残留という最低限も最低限のノルマはなんとか達成したが、シーズンを通して乏しい内容だった。ある人から「全部やろうとしている人は何もやろうとしてないに等しい」という評価をいただいたが、まさにその通り。本当にいい人なのだと思う。だが、それは監督に必要な優しさではなかった。切り捨てていく作業があまりにも下手で、常に選手に無限の選択肢を提示し続けたのだが、そんなことをしても選手は迷うばっかりで何もできない。選択肢を狭めるからこそ選手はその中で創造性を発揮できるのであり、自主性という名の下に何も切り捨ててあげないことは単なる放置だ。何試合かけてもボールの取りどころも取られどころも想定している感じがなく、本質的には大熊監督の「アイデア出していこう!」となんも変わりはない。いや、結果だけは残している大熊監督のほうがはるかにマシである。「体力が足りない」といってシーズン中にフィジカル強化をやっているようでは何年かかっても昇格など夢のまた夢だろう。9年ぶりの監督就任だったが、前回と同様に失敗だった。この戦力でJ2の下位というのは、途中就任だからとかそういう言い訳が効かないレベルである。っていうか、エスナイデルは4試合しか指揮してないのだから、ほぼシーズンすべてを任されているようなものだろう。さすがに今季で終了するのに反対の人はいないはず。ただ、方針ブレブレのチームで1年間監督をやることは非常に大変だったと思う。おつかれさまでした。新しい謎の役職でまたがんばってください。最有力はチバサダーです。


GM

高橋悠太

さすがにもうそのコンサル的なアプローチでは厳しいのではないか。これだけの費用をかけてこの順位は悲惨の一言。高橋GMは2015年末に就任してその年に選手20人入れ替えのレボリューションを敢行。しかし、関塚体制は崩壊、エスナイデル体制1年目にはプレーオフに滑り込むものの、2018年、2019年と最低成績を更新し続けた。そもそも掲げていた千葉出身者を増やすというのも何か意味のあることにも思えないし、現状ではその命題でさえ雲散霧消。確かにラリベイ、クレーベ、アランダなどの優良外国人を獲得したり、アンドリュー、船山、為田などの軸となる優秀な日本人選手を獲得もしたが、チームをどういう風にしていきたいのかがよくわからず、肝心の監督選びに失敗して結果が出ないのであれば、GMとしての功績はかなり低い評価になることは仕方がない。今年はエスナイデルを続投させて4試合で解任し、1年を完全に棒に振ったことはまさに痛恨だった。質問されれば他人事のように口当たりのいい言葉でつらつらと強化方針を語るものの、改めて文章を読むとそこに一貫性と内容がほぼ皆無なのも悲しい。ただ、こういった空虚な言葉が必要とされるのにも理由があって、JR東日本という無限に誰も決定しない大企業文化の中では、彼が滔々と喋るぱっと見の「もっともらしさ」が意思決定過程で重宝されるのだろう。彼自身の下にもっとサッカーをわかってる人をつけて、彼はJR東日本に決裁を通すことだけに専念するのならまた違った形にもなったのだろうが、たぶんそういう体制は取らないんだろうなあと思う。ただ、誰がGMになっても親会社との関係の面でかなり苦労はするとは思うのだけれど、このまま高橋体制を続けるのもサポーターの心情的にもかなり無理があるし、よい結果は出ないだろう。ユン・ジョンファン監督就任を最大の置き土産にしていただきたい。でもこのまま続投する可能性もけっこうありそうなんだよなあ。その場合には「10年J2いたので、なんとか恩赦を」と天皇陛下に直訴していただき、持ち前のコンサル力を発揮していただきたい。この体制が淡々と続いていく、それがジェフユナイテッド千葉の最大の問題点です。

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