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サークルGetFEM++が頒布する同人誌(翻訳本)を購入する前後に読むといいかもしれない記事

サークルGetFEM++で頒布された同人誌(翻訳本)を手に入れた際に読むといいかもしれないことをいくつかまとめてみました。

読んだけど全然分からないんだけど

GetFEMは有限要素法開発者支援ライブラリのため使い方はかなり高度な部分があります。そのためチュートリアルを読んでも不明点多数になるでしょう。その場合はハッシュタグ  #GetFEM つきでTwitterでツイートをしていただければ、サークル主が分かる範囲でお答えします。また、開発元に直接問い合わせたい場合は、英語になりますが、メーリングリストで質問してみてください。ちなみに、チュートリアルは特別な知識は前提としていませんが、NumpyとScipyを先に勉強しておくと幸せになれるかもしれません。

頒布された同人誌は拡散OK!!!

弊サークルで頒布している同人誌は、GetFEM++プロジェクトのホームページの文書の一部を@tkoyama010が和訳したものです。ホームページのライセンスはGNU Free Documentation License(以下GFDL)で公開されています。GFDLには以下の規定があります。

この文書を無断で複製してよい。
この文書を無断で改変してよい。
この文書を無断で頒布・販売してよい。ただし、頒布を受けた者や購入した者に対して、上記の許可を与えなければならない。

弊サークルではこの規定に従い和訳をするという改変を行い、頒布をしています。そのため、頒布元である弊サークルには頒布物の作成方法を公開する義務があります。もしも弊サークルの頒布物をご自分で作成されたい方がいらっしゃいましたらTwitterでハッシュタグ #GetFEM でつぶやいてください。作成方法を共有いたします。ただし、原著者・翻訳者共に著作権を放棄しているわけではありませんので頒布の際にはライセンスを明記するように注意をしてください。コンテンツ自体は無料での再頒布が可能であるため、代金はコンテンツに対してではなくサークル運営費としていただきますのでご了承ください(注意:これは弊サークルのポリシーでありライセンスはコンテンツ料を受け取ることは禁止していません)。価格の設定は以下とさせていただきます。

・電子版価格 500円

サークル主は普段カフェを活動拠点としており、500円はコーヒー一杯分にあたります。コーヒー一杯で約1時間のサークル活動が可能になります。

・紙書籍価格 2000円

紙書籍の印刷は一冊約1000円で発注をしております。また、紙の書籍は技術書典で頒布するため、サークル参加費および備品の費用も加算させていただいております(一冊約500円)。以上の金額に、電子版と同様、コーヒー一杯(500円)を加え2000円の価格設定としております。なお、Boothでの販売の際にはこれらの費用は掛かりませんが同一価格とさせていただきます。

ライセンスやそれに伴う費用の話を色々と書きましたが、サークル主にとっての最大の報酬は技術に興味のある方たちとの交流です。サークルにいらした際には声をかけていただくと大変喜びます。

翻訳の間違いがあるんだけど。。。

翻訳は可能な限り正確であるように努力はしています。しかし、サークル主の無理解・ヒューマンエラーにより誤訳が含まれているでしょう。翻訳に間違いを見つけて、指摘してやるかと思ってくださったら、質問と同様に #GetFEM でツイートをお願いいたします。
万が一翻訳活動に自体に参加したいというかたがいらっしゃいましたら、翻訳プロジェクト(公式)への招待メールを送らせていただきますのでDMでメールアドレスをお伝えください。翻訳活動に参加された場合、以下のGithubリポジトリのpoファイルにお名前が翻訳者として掲載されます。
https://github.com/getfem-doc/getfem-doc-translations
poファイルにお名前のある翻訳者は、次回の同人誌頒布の際に翻訳者としてお名前を使わせていただきます。完全自由参加型の同人誌です。

翻訳ばかりで楽しいの?

それがとても楽しいんです。この機械翻訳の時代、人間の翻訳が必要かと思われる方もいらっしゃるかと思います。ですが、最終的に翻訳された文章を読むのは人間なんです。その際、直訳をしてしまうと、意味は通じても大きな思考コストがかかります。そこで、どうしても意訳が必要となります。

意訳についてはいろいろな意見があるかと思いますが、私は次の考え方を大切にしました。
「英語の文章と日本語の文章をそれぞれ独立に読んだ場合、同じ理解を得られているか。」
これはすごいハードルが高いです。まず、前提条件として、翻訳者は対象文書を完全に理解していなければなりません。また、意訳をしていると新しい情報を追加してしまったり削除したりしてしまいます。これを見逃してはいけません。つまり翻訳をすると「対象文書を過不足なく完全に理解した。」状態となります。(もちろん某アニメでもわかるように完全に理解したなどあり得ませんが。)これほど効果的な勉強方法はなかなかないと思います。

翻訳作業の際にはSphinx-Users.jpのハッカソン(もくもく会)に参加させていただきました。その際には@shimizukawaさんから翻訳作業に関するアドバイスをいただき大変参考になりました。記して感謝いたします。

開発者になりたいんだけど。

万が一、有限要素法のライブラリの開発に携わりたくなった場合、開発元のメーリングリストに開発に携わりたい旨をメールすると開発者として登録されます。その際に何をしたいのか伝えるとよいかもしれません。バージョン管理はGitで行われていますが、今をときめくGithubではなくGNU謹製のSavannahで開発が行われています。開発への参加方法も本に載っておりますが、Githubに慣れているかたは少し戸惑うかもしれません。わからなければTwitterで質問してください。

最後に宣伝です

サークル主は現在、オープンCAE勉強会@関東(構造など)という勉強会に参加しています。この勉強会はオープンソースのCAEについて幅広く勉強する勉強会です。ご興味のある方はぜひご参加ください。弊サークルの活動はこの勉強会を後援しているオープンCAE学会で発表をしました。梗概は公開しております。


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