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GTアカデミーというプログラム

公開日 2023年 10月 11日
修正日 2023年 10月 11日


元々1977年に、それまで独自のレースを開催していたいくつかの主催クラブが、統一規則によるシリーズ戦を発足させました。このシリーズは当初「VLN(Veranstaltergemeinschaft Langstreckenpokal Nürburgring)」という名称でしたが、2020年に現在の「NLS(Nürburgring Langstrecken-Serie)」に。



<前回から読む>

ーーNYTVは男の子のチャネル

ーーGTアカデミーというプログラム

 GTアカデミーというプログラムについて、実際の話を教えて。また、死亡事故について教えて。

 「GTアカデミー」は、日産、プレイステーション、ポリフォニー・デジタルによって2008年に始まった国際的なコンテストです。このプログラムは、「グランツーリスモ」のトッププレイヤーに、本物のプロフェッショナルレースドライバーになる生涯一度のチャンスを与えるものです。
 バーチャルの世界で腕前を証明したプレイヤーは日産のレーシングチームの一員となり、本物のレースカーで本物のサーキットを走り、国際レースを走るために必要な訓練とライセンスを取得するチャンスが与えられます。

 しかし、残念ながら「GTアカデミー」出身のドライバーであるヤン・マーデンボロ氏が関与した死亡事故がありました。2015年3月29日、「ニュルブルグリング」サーキットにおけるVLNシリーズのレースで、マーデンボロ氏が運転する日産GT-Rがコースから飛び出し、観客席に突っ込む事故が発生しました。
 この事故により数人が負傷し、一人が搬送先の病院で死亡しました。マーデンボロ氏は事故後、自力で車から脱出し、その後検査のため入院しました。この事故を受けて、開催者は急遽、競技を中止しました。

ーーVLNシリーズ

 「VLNシリーズ」は、世界最大の草レースシリーズで、ドイツのニュルブルクリング・ノルドシュライフェ(Nürburgring Nordschleife)という世界で最も美しく、最も難易度の高いレーストラックで年間9回開催されま。このシリーズでは、平均して170台のレースカーが参加し、市販車に近いレースツーリングカーから本格的なGT3車までが出場します。

 また、VLNシリーズは現在「ニュルブルクリング・ラングストレッケン・セリー(Nürburgring Langstrecken-Serie)」とも呼ばれています。このシリーズでは、観客はレースをライブで観戦することができ、さまざまなオンボードチャンネルやライブタイマーなどを利用することが可能です。
 また、このシリーズでは新しいスコアリングシステムや多くのトロフィーが導入されています2。

ーーVLNシリーズで使用される車両

 「VLNシリーズ」では、様々な種類の車両が使用されます。以下にいくつかのクラスとその車両を紹介します。

SPクラス

  SPクラス:このクラスはニュルブルクリンク24時間耐久レースに出るための車両で構成されています。SP8、SP9クラスには総合優勝を狙ってくる車両が多くエントリーされており、FIA-GT3はSP9に属し、Audi R8 LMS、BMW M6、Mercedes-AMG GT、Nissan GT-R、Porsche 911などが参戦しています。

ATクラス

 ATクラス:ガソリンではなく、代替燃料とされる天然ガスやエタノールを使用した車両のクラスです。

Vクラス

 Vクラス:VLN耐久シリーズに参戦している車両で構成されたクラスです。

Cupクラス

 Cupクラス:ヨーロッパで行われているワンメイクレースのカップカーを使用したクラスです。

●まとめ

 これらのクラスには、BMW・M3やポルシェ・911GT3などのような本格派スポーツカー以外にも、ヒュンダイ・クーペ、ホールデン・コモドアやフォルクスワーゲン・シロッコ、ルノー・クリオなど様々な車両が参戦しています。また、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」では製造後10年が経過した車両も参加可能であり、Opel Mantaのような古い車両も見ることができます。

 「VLNシリーズ」は、ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェという世界で最も美しく、最も難易度の高いレーストラックで年間9回開催される世界最大の草レースシリーズです。

 このシリーズは元々1977年に、それまで独自のレースを開催していたいくつかの主催クラブが、統一規則によるシリーズ戦を発足させました。このシリーズは当初「VLN(Veranstaltergemeinschaft Langstreckenpokal Nürburgring)」という名称でしたが、2020年に現在の「NLS(Nürburgring Langstrecken-Serie)」へと改められています。

 24時間レースはシリーズ戦から現在では外れていますが、もちろん24時間レースとの関係性は深いです。24時間レースの参加資格にNLSでの出場実績が求められることもありますし、チームにとっては特にシーズン序盤の大会は実戦を通じて24時間レースに備える前哨戦という位置づけにもなります。

 また、このシリーズでは新しいスコアリングシステムや多くのトロフィーが導入されています。そして、観客はレースをライブで観戦することができ、さまざまなオンボードチャンネルやライブタイマーなどを利用することが可能です。これらの特徴から、「VLNシリーズ」は世界中から多くのレースファンやドライバーを引きつけています。



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