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「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」展

3/22から「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」展@ミッドタウン・デザインハブが開催。
https://www.designhub.jp/exhibitions/progettazione2024

展覧会ディレクターの多木 陽介さんにお声がけいただき、常滑の土集団「スベル」も展示に参加します。初日となる3/22-23にpopupstoreと、23は包丁研ぎ、土づくりからの陶芸体験の2つのワークショップもやります。メンバー全員で上京するので、ぜひ展示見にきてください。(ワークショップ参加希望はリンクよりイベント詳細ページへ)

展覧会基本情報
城谷耕生が1990年代のイタリアでアキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリから直接学んだ、第二次大戦後のイタリアに開花しPROGETTAZIONEと呼ばれたイタリアのデザイン哲学と方法論を軸に、これから求められるデザインを探る。第一部では、イタリアでPROGETTAZIONEを学んだ城谷耕生が、帰郷後その核心である「控えめな創造力(humble creativity)」を実に忠実に日本に移植していった足跡を、九州の伝統工芸の職人との関わりや、生活とデザイン活動の拠点とした故郷の雲仙市小浜町での活動を通して紹介する。第二部では、まるで直接学んだかのように「控えめな創造力」で地域を耕す日本の4地域(常滑・奥能登・生駒・福井)の4組のデザイナーの活動とその結実を紹介する。城谷のようにイタリアでの経験がないにも関わらずそれぞれが発揮しているこの「控えめな創造力」の現代性と意味を問う。

土の朋輩  
中世から900年ほど窯業が続く、日本六古窯のまち愛知県常滑市で、土を基礎とし領域を超えてつながる集団「スベル」。製陶所や砥石メーカーの親方と陶芸家、窯業に親密に関わる建築家とデザイナー、農家兼木工職人の6人が日々土に触れてものづくりをし、道具や物質と触れ合い対話する能力について。また、それらを地域で伝え育む活動を紹介する。

スベルメンバー
鯉江優次 山源陶苑/TOKONAME STORE
鯉江明  陶芸家
谷本和也 風と土/TOALHANT
水野太史 水野製陶園ラボ/水野太史建築設計事務所
渡辺敏郎 キング砥石
高橋孝治 デザイナー/pa°-pa°-


多木さんの新著も初お披露目の予定だそう。版元は原田祐馬さん、多田智美さんらの「どく社」。展覧会と合わせて要チェックです。

タイトル(仮題) :『プロジェッタツィオーネの思想- ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』
編著:多木陽介 出版社:どく社 発刊予定:2024年3月
第二次大戦後に花咲いたイタリアンデザインは、その起源において、倫理性と社会性に富み、企業の利益よりも社会性のある創造性を発揮していた。その思想と方法論には今こそ学ぶべきものがあり、それを当時の最も優れたデザイナー三人の言葉を通して丁寧に解説する。

そして、最後にこの写真を。常滑市が主催し私がプログラムディレクターの『とこなめ焼DESIGN SCHOOL』(2017)講師を城谷さんに務めていただいた。城谷さんを訪ねて雲仙小浜へ視察旅行。常滑市担当職員を連れて2度、研修生を連れて1度。スベルメンバーもちらほら。あれから7年か。また温泉入って、ビール飲んで、地獄蒸ししながら語らいたいなあ。


photo:Hidenao Kawai


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