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素直でいきたい

昨日もハローワークへ行ってきた。退職後、これで三回目だ。主な相談内容は履歴書等の書き方について。出来上がってきたので、ぼちぼち、希望する会社へ送りはじめなければならない。

転職も含め、すこしだけ寄り道の多い人生だ。

高校まではむしろ一本道を歩んでいた。母のすすめで中学受験をし、無事合格。高校受験はせずに六年間を呑気に過ごした。

寄り道がはじまったのは高校卒業後から。私はせっかく入った大学を一年で辞めてしまったのだ。

名前の知られた大学だ。浪人までして入ったのにもったいないとも言われた。でも、どうしてもその大学と私の性格が合わなかった。

色々あって大学自体は通いたいということになり、二度目の浪人生活が訪れた。独学出来るほどのポテンシャルは私にない。そうなると、再び予備校へ通わなくてはならない。ただ、高校から通っていたところでは、どうも成績が伸び悩んでいる……。

そういえば、前におすすめされた予備校があったことを思い出した。私の性格的に合っていると言われていたが、学費が高いので避けていたところだ。

それまでの私だったら「こんなに高いお金を払って……?」というケチな考えで、その予備校を選ぶことはなかっただろう。ただ、そのときの私の考え方には変化があった。


――私はすこし、素直になっていたのだ。

浪人して中退して浪人してで、すでに同級生から一歩どころか三歩は遅れをとっている。今更自分の考えを無理に貫くなんて気持ちはなかった。「素直に人の言うこと、聞いたるか……」という方向に考えが働きはじめていたのだ。

それまではとにかく捻くれた性格だった。
あれをすればいいと聞いてもやらないし、こうするといいと言われてもはぐらかす。今まで自分の考えだけを信じてうまくやっていたから、人の話を聞かなくてもいいと思い込んでいたのだ。

そんな自分からちょっぴり変わり、挑んだ二度目の浪人生活。

結論。成績、め〜っちゃ伸びました。

まだそんなに伸びしろがあったのか!?というくらい私の成績はま〜伸びた。伸び過ぎて講師も驚いていた。

もちろん、新しい予備校の教え方が私によく合っていたのは言うまでもない。そのほかに、とにかく言われたことを素直に聞いていたら自然と成績が伸びていったのだ。

目に見えて結果が出たから、次の大学選びについても人の助言を聞き入れることにした。
前の大学は少々名前で選んでしまったが、今度は私の性格とやりたいことからすすめられた某大学へ進学した。こちらも言われた通り雰囲気がよく合って、四年間きちんと通うことが出来た。

自分のことは自分にしかわからないと思っていた。でも、周りの方が私のことをよっぽどよくわかっている。

そういえば友達にモノマネされがちなので、たぶん、私は思考も言動も結構特徴的なのだろう。だから人も、的確な助言がしやすいのかもしれない……。

人の言うことを素直に聞かなかったばかりに、本当に寄り道を多くしてきたと思う。もちろん、ときには周囲の反対を押し切って進まなければならない瞬間もあるだろう。私の寄り道だって、様々な出会いや変化があり、すべて無駄とは思わない。

ただ、もっとはやく素直になっていれば出来たことだってあった。特に時間は戻ってこない。今でもそのことはどうしても考えてしまう。結構気にしいなのだ。

こうした経験が現在の私をつくっている。新しい私はそれはもう人の言うことを素直に聞く。寄り道だってまっったくないもんね!

……そう言いたいところだが、現在の私は求職活動中である。

お察しの通りまた人の助言をあまり聞いていなかった。散々向いてないと言われていたが、「やってみないとわからないじゃん!?」という職種を選んで案の定向いてなさすぎる……という結果だ。

たぶん、これからも寄り道は続く。素直に生きたいけれど、なかなか難しいものだ。


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