見出し画像

2021/04/17 ほどほどにめぐる

オタクなので家にやたら蒸気でほっと出来てしまうアイマスクがあったのだが、ついに貯め込んでいたそれらが終わってしまった。いわゆる即売会のイベントがないからだ。

同人誌即売会の差し入れ文化は、あってもなくてもいい派なのだが、もしもらえるとしたら、個人的にこのアイマスクはかなり嬉しい。消耗品だし、まぶたがむくみやすいので本当に重宝するしで、使いやすさと効能を兼ね備えていると思う。自分の差し入れもこれになることが多い。お菓子と違って味の好き嫌いを考慮しなくていい楽さもある。

他、個人的にもらって嬉しいのはお風呂に入れるやつ(バスボム?なんと言えばいいんだ?)、パックなど。どれも自分で買うにはすこし贅沢な気がしてあまり手を出さないから、貰えると嬉しい。結構きちんと使う。

パックなんて、こういうときに貰えるのはデイリー使いのものではなく結構しっかりめのご褒美ものなので肌の調子がすこぶる良くなる。有り難さでわりともらった相手のことをよく覚えているくらいだ。とはいえしっかりしている分お値段もお菓子を買うより高くなったのではないか……と思い、すこし申し訳ない気もする。

あったら嬉しい反面、差し入れはなくてもいいと感じるのはこの申し訳ない気持ちがあるからだ。私の場合、この申し訳なさを減らすために出来るだけ多めに自分の差し入れは用意しておいて、知り合い以外からものをもらった場合もなにかしらを返せるようにはしている。ジャンルが落ち着いてきたのもあり、もうこんなに用意しなくてもいいような気がする……とは思いつつ、未だに大量に用意して同じ人に何枚もアイマスクを渡したり、自分用に持ち帰ったりしている。

また、私はあくまで私なりの感謝があるから人へ差し入れをするのであって、差し入れを絶対に用意しないといけない!ということもないと思う。これは本当に。人によって懐事情や価値観、時間の使い方はまったく異なるし、せっかくの趣味の場で気を遣い過ぎるのも、その趣味を楽しめなくなるくらいなら本末転倒だ。

オタクでも、コミュニティは存在すると思う。私はそういったものがすこし苦手なのであまりコミュニティには属すことが出来ないのだが、人によってはコミュニティに属さないとどうにもジャンルに対して疎外感を覚えてしまう人もいるのかもしれない。そのために差し入れを用意したり、無理に交流をしたりするようなことがあっては悲しい。本来は息抜きのための、窮屈さから逃れるためのものとして入った世界にまでそういったものがつきまとうのか? 嫌すぎる……。

とはいえ、基本的には自分次第で界隈の居心地の良さはある程度コントロール出来ると思う。よっぽど絵がうまい、小説がうまい場合はすこし話は変わってくるかもしれないが、ほどほどであれば面倒なことはわりと避けられると思う。自分なりに良い距離感で、界隈という概念にこれからも付き合っていきたいところだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?