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2021/04/15 菓子折りを買う

退職するということで、職場あての菓子折りを買って帰った。ただ、今日の東京は雨がひどく、私もずぶ濡れになる。菓子折りが入った紙袋は濡れて強度が落ち、駅から家に帰る道すがらで持ち手がちぎれてしまった。こういうときはだいたいお腹が空いているとさらに悲しい気持ちになることをよく理解しているので、事前にソイジョイを食べておくことでなんとか平常心を保ちながら、あいみょんの曲とともに帰った。

菓子折りを買うとき、本当に迷う。自分は食べないから尚更どうすればいいのか困ってしまう。甘いものがいいのか、しょっぱいものがいいのか、数はいくつか、かさばらない方がいいかなど、迷って売り場を歩き続ける。雨が降っていてよかった。すこしだけ店は空いていた気がする。

個人的にはおせんべいやおかきの方が好きなのだが、そういったものはひとつひとつが大きめの個包装に入っているため、人数分を用意しようと思うと大荷物になってしまう。それから、チーズ味のお菓子もためらう。好き嫌いがわかれるだろうと考えてしまい、見た目がかわいらしくても選ぶことができない。

結局、数が多く無難なクッキーを二缶買った。袋は冒頭の通りだめになってしまったので、手元にあるモロゾフの袋に入れて持って行くしかない。このクッキー、モロゾフじゃないのにね。

今の職場の流儀を知らないので、果たして菓子折りが必要なのかどうかもわからないのだが、周囲にはとても親切にしていただいたのでその気持ちである。それでも辞めてしまうのだが。周囲が親切だから仕事にやりがいを持てるかというと、そうでもないことをよく学ぶ。

どういう職場が良かったのか、今の私にはわからない。辞めることが決まるまですこし難航し、そのときは不満が爆発していた。いざ辞めることが決まった今、穏やかな気持ちでいる。ちょうど私が引き継ぎした仕事に進展があったこともそれを助長しているのだろう。これからも経営が続けばいいなと会社には思うが、そのあたりはわからないことだ。なんか3年後はやばいみたいなことを面談で言われてしまったので……、いや、そんなこと言われたら残り続けられるかよって。

菓子折りを持っていく程度には感謝の気持ちがあるものの、やはり難しい。人生単位で見たとき、このままここに残り続ける選択をどうしても私は出来ないと思ってしまった。ごめんなさい。

それにしても、買ったクッキーの数が多すぎたかもしれない。足りないと大変なので多めに買おうとは決めていたが、倍くらい用意してしまった気がする。まあいいか。たくさん食べてもらおう。

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