2人の物書き
こんばんわ。今週もよろしくお願いします。
今年の1月から、毎週noteの更新を継続しています。強い目的意識やゴールはありませんが、自分の過去の経験や最近起こった出来事について、自分なりに感じたことを整理して書いてきました。
ところが、今週は何を書くか、今日のお昼過ぎまで全く思い浮かばず、どうしたものかと焦っていました。
そんな時ふと、2人の親友のことを思い出しました。
1人は高校から、もう1人は大学からの付き合いです。彼ら同士はほぼ面識がないのですが、2人とも小説を書く物書きである、という共通点があります。
ただ、(どちらの書く小説も面白かったのですが)物語の作り上げ方は対照的です。
高校からの友人(A君とします)は、新卒で入社した会社を辞めて、現在プロの小説家を目指しています。彼の小説のジャンルはいわゆるSF小説で(イメージとしては『攻殻機動隊』のような感じ)、とても作りこまれた世界観でした。
小説を読み終わった後、「これ作るの大変だったでしょ?」と聞くと、「それはもう、頭が捻じれるくらい考えて考えて、絞り出すような感じ」ということを言っていました。
私自身は、小説を書いたことはありませんし、その他の芸術的なセンスも特に持ち合わせていないので、何か作品を生み出すというのはやはりそれだけ大変なことなのだ、と素直に「すごいな、、、」と感じました。
かたや、もう1人の友人(B君とします)。B君は、今はもう小説は書いてないのですが、学生時代に一時期プロの小説家を目指していました。当時彼に読ませてもらった小説は推理小説で、とても同級生が書いたとは思えない面白さに驚きました。
ある日、B君と飲んでいるときに、A君の小説を読んだあとのタイミングだったのでB君に話しました。
そして、「B君も、当時小説書くのめちゃくちゃ大変だったでしょ?!」と聞いたところ、「いや、それは違うんだよ。」という意外な答えでした。
「僕はね、技術で書くんだ。題材は身の回りにあるものなんでもよくて、それをどうやって話を広げるかだと思う。だから、書くことがそこまで大変ではないんだ。」と。
A君とB君のどちらの作り方が良いとか悪いとかの話では勿論ありません。(ちなみに、とはいえB君も書くのが簡単ということではないと思います)
スタイルは人それぞれです。ただ、一つだけ思うのは、ゴール(what)に向かうやり方(how)は一つではなく、かつ複数持っていた方がしなやかである、ということです。
私自身、自分の中にあるテーマを何とかひねり出そうとしていたのかもしれません。
それも良いですが、俯瞰して、別の切り口で物事を捉える視点も養っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。