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三峯神社に行った

「三峯神社に行きたい。そして、えげつない運気をもらいたい。」

三峯神社は埼玉県秩父市の山奥の秘境にあるパワースポットとして有名な神社。

すごく行きたい。と思った。
珍しくその好奇心は日を跨いでも残っていた。

気がついた時には、工程と電車とバスの時刻表を調べ、翌々日の始発には最寄り駅を出ていた。


朝ごはんのなか卯の朝定

深夜3時半起床。なんで自分でもこんな時間に起きれたのか分からない。

自分の最寄りから所沢経由で秩父までは電車で1時間半。そこからバスで神社まで1時間半。片道合計3時間はかかる。

電車ではもうウトウトしっぱなし。
西武秩父駅に着く。そして急行バス乗り場で待つ。

バスは最速で10時半だったので待っていると、車道を挟んで向かい側から、明らかに“そっち側”の宗教とみられる人が、神社行きのバス待ちしてる列に向かって大声で演説をし始めた。

やれ人間の身体を支配しているのは、我々ではなく神様とかほざき始めたので「おおやってんねえ」と思いながらノイズキャンセリングイヤホンの音量を強めた。きっとその行動は自分の意思では動いてないんだろうなと思ったし、わざわざバス待ちの人を狙うような人を選んでくる感じが癪に障った。

演説を終えるとそのヤバい奴らはいなくなってて、バスに乗る。市街地を抜けると、360度見渡す限り緑。山道をかっ飛ばしていく。あれは徒歩では絶対無理。後半はうつろうつろになっていて記憶が無い。

終点についた。

標高1000m越えで、モヤがかかってて、まるで別世界に飛ばされたような感覚だった。

売店などの通りを抜けて、いよいよ神社へ。

ポケモンでいうところの、チャンピオンロードのような出で立ち。

山道でこの日は小雨だったから、まあまあしんどかった。

もやの中を歩く。

厳かという言葉が似合う。なんつー色してんだとも思った。
まだ本殿からは距離がある。


もやの中を歩く。


ようやく本殿へ到着。


ようやく人がいる場所に到着できて、ちょっとした安心感もあった。
一番の目的である参拝をする。
その後は両脇のご神木にもお祈りをした。
そして、御守りと御朱印をもらう。

御朱印に「登拝」と書かれているのが個人的に良い。(普通は参拝とか書かれてるので特別感がスゴい)

御守りをもらうために待機する時間で、不注意で左の靴を水溜まりに突っ込んだ。秘境にいる神様でも、運の即効性はないんだなと思った。



もやの中を歩く。

少し横に外れたところに行くと、無人野菜販売のスペースみたいな小屋に「縁結びの木」があったので、そこも参拝。2本の木が1つなっているらしい。
ここ周辺は本当にマイナスイオンが出まくりで、なんかフワフワした気分だった。

真ん中の木が縁結びの木


朝早くから起きたせいか、ここで疲れてしまった。本当は、奥にお仮屋(おかりや)と呼ばれるスポットもあったが、行くのを断念した。無意識に自分の中で、何かが足りてないと判断したのだと思う。体力とか覚悟とか何かが。

後から調べると、そこは魔除け・災厄除けの強力なスポットらしく、強い霊力が宿っていたそうな。

もやの中を歩く。

三峯神社から帰った。

秩父の市街地に帰った後は、わらじかつ丼を食べた。すごく美味しかった。ミスって量多めに注文して、後半はもう意地になって胃に入れ込んだ。

すごく楽しかった。

帰りに水溜まりに突っ込んだ左の靴の中を確認すると、靴の中も靴下も一切濡れてなかった。

神様の力はいるんだと思った。

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