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イケメン世話係と偽物姫な私

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記事一覧

亀裂と反省

「見てれば分かるっての。あいつが姿を消してから元気なかったしな……。なぁヒメカ、俺じゃダ…

月宮明理
3年前
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届かない想い

 シグルドが私の前から姿を消して数週間。探してもその行方を掴めずにいた。まぁ、掴まれても…

月宮明理
3年前
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欲深き罪人《つみびと》

「冗談……ですよね?」 「そんな風に見える?」 「……いいえ。しかしそれなら、どうしてルカ…

月宮明理
3年前

氷解するすれ違い

「良いですよ、僕は。……ですが残念ですね、昔から見てきた貴女がこんなふしだらな女性になっ…

月宮明理
4年前
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彼のそんな顔を姫香は知らない

 もうすでに日付が変わっていた。いつもなら、すでに寝ているであろう時間だ。  私は申し訳…

月宮明理
4年前

犯人の手がかりを探して

 ルカ王子に抱きしめられてひとしきり泣いた私は、ルカ王子を見送った後、厨房へと向かった。…

月宮明理
4年前
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さよならは突然に

 シグルドに思われているどこかの馬鹿について考えていると、時間は驚くほど早く過ぎていった。  数十分したのち、シグルドが部屋に戻ってきた。その表情はかなり暗くひきつっている。 「どうしたの? 何かあったの?」 「落ち着いて、聞いてくださいね」  シグルドは平坦な口調でそう言った。 「国王様が、何者かの手によって――暗殺されました」  何を言っているのか全く理解できなかった。  暗殺……? 「ど……ゆうこと……?」  感情が、理解することを拒んでいた。  違う。本当

ヒメカの選択

 眠りに着くと、初めてこの世界に来た日の夜と同じことが起こった。 〈姫香、姫香……〉  …

月宮明理
4年前
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本心に気付く時

「こちらです」  そう言ってシグルドが立ち止ったのは、廊下の端っこ――角部屋の前だった。…

月宮明理
4年前

ルカ王子の正体

「なっ……!」  艶のある言い方と言葉にうろたえて、顔に熱が集中した。しかし、まったくそ…

月宮明理
4年前
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二つの想い

「ヒメカ様のようになりたかったからです」 「えっ?」  想像していなかった展開に、驚きの…

月宮明理
4年前

王子様の事情

 そこに立っていたのは王子様だけではなかった。いや、この表現は適切じゃなくて、立っていた…

月宮明理
4年前
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姫香と王子の顔合わせ

 三日後。  足の怪我はだいぶ良くなっていた。腫れは引き、普通にしていれば痛みも感じない…

月宮明理
4年前
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とっても甘い良薬

 お城の医務室で怪我の手当てを受けた後、自室に戻りドレスに着替えた。  魔法使いさんにお願いしたおかげで、部屋のドレスはすべてファスナーで着脱できるように変わっている。おかげで、今は一人で着替えを済ませることができるのだ。 「おまたせ。はい、これ」  ドアの外で待っていたシグルドに、汚れた騎士服を手渡した。シグルドがバレないようにこっそり返しておいてくれるそうだ。 「本当に……何から何までごめんね」 「いいえ、これくらい構いませんよ。それよりも、二度と勝手にいなくなった