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だってあなた常に流れているものなのよ。だってあなた常に変化しているものなのよ。

人の気持ちの変化は水のようです。一つの場所に止まっているかと思えば流れていってしまったり、固まってしまったり、蒸気のように見えなくなってしまったり、柔らかかったり温かかったり冷たかったり。そして低いそして低いところへ流れていってしまうものです。

本投稿は、『週間キャプロア出版』で掲載されたものを大幅に加筆修正したものです。
『週間キャプロア出版 企画』とは、全てFacebookメッセンジャーのやりとりだけで企画からKindleでの出版までをメッセージグループに居合わせたメンバーだけで行うという新しい試みの出版グループです。とても面白い試みですので、ご興味がある方は是非参加してみてください。

週刊キャプロア出版(第5号): 水 週刊キャプロア出版編集部 https://www.amazon.co.jp/dp/B07DNT3LQV/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_gFSeFbK5W54T0



だってあなた常に流れているものなのよ。

わたしは全部受け入れたいわ!
そうして、わたしはお母さんになるの!
さぁこどもたち!こちらへいらっしゃい。

わたしがあなたを思う気持ちはどんどん、どんどん膨れ上がるばかりだわ。
湧き上がってくるものをどのようにしようとも、心の内側から湧き上がってくるものは、どうにも抑えきれようがないもの。

わたしがあなたを思う気持ちは、
地中から湧き上がる水みたいなものよ。

たくさん有り余って湧き上がってきてしまうの。
どんなに理屈をこねくり回したって仕方がない。
そもそもあたまでどうにかしようとしている人ほど、自分で湧き上がる感情によってどうにかなっていると言うことに気づいて欲しいものだわ。

どうしようもないものなのよ。
本当に、どうしようもないものだわ。
だから受け入れるわ。わたしはあなたを食べちゃいたいほど愛しているわ。
かわいいもの。本当に可愛くて仕方がないのだもの。

だからと言って、多くを求めすぎてはいけないわ。
楽な方へ流れてはいけないわ。
流れ着いてしまうものなのよ。
辛いわ。逆らえないわ。
屋根から壁を伝って流れ落ちる雨のように、そう、身を任せてしまえば落ちてしまうのよ。落ちていってしまうのよ。

ねぇわかった?わたしはどちらも好きだってことを
そんなのどちらだっていいものなのよ。
だってあなた常に流れているものなのよ。



だってあなた常に変化しているものなのよ。

わたしは赦すわけにはいかないの!
そうしてわたしは年老いて一人で生きて行くの。
ねぇあなたたち!わたしに構わないで。

わたしがあなたに対する気持ちはどんどん、どんどん凝り固まるばかりだわ。
固まってしまったものをどのようにしようとも、凝り固まったものは、どうにも溶かせそうにないもの。

わたしがあなたを思う気持ちは、冷え切って固まった氷みたいなものよ。

たくさん思い出して身動きが取れなくなってしまうの。
どんなに優しい言葉を投げかけてくれても仕方がない。
そもそもそんなことでわたしの気持ちが変わらないと気づいて欲しいものだわ。

どうしようもないものなのよ。
本当に、どうしようもないものだわ。
だから受け入れるわ。わたしはあなたを食べちゃいたいほど愛しているわ。
かわいいもの。本当に可愛くて仕方がないのだもの。

だからと言って、ずーっとそうだと思ってはいけないわ。
なにもしないのはいけないわ。
変わって行ってしまうものなのよ。
辛いわ。逆らえないわ。
季節は冬が終えれば春に変わって行くの。
そう、周りに合わせていたら溶けていってしまうのよ。
溶けていってしまうものなのよ。

ねぇわかった?わたしはどちらも好きだってことを
そんなのどちらだっていいものなのよ。
だってあなた常に変化しているものなのよ。




掲載時あとがき
今回は2本書かせていただきました。せっかくなので二つ合わせての連作にしようと思って構成を考えていたのだけど、うまく割り振りできなかったので見なくていい。どちらも水がテーマということで、水に合わせた感情の変化をまとめて見ました。人体の60%が水のように心は流れていったり湧き上がったり、固まったり、形を失ったり、柔軟に変化したりできるものです。水の様に生きれたらいいですね。ということを表現できればなー。と後悔。

週刊キャプロア出版では、このようなテキストを沢山の人が参加して、沢山の人が企画し、編集をして出版される電子書籍です。
Kindle Unlimitedでも無料で読むことができますので、是非お手に取ってみて下さいね。

週刊キャプロア出版(第5号): 水 週刊キャプロア出版編集部 https://www.amazon.co.jp/dp/B07DNT3LQV/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_gFSeFbK5W54T0

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