文楽2月公演第一部

先の第二部、第三部に続けて、青年館ホールで第一部を鑑賞した。

第一部は「二人三番叟」に、「仮名手本忠臣蔵」の山崎街道出合いの段、二つ玉の段、身売りの段、早野勘平腹切の段。

仮名手本忠臣蔵の二つ玉は、歌舞伎とはなかなかに異なる。中村仲蔵が考案したという、色悪めいた雰囲気は同様だが、勘平舅の殺し方が、歌舞伎での美学めいた振る舞いがなく、具体的。
また、勘平が定九郎の懐を探る流れも、薬を探すという印象が弱いのはどうなんだろう。

ここから先は

182字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?