成長

古くからの友人と同窓会等で会うと「今も学生の頃と中身はそう変わってないよ」とよく口にすることがある。そして昔話で盛り上がり、当時の思い出に浸るのがいつもの流れだ。

学生を終えてから10年弱経っているのに中身が変わらないわけがない。
変わっていないと思い込んでいるのは自分だけなのだと。これに気づくまでが実は割と時間がかかった。

「自分は果たして以前に比べて成長できているのか」
頭で考えてこの途方もない問いかけに対して答えを出そうとすると、答えが出てこない。そして「大して変わっていないだろう」という方向につい持っていきたくなる。

自分で頑張って意識して導こうとしても、実感が持てない。
それこそ潜在的に意識していることにこそ、ヒントがあると常々思っている。

実はこんな自分でも「少しは成長したな」と思えたことが何度かあるのだけど、それこそ自分が常日頃から潜在的に意識したり、心がけていたことが「形」となった瞬間にそう感じることができた。

自分が日頃から考えていることを言葉に出して「形」にすることは難しい。
だけどふとした瞬間に、潜在的に考えていることが言葉や行動に伴って出てくる瞬間がある。

例えば、上司と仕事でMTGしている時や、友人と飲んでいる時、バンドメンバーでご飯食べている時とか。

自分でも驚くくらいにすらすらと言葉が出てくる時があって、自分が日頃悶々と考えていることが全て糸と糸とで繋がったかのように言葉という「形」になって止めどなく溢れてくる。今までどこに隠れていたのだろうと思いたくもなるくらいだ。

確かに言えるし、わかったことは自分自身にはしっかりと備わっているものがある「だろう」ということ。
そして誰かの力や刺激があってこそ、内に秘められているものが引き出されるの「だろう」ということ。

「俺はそれなりに考えながら頑張ってる」
上手くいく話ばかりでは無いけど、たまには自分の経てきた道のりを見返して褒めてあげたりしなきゃね。