リアルとは

最近、音楽を含めた創作者のパーソナルな部分を目にして幻滅する機会があまりにも多いのは何故だろうか。

美しい音楽を生み出す人が、必ずしも美しい人間とは限らない。大好きなパンクロッカーが反原発を訴えていたり、こよなく愛するバンドのメンバーが政治的発言をしている場面を目にすることも沢山ある。

だけど、それは全てメディアの中での出来事なのだ。ソーシャルメディアを通じて蝕まれていくような感覚。本当の意味でのリアルはどこにあるのだと、2021年にもなって今更問いたくなる。自分の信じるべきものは画面の中ではなくて、外にあるのではないかと。

SNSのヘイトに嫌気がさして少しばかり距離を置くようになってから、自分の手足使って見たものや感じたものには一層価値を感じるようになった気がする。ましてや自分の人生なのだから、匿名の赤の他人の意見や評価に左右されなくても良い。自分が信じたいと思えるものを大事にしていけば良いし、価値を見出せば良いだけのこと。

そんな自分の人生。多分だけど、なかなか良い感じだと思う。