会話の大切さについて

人と会話することって凄く大事なことだ。
コロナ禍でのリモート会議の普及だったり、友人とのやり取りもチャットやメールが当たり前。忙しい日々の中では電話すらままならないし、会話する機会は減る一方だ。

10年以上前の話だけど、些細なきっかけで男友達と絶交レベルの大喧嘩をしたことがあった。直接殴り合ったわけでもなく、文字でのやり取りのみで冷たい言葉をぶつけ合った。
メールの通知が届く度に開くのが怖かった。後に引けずに感情に任せて文字を打ち、普段リアルでは絶対に口にしないような言葉ばかりを並べる。とにかく自分が自分で無くなるようで怖かった。

恐怖感に我慢できなくなり、ある日私は彼に電話をかけた。凄く緊張して身構えていたのに彼の発する声の優しさに触れて涙が止まらなくなった。深夜にも関わらず号泣して仲直りをした。その出来事を機に文字よりも会話を大事にしたいと思うようになった。

どんなに正しい意見を文字で並べたとしても、その内側に秘められた思いは伝わらない。だから私達は会話をする。意見を交わし合うのだ。