クーラー、ビール、甲子園

珍しく、お盆に連休がとれた。ここ10年では初めてではないだろうか?現場の方は相変わらず三交代のフル稼働なのだが、うまいことお盆中の連休がボクのところに回ってきてくれた。

ボクのお盆の時期の思い出は、キンキンに冷えたカルピスと甲子園だ。中学校時代のことなので35年くらい前のことになる。

中学当時、ボクは剣道部員だった。そんなに強くはなかったけど、練習は毎日真面目に行っていた。午前中で終わるんだけど、当然ながら汗ダクダクのグショグショになる。

ダッシュで家に帰ると、まずアルミのヤカンに冷凍庫にある氷をありったけ放り込む。そこに水をなみなみと入れる。で、瓶のカルピス原液とヤカンを持って祖母の部屋に行って、クーラーとテレビのスイッチを入れる。祖母は基本的にクーラーが好きではなかったので、祖母の部屋がボク一人の空間になるのだ。

クーラーが効き始め、ヤカンの肌に水滴がびっしりと貼り付いてきたら、カルピスを水で割ってチビチビと飲みながら甲子園を観戦する。昼の1時くらいから夕方6時までの至福のひとときだ。練習が終わった後の疲労感や充実感と、キンキンのカルピスの相性はバッチリだった。

だから特別に高校野球ファンではないのに、甲子園の優勝校が決まったあとはとても寂しく感じたものだ。クーラー、カルピス、甲子園の恍惚三点セットが無くなってしまうからだ。クーラー、カルピス、2時のワイドショーではまったくの別物になってしまう。「あなたの知らない世界」とカルピスの相性はイマイチでしょう?あくまでもボクにとっての話。

て、久しぶりのお盆の連休。

甲子園は交流試合ということで、すこし勝手が違うけど。午前中に筋トレと、実家のお墓参りは済ませた。冷蔵庫にはカルピスの代わりにビールがキンキンに冷えていて、クーラーも程よく効いている。

今日は中学時代の恍惚タイムを思い出しながら、ビールでまったりしましょうかね。



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