アホの文章

筒井康隆の「アホの壁」という本を読んでいる。図書館で借りてきた、エッセイだ。ボクはいままでエッセイの類いには手を出してこなかった。
これといった深い意味は無いんだけど、どうせ文章を読むのなら、雑感とか主張などでなく、小説のようなエンターテイメントを読むことに意義を感じていたからだ。
筆者の人生観や生き様を行間に感じることが、主義主張そのままを読むことよりも価値があるように思ってもいた。

ところが最近、ふとした思いつきからnoteを公開するようになった。どうせ書くなら、少しは面白いモノを書いてみたいが、そんなにスラスラと面白い文章が書けるわけがない。当たり前だけど。
そこで、ちょっと考えてみた。ボクが書いてるのは一応、エッセイのようなものだよな。何かの事象に心が動いたことを書いている訳だから。じゃあ、エッセイを読んどかないと話しにならんだろう。って訳で、図書館で筒井康隆となったのだ。

そう、分厚い本ではないので、3時間ほどで読めてしまった。「ああ、なるほど!」と思えるところもずいぶんあって、とても面白かったけども、内容の説明はまた別の機会にします。

今回読んでいて思ったのは、面白い文章を書くというのはやっぱり簡単じゃないぞって事。
相当なインプットが無いと、面白い文章なんて書けないんだなあと思った。
大阪のおばちゃんのエピソードからフロイト心理学まで、振り幅はあってもとっちらからずに納得ができて、なおかつ笑える。真似しようにも、真似できません。
まあ、比べる相手を完璧に間違っているので、まさに「アホな文章」になってしまってるんだけど。

なんて考えながら、自分に向けて自分が読みたいことを書いたらいいんだってことを思い出した。
そういうつもりで続けてみようと納得してたはずなのに。
なんで大御所のベストセラー作家なんかを引き合いに出してしまっんだろう?

ああ、今日もアホの文章を書いてしまった。。


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