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XF90mmとTouit2.8/50

6月になってようやくあじさいが見頃を迎え始めた。週末は近場の公園で、昨日は毎年恒例となっている開成町に行って撮ってきた。機材は両日とも全く同じで、タイトルのレンズ2本を中心に使って撮った。

機材の構成から撮影場所まで全く変わり映えしていないことには多少思うところがあるものの、結局新しい撮影場所を開拓するには連休でないと難しいと諦めている。仕事が終わってから場所を選定し、機材のパッケージングをしつつ交通手段を決め、車を借りるか何時発の電車に乗るかまで調べるなんてマルチタスクは仕事明けにはキツイ。

長谷寺も何年か前だが撮っているし、あとはどこがあるだろうか。まあ有給を消化しつつ新しい場所は探していけばいいだろう。幸い職場の近くにもあじさいが有名な寺があった。最悪半休でも撮れなくはない。

さて、タイトルのレンズ2本なのだが、なかなかに使い分けが悩ましい。というのもXF90mmは解像感こそ文句なしだが、二線ボケが出やすい。ピントを合わせた直前・直後のボケが少々うるさい気もする。

その辺りはTouit2.8/50の方が使いやすいのだが、焦点距離が絶妙に足りないことがある。特に圧縮効果で強調するにはかなり厳しい。等倍マクロの使い方としてどうなんだと突っ込まれると仰る通りとしか言いようがないのだが。

なぜ今更使い分けの話をしているかというと、Touit2.8/50の絞りがXF90mmよりも優秀だと感じたからなのだが、前提として丸ボケの美しさについてのみ取り上げることを念頭に置いていただきたい。

上の写真はTouitをF8まで絞って撮ったのだが、上の部分の丸ボケの輪郭が滑らかだ。大抵のレンズは絞ると丸ボケが崩れると思うが、Touitでは全く気にならないレベルに留まっている。

一方XF90mmだとF5.6でこれくらい輪郭が崩れてしまう。焦点距離が異なるし、丸ボケの大きさも全く違うので単純な比較はできないが、この差は無視できるレベルではない。

XF90mmでも絞りを開放すれば丸ボケは真円になるが、前後がボケすぎるのだ。しかも二線ボケが出やすくなるというおまけ付き。とはいえこの写真のような大きさで撮るには、Touit2.8/50だとかなり寄らなければいけない。

花壇に足を踏み入れずに近くには限界があるので、どうしても妥協せざるを得ない。最悪トリミングすれば何とかなるが、普段していないのでトリミング前提の画角を計算できない。

それでもXF80mmマクロではなく、Touitを選んで良かったと思う。手ぶれ補正も防塵防滴もないが、等倍で写せて小型軽量なのでXF90mmと食い合わない。入れ込んでいる以上、そのレンズでいかにうまく撮るかを考えなくては。

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