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起こることはすべて最高


                 №119                  2020.12.16



 インドのジャナカ王にアシュタバクラという家臣がいました。

 王様から「これについて、おまえはどう思う?」と聞かれると、

いつも「起こることは、すべて最高でございます」と答えました。

何が起きてもそう答えたので、王様からとても信頼されました。

 嫉妬した他の家臣たちが、王様が手にケガをした時、アシュタバクラに「王様がケガをされたことを、どう思う?」と聞きました。彼は答えました。「起こることは、すべて最高でございます」

すぐに家臣たちは王様に告げ口をしました。「王様!アシュタバクラは、王様のケガのことも最高と言っております」

怒った王様は、アシュタバクラを牢屋に入れてしまいました。



 ある日、王様が狩りに出かけたところ、人を生け贄(にえ)として火あぶりにするという“人食い部族”に捕まりました。

ところが「傷ものは生け贄にできない」というしきたりにより、ケガをしていた王様は放免されたのです。

「わしが手にケガをしたのは、おまえの言う通り最高の出来事であった。どうすれば、この過ちをつぐなえるだろうか?」

「もしも、私を牢屋に入れてくださらなかったら、私は王様と一緒に捕まっていたことでしょう。そしてケガをしていない私は、生け贄となっていたことでしょう。ですから私は牢屋に入れていただいて最高だったのです。」とアシュタバクラは答えたのです。



 アメリカの成功者たちへのアンケートを見ても、そのことがわかります。アメリカの成功者たちがあげた成功理由のベスト3。

それは、「病気」「倒産」「失恋」でした。

いわゆる不幸ばかりです。失望したくなるようなことばかりです。

しかし、彼らはこのツラい出来事を、「自分を深く見つめ直す機会」に変えて、生き方を改めたのです。すると、災いは転じて福となったのです!つまり、「失望」すら「希望」の一部なのです。

(ひすいこたろう氏『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方ものの見方クイズ 』「祥伝社黄金文庫」を参照しました。)



 起こったことしか経験できません。その起こったことをどのように受け止めるのが、自分の人生において最善なのでしょうか・・・



  「起こることはすべて最高!」

  感謝の心で受け止めていきたい
と思います。



   最後までお読みいただき
ありがとうございます



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