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我が身の為に試練はある

我が身の為に試練はある  
                       

№120          

2021.01.01
 

 2020年はコロナウイルスに明け暮れた1年でした。
 2021年、令和3年はどのような年なのでしょうか。

 今年の干支(えと)は「辛丑(かのと・うし)」。
 干支とは、「十干(じっかん)」と、「十二支(じゅうにし)」を組み合わせです。それぞれに「五行(ごぎょう)」があります。
 今年の十干である「辛」は、からい、つらいといった身体的な苦痛を伴う感覚を表し、季節でいえば秋の終わり頃、植物なら枯れた状態にあり、実は腐って地面に落ち、次世代へのタネを大地に還元する時期です。「五行」では「金」に属します。
 また十二支の「丑」は、発芽直前の曲がった芽が種子の硬い殻を破ろうとしている状態で、生命エネルギーが蓄積され、今にも弾けそうになっている状態を表し、「五行」では「土」に分類されます。
 「辛」と「丑」は、「金」と「土」の組み合わせですので、「土生金(土は金を生ず)」といい、相手の力を生かし強め合う「相生」の関係となります。
 つまり緩やかな衰退、痛みを伴う幕引きと、新たな命の息吹が互いを生かし合い、互いを強め合うと解釈できますので、痛みを受け止めながらも、飛躍への準備を進めていく年といえるでしょう。

 宙を自由に舞う蝶は、優雅で美しい・・・
 最初は葉っぱにくっついている幼虫でした。やがてサナギとなり、そのサナギが殻を破り、美しい姿を現します。とはいえ、脱皮して蝶になるためには膨大なエネルギーと時間が必要です。
 それが大変だろうと、サナギの背中に切れ目を入れてあげると、蝶となっても飛べません。サナギ時代のもがき苦しみこそが、羽を自在に操るための原動力。蝶にとってのつらい試練は、華麗に宙を舞うために必要な、そして一番大切な事柄だったのです。
 
 私たちが出会う、つらく苦しい出来事も、実は大きく飛躍するために必要な、そして一番大切な事柄なのかも知れません。
 大きくジャンプするには、しっかりとかがむ必要があります。
 どんな試練も我が身のためと受け止めて自分を磨き、鍛え、飛躍するための足がかりとしていきたいと思います。

   最後までお読みいただき
ありがとうございます


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