Dysonの掃除機が透明な理由

一人暮らしをするときに実家から持ってきた掃除機がそろそろ使い勝手が悪くなってきたので買い替えを考えていた。もうおそらく10年以上前のタイプ。ずっと使っていると愛着が湧いてきて、ちょっと使いにくくなってきたなぁと思いつつも数年使っていたけど、なんとなく買い替えどきかな思った。

家電量販店に行っていろいろと話を聞くと、Dysonが一人勝ちしているような雰囲気。とある店員さん曰く、「かつてDysonは音がうるさかったけど、今では業界で最も静かな掃除機の一つ。しかも吸引力は変わりません」とのこと。掃除機にもとめるのはその二つくらいじゃないかと思うので、となるとDysonの一択かなと考えざるをえない。そんなに安い買い物でもないので迷っていたけど、キャッシュバックキャンペーンもあるとのことなので購入を決意。(12月31日までらしい)

買ったのは、Dyson V8 Fluffyというモデル。店員さん曰く、スタンダードタイプだそうだ。

早速家に帰って使ってみた。やはり吸引力はすごい。気持ちがいいくらいにゴミを吸い取る。コードレスなので、違う部屋を掃除しようとしてコードを差し替える必要もないのも楽チンだ。ただ、お店で使ったときに気づかなかったことが一つあって、掃除を続けていると腕が疲れる。手元にモーターとかがついていて割と腕に負担がかかる構造なのかもしれない。まあでも許容範囲だ。

実はここからが本題。

Dysonを使ってみて感じたのは、機能それ自体もさることながら、その「見せ方」のうまさだった。Dysonの吸引力がすごいことは知っている。けれど、モーターの説明をされてもよくわからない。家電量販店でダミーのゴミを吸わせてもらって、吸引力を実感することはできても、分かりやすいゴミなので、リアルではない。

さて、実際に家で使ってみるとどうかというと、フィルターの部分が透明になっているのがミソだと気づいた。数分掃除機をかけただけで、ゴミが溜まっているのがよく分かる。「こんなにゴミを吸いとるの?」という驚きと、「掃除してる!」っていう実感がわく。なぜフィルターの部分が透明なんだろう、ゴミはあまり見えないほうが良いんじゃないかなぁと思っていたけど、このために透明にしているのか!と気づいた。これだと「掃除している!」ということを視覚的に日々感じることができる。

機能性が高いことはとても大切。でも、その機能性をどのように日々実感してもらうか、その見せ方もとても大切なんだと思った。これは本作りにも通じる話だなと思う。内容が良いことは当たり前。その良さをどのように伝えるか、そして実感してもらえるか。そんなことをしっかりと考えないといけないなと改めて。

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