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Open Web Docsを後押ししてるOpen Collectiveの仕組みが面白い

最近publickeyでOpen Web Docsが取り上げられていた。

ぱっと見で、あ、GoogleやMSが、Web技術のドキュメントの標準フォーマットみたいなのを規定することでドキュメント化するコストを下げる試みをしてくれるのか!なんて読んでしまっていた。
要はDITAのような素晴らしいフォーマットのWebに適合した何かのイメージ。

で、ちゃんとリンク先などを見るとどうもそうではなくて、長期的なWeb上のドキュメントの更新のためのサポートをする目的のコミュニティができたという話みたいで、そこにスポンサーとしてGoogleやMSが関わっていて、直近はMDNの支援する目的、と。

だから、まあ、一般ユーザーである自分にはあんまり関係のある話ではなかった。

ちなみにリンク先を見るとまたちょっと混同してしまうというか、貢献する方法でお金しか出ていなくて混乱したのだけど

* Open Collectiveというなんらかのコミュニティだが会社ではないどこかが、スポンサーを受付けたりそのお金をどう使ったかをクリアに示したりすることができるプラットフォームがある
* Open Web DocsはOpen Collectiveを使用して金銭授受については公表している
* スポンサー等になる(=Open Collectiveでお金を送る)ことでOpen Web Docsの活動を応援することができる

とまあそういう仕組みみたい。

Open Web Docsだけだと使われ方がわかりにくいので比べてみると......

* Open Web Docsだと作業用の20万超のラップトップを買っているな。
* SDKMANはDigital Oceanにいっぱい支払いしている。どうやらホスティング関連の費用が年間10万前後くらいかかっているのかな?
* webpackはwebpackのcontributor自体への支払いが活発だな。

みたいなことがわかる。

GitHub上のスポンサーの仕組みだとそこまではどうしても難しいし、そもそもGitHubはソースコード等々を中心に管理する場所だから、あそこで全ての費用の情報が載ってくるのは変な感じ。
そう考えるとこのOpen Collectiveというのはなかなか中立な立場ですごくいいなと思った。いつだかにあったIssueHuntのような、この特定のIssueを早く解決したい、といった時に使える仕組みとも、このOpen Collectiveを使ったら組み合わせしやすそうだ。

個人の支援という意味だとPatreonで一時期好きな開発者のスポンサーになっていたし、一旦中断したけどまた今年も気が向いたら、と思っていた。
個人の支援だとPatreonはいいと思うけど、コミュニティ支援だとこのOpen Collectiveに支援してみるのも、渡したお金の透明性がある程度は担保されていて面白いと思う。

posted on: https://blog.tkhm.dev/2021/01/open-web-docsopen-collective.html