混迷の極み乙女
親子クラスが始まった頃、混迷の極みだった。
親子クラスを始めるにあたってトロント本部で行われているキッズクラスの様子を見学したりした。でもトロントは8歳から。対して僕が始めようとしている親子クラスに参加するだろう子どもは1歳とか2歳とかである。当時2歳だった僕の娘周辺の人達なので、どうしたってそうならざるを得ない。未就園児である。
いったいどうなることやら。手に負えそうにない。
とはいえやると決めたことだから、やることにした。
最初の数カ月は振り返っても、ぞっとするほどの混乱ぶりだった。
子どもたちが一時間暴れまわっておしまい。システマらしいワークなんて何一つできない。友達ってことでママ友達が来てくれてはいたけど、内心では呆れていたんじゃないかと思う。システマのインストラクターになって2年目。大人相手のリードにはそこそこ慣れてきたつもりだったけど、子供相手は全く事情が異なった。自信なんて木っ端微塵。
「クラスとして成立していないよね。」なんて突っ込まれたこともあった。
でも決めたことだから、見放されるまでは続けよう。
そう思って続けたのだ。
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