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祈りの心身技法

とは正教の「ヘシュカスム」について書かれた書籍の名前である。

聖人グレゴリウス・パラマスが創始したとされる行法。独自の呼吸法があるらしい。ただ正教会でも一般的ではなく「亜流」とみなす聖職者もいるようだ。まあそのへんの詳しいことはよくわからない。

ただ体に関することをいろいろやってきて、目指しているのは結局「祈り」なんじゃないかと思うことがちょくちょくある。

別に「大金が当たりますように」「病気が治りますように」という「祈願」ではない。祈願から「願」をのぞいた「祈」の部分。

願いをのぞいた「祈り」ってのはなんなんだろうね。

そういう「祈り」とはなんなのか。そこからしてよくわかっていない。

それを体でやるということに、武術・舞踏・宗教の身体技法はもしかしたら帰結するんじゃないかと。

人間が神の似姿として作られたなら、自分を知ることは神を知ること。

他者が自分の投影であるなら、他者を知ることは神を知ること。

目に見える世界が自分の内面の投影であるなら、世界を知ることは神を知ること。

その身体技法は言葉にできない。そしてマスターたちが知り、伝えようとしているのはそういうことではないかと。


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