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無理しなすぎるのはもっといくない

ちょっと前までは練習で「くれぐれも無理しないでね」と言っていた。

そしたら本当に、まったく無理しない人が出てきてしまった。

こういう人たちは練習してるつもりでも、ちょっとでもキツくなるとやめてしまうので、結局何も変わらず、何も伸びない。

僕が「無理しないでね」と言っていたのは、「ぶっ倒れるほどやるな」という意味だった。

インストラクターになった頃、自分を基準にトレーニングを進めて、参加者たちを追い込みすぎてしまって、何人も倒れてしまったことがあった。

唐突に気を失って、ぶっ倒れるのだ。お陰様で練習中に気を失う人のケアがずいぶんうまくなった。

そういうことが続いたので、「倒れそうになったら自分で休んで」という意味で、「無理しないでね」と言っていた。

でもそういうと、ちょっとでも筋肉がキシんだだけで「無理だ!」とやめてしまう人が出てきた。それを繰り返すと、少しの負荷で脱落する習慣が身につくのでよろしくない。

だから最近はクラスでもツイッターでも、煽る方向に舵を切っている。

強くなるには、変わるには、多少の無理は必要だ。

少しの無理をして、それを乗り越えた成功体験。それが人に自信をもたらすからだ。

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